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2012年9月23日 (日)

落語はやおき亭

今日は一日雨降りで、肌寒く感じる天候のよう・・。
  ◇ 浮世床       立川左団次
立川流は、ややもすると志の輔さん以降の人ばかりにスポットライトが当たりますが、それ以前の師匠方には、渋い人が多くいます。
寄席がなくホール落語で育った"押す"芸の若手と、寄席で育ってさらりと"引く"芸のベテランとが、志の輔さんを境に分かれています。
志の輔さん以降の若手に、昨夜のコント番組に通ずるところがあるのが、私はとても不安です。
コントや漫才は、「俺が俺が」で自分をさらけ出す芸。
落語は、登場人物の了見で演る芸。
心と感情と場面がある。
勢いやその場限りの笑いだけではない、深いものです。
そんな思いで、左団次師匠の引きの芸を聴きました。

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