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2012年10月21日 (日)

「三遊亭」と「橘家」

bud六代目「三遊亭圓生」師匠は、六代目襲名前は、「橘家圓蔵」を名乗っていました。
圓蔵は、歴代圓生の出世名のような位置づけでした。
(当代の圓蔵師匠は違いますが。)
噺家さんの名前には、「…亭」と「…家」と言う“亭号(家号)“がつくのが多いですが、「亭」と「家」に意味や区別があるのでしょうか?
いずれも、建物(場所)を意味している点では同じです。
(「…楼」という亭号も同様です。)
山本進先生の「落語の履歴書」によれば、「亭」の下には、堅い・芸の世界特有の名前(雅号)が、「家」の下には、俗にもありそうな名前(俗名)が続く、“法則”みたいなものがありそうだと仰います。
確かに「三遊亭」は、「圓生」・「圓窓」・「吉生」・「金馬」という感じ。
一方の「柳家」は、「小さん」・「小せん」・「小三治」・「小はん」などという、人の名前みたいです。
(「小さん」というのは、実在の売れっ子芸者の名前だったはず。)
さて、三遊派の「三遊亭」と「橘家」の関係ですが…。
初代の圓生は、商家で屋号を「橘屋」と称していたそうです。
「三遊(山遊)亭」という噺家の亭号と屋号(俗名)との関係ということになります。
また、上記の「亭」と「家」の”法則”の観点で見ると、「橘家」の屋号には、「圓蔵」・「圓太郎」などという名前が続きます。
確かに、例えば「田中円太郎」さんなんて言う人は、そこいらにいてもおかしくありません。
同様に、「柳家」でも「柳亭」という亭号があります。
「柳亭」では、「燕枝」・「燕路」・「市馬」などという名前があります。
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それなら、この"法則"で行くと、名人と言われた四代目「橘家圓喬」という名前は、「三遊亭圓喬」とした方が良いのかもしれません。
名人と言われながらも、やや人格的には批判された部分のある人だったようですから、こんな形になっていたのかなぁと、勝手に思ったりしています。
ところで、「柳家さん喬」師匠は当代が初代ですが、これは、人情噺をやる師匠らしく、師匠の「小さん」と、人情噺の名人「圓喬」を合わせた名前だそうです。
上の”法則”から行きますと、「さん喬」というのは、あまり人の名前のようには思えませんから、「柳亭さん喬」の方が、あるいは座りが良いのかもしれません。
・・・あくまでも、仮説というか、傾向から言えば・・・。

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