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2012年9月29日 (土)

方言・訛り

shadow師匠に稽古をつけていただいていて、私に限った訳ではありませんが、イントネーションについてご指摘いただくことがあります。
何をもって「標準語」と言うのか、いわゆる「江戸弁」が標準語なのかと、色々議論はされるところでしょうが、ことさら落語を演るについては、標準語は間違いなく「江戸ことば」でしょう。
Photo_16 先日、某民放テレビ局で、不細工なくせに女装して威張っているデブ男が出ているようなので、碌な番組ではないのですが、「甲州弁がワースト」というフレーズが耳に入ったので、そこだけ見ました。
要は、方言・訛りをダシにしたくだらない内容なのですが、47都道府県の方言で、「私は田中さんの愛人です」というのをどう喋るかを比較して、一番おかしな(ワースト)方言を決めようという・・・。
そもそも、例文からして実に低俗なものです。
 例えば、「おらは・・・だっちゃ」は宮城県。
 「私は・・・じゃん」は神奈川県。
 「私は・・・だら」は静岡県。
 「うちは・・・どす」が京都府。
 「わしは・・・じゃきに」が広島でしたかねぇ・・・。
 「わしは・・・ばい」は佐賀県でしたか・・・?
 「うちゃあ・・・」は沖縄県。

(聞き流していたので違っているかもしれません。)
まぁ、ほとんどは他県人の私が聞いていても、あまり違和感はありませんでした。
ところが、山梨県は、「おらは・・・っつうこんずらでした・・・。
Photo_17この表現を聴いて、出演者全員がバカ笑いをしていました。
ちょっと待ていsign03
私は山梨県出身ですが、静岡県に接した場所なので、甲州弁はよく分かりませんが、この例はあまりにも酷いannoy
こんな使い方は絶対にしません。
この表現は「・・です」という意味でなく、「・・っていうこと(だろう)(?)」ということです。
「・・・です」という言うならば「・・・ずら」あたりだと思います。
山梨県だけ、意味の違う表現を紹介している。
どうも、背景は分かりませんが、はじめから決め打ちの結論ありきのようで、非常に不愉快でした。
言葉はその土地の文化を象徴するもので、それを物笑いのタネにするなんて、そもそも言葉や映像で食っている輩たちのレベルも、地に堕ちたものです。

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