« 2012年6月 | トップページ | 2012年8月 »

2012年7月

2012年7月31日 (火)

文月の落語徘徊

本格的な夏が真っ盛り(まっつぁかり)
我が落語徘徊は、あっちへウロウロ、行きつ戻りつ、何とか続いています。しかし、寄席・落語会は、随分少なくなってしまいました。
学士会落語会
  ◇  9日     紀伊國屋寄席
  ◇ 13日     東京落語会
  ◇( 14日     落語研究会 昭和の名人 四)
    ◇ 21日     学士会落語会
3年前は、毎月10回以上出かけていましたから、隔世の感あり。
理由は・・、やはり仕事の関係と、落語の稽古会が増えたことによるものだと思います。
落語っ子連の稽古会は、8日と22日。
心機一転スタートして4ヶ月、やっと軌道に乗りつつあります。
一方、自分の稽古は全くはかどらず、「帯久」は険しい山のような気がしています。
落研OB会は、9月16日に仙台で開催される「OB落語会」の準備が進みつつあるようです。
仙台のこり生師匠・友楽師匠・駄馬師匠が、出演者も含めた企画をしていただいています。
私は、出演のエントリーはしていますが、仙台での企画にお任せというスタンスでいます。
勿論、出演はしたいので、「出てくれ」といわれたら、もう喜んで出演したいと思っています。
それにしても、出演者の調整が必要ということですから、いよいよOBの層が厚くなったということで、大変結構なことです。
それから、「浅草ことぶ季亭」での番外の落語会も、性懲りもなく、誰言うとなく12月に開催することになりました。
「千早亭落語会」は、9月の発表会に向けた稽古が佳境となっていますが、今月は仕事の都合で稽古会に出席できませんでした。
「鬼子母神 藪中の蕎麦」に苦しんでいます。
21日に、ブログへのアクセスが29万件を超えました。
それにしても、今月は、夏の行事などがいっぱいでした。
富士山の山開きあり。
Fw:bbFw:bb
Fw:bbFw:bb
Fw:bbFw:bb
Fw:bbFw:bb
入谷の朝顔市あり。


下町七夕祭りあり。


四万六千日とほおずき市もあり。




そして愛車は車検・・・。


日本の夏・・・。 

東京落語会

また会員更新の季節になりました。
東京落語会
隣と前のデブ・バカ笑い二人と席が離れますようにと祈るのみ。
席は今のままと変えずに、彼らが前の席に移ってくれれば。
8月のプログラムは以下のとおりです。

Fw:電子メールで送信: trk_enmoku20<br />
 1208.jpg

圓朝まつり2012

何となくバタバタしていて、すっかり応募を忘れてしまいました。
Fw:電子メールで送信: 2012-1.jpg
恒例の「圓朝まつり」です。
今年は、8月5日(日)に、今回から場所が変わって開催されることになっています。
そして、昨年までの「奉納落語会」は「全生庵落語会」と名前を変えて、例年どおり三遊亭圓朝の眠る「全生庵」坐禅堂で開催されます。
第一部は売り出し中の若手の会。
抜擢の新真打古今亭朝太・古今亭菊六さんと柳家三三さんの出演。
第二部はベテラン二人会。
金原亭伯楽・柳亭小燕枝師匠の江戸乗り物噺。
プラチナチケットの応募締切りは、とっくに過ぎてしまいました。
・・・でも、新しい場所で・・、今年も行ってみようかな・・・。

遠い「朝日名人会」

有楽町朝日ホールからの葉書・・・。
今年後半の「朝日名人会」の通し券(5回分)の抽選の結果。
【落選】・・・。

2012年7月30日 (月)

オリンピック

私の数少ないご贔屓有力金メダル候補選手二人が、なんとメダルなしという残念な結果になり、早くも私のオリンピックは終盤という感じです。
柔道の福見・中村両選手です。
チャラチャラした選手が多い中で、愚直なまでにそれぞれのリベンジを期す姿に好感し、オジサン密かに応援していました。
それにしても、他国の選手を見ると、何かもっとしたたかだし、競技の中身が全然違う感じを持つのは私だけでしょうか?
以前から思っていることですが、もう日本生まれの柔の道の「柔道」ではなく、国際的な格闘技[JUDO」なんですね。
同じ階級でも、外国人選手の方が大きく見えたりして。
企業活動でも、メーカーは技術向上ばかりに腐心して、商売はマーケットを見ずに旧態依然としたやり方を踏襲していて、新興国などに負けていますが、全く同じ構図のような気がします。
技術や"べき論”を究めるばかりで、戦い方(実戦での勝ち方)の工夫が出来ていない。
相手は同じ環境や価値観、勝負勘ばかりではないのに・・・。
これも「ガラパゴス・ジャパン」ですか・・・?

OB落語会

仙台で開催予定の「OB落語会」。
落研の現役の皆さんが隔年で企画してくれている会で、創部53年が過ぎ、今回が23回目になるようです。
「お江戸あおば亭」のように、自分(OB)たちで勝手に企画して開催するものでもありませんから、あまり現役のみなさんに負担をかけないようにと、これでも少し遠慮気味でいるところです。
在仙の多趣味亭こり生師匠・桂友楽師匠・走れ家駄馬師匠が、いろいろ取り計らってくださっています。
当日は、現役1~2名とOBが数名出演する形になるようです。
そこで、誰が出演するか(香盤)は、一応出演のエントリーを受けて、仙台の方々で決めてくださるようです。
今回は、愛し亭朝大師匠と南亭蕪生師匠の大御所お二人のご出演は確定している感じですが、あとは皆さん(ほとんどが「お江戸あおば亭のメンバー」です)が、「私は時間があればでいいから」などと、互いに譲り合った形になっています。
勿論私も、自称「4枚目の北(ペー)」ということで、出演の指示があればということにしています。
「3.11」後初めてのOB落語会ですから、友楽師匠などは、震災からの復興を意識した企画をお考えのようです。

うさぎおいし・・・

昔、「ふるさと」という歌の最初の歌詞「うさぎおいし」は、「うさぎ追いし」ではなく、「うさぎ美味し」なんだと、子ども心にずっと思いこんでいました。
「うさぎの肉って、そんなに美味しかったかなぁ?」なんて・・。
思いこみというか勘違いというか・・・。
「東京かわら版」の巻頭の「三遊亭歌武蔵」さんのインタビューを読んでいて、歌武蔵さんが高座に上がってお辞儀をしてすぐに決まって言う台詞が、「ただいまの競技についてご説明いたします」となっていました。
えええ~そうじゃないでしょ
この台詞は、大相撲で行司の軍配が違う、勝敗がはっきりしない際どい相撲に、土俵下の勝負審判が集まり(「物言い」をつけ)判定した後、その結果を場内に説明する時のもので、大相撲の経験者である歌武蔵さんらしい決まり文句なんです。
確かに、相撲も競技(格闘技)ですから、全くの誤りではないでしょうが、それならば「ただいまの取組」あるいは「ただいまの一番」と言うべきでしょう。
ここは、「ただいまの協議についてご説明いたします」でなくてはいけないでしょう。
物言いで審判が協議した結果を場内に説明するということです。
単なる誤植か、それとも筆者の思い込みか・・・。
オリンピックの柔道でも、審判の判定が「ジュリー」と言われる裁判員のような人たちによって、全く逆の判定に覆されました。
が、ロンドンでは「ただいまの”競技”についてはご説明いたしません」でした。
ところで、先日の上野池之端「伊豆栄」は「うなぎおいし」でした。

蕎麦を「たぐる」

寿司をつまむ。
 お茶漬けをかき込む。
 鍋をつつく。
 お茶をすする。
 蕎麦をたぐる。
Fw:電子メールで送信: 300px-ZaruSo<br />
 ba2.jpg
・・「食べる」「飲む」を、ちょっと別の表現をすることがあります。
上の例などは、食べる(飲む)ものを想像すると、容易に理解出来るのですが、「蕎麦をたぐる」という、この「たぐる」という言葉は、よく分かりません。
いろいろ調べてみました。
「たぐる」は漢字で「手繰る」と書き「綱などを両手を交互に使って手元に引き寄せる」こと。
蕎麦は両手で引き寄せはしませんが、これが蕎麦に使われるようになったのは、江戸時代の大工さんの隠語で、蕎麦のことを下縄(さげなわ)と呼んだことから始まったそうです。
下縄とは、土蔵の木舞(こまい)に結んで下げた縄で、土壁に塗り込んで壁の強度をあげる目的で使うものです。
「縄」だから「手繰る」。
ここから「蕎麦を手繰る」という言い方が広まったと言われています。
・・・なるほど、それが蕎麦を食べることを気取って言う隠語のようなものになっている訳ですね。
岡本綺堂の「半七捕物帖」に半七の言葉として出て来るそうです。
昔、ある噺家さんが、言っていたそうです。
たぐるという動作をやってみればわかるように、それは、手で助けてやらないとこっちに来ないもののことを言う。
つまり、箸でつまんで口まで送り込んでやらないと、喉に入っていかない蕎麦を食べるときに「たぐる」と言うのだ。
うまい店の蕎麦は、「すする」ものである。
箸で「たぐる」必要はない。
だから、「蕎麦をたぐる」と言うのは、まずい蕎麦か、蕎麦屋が謙遜して言う場合のみだ。
醤油のことを「下地」だとか「紫」、お勘定するのを「おあいそ」というようなもの?
半七捕物帳で「たぐる」という言葉が使われているのは、夜鷹そばなど屋台が多く、安かろうまずかろうで、麺は当然伸びきっているようなものばかりだから、「たぐる」というのは、もとはあまり気取った、粋な言葉ではなかったのかもしれません。

2012年7月29日 (日)

天下たい平落語はやおき亭

「天下たい平落語はやおき亭」というのが正式な番組名。
  ◇ しわい屋      十代目金原亭馬生
人情噺の名手だった馬生師匠ですが、こういう軽い噺も絶妙な味がありました。
番組の視聴者からのリクエストだそうです。
昭和55年の東宝名人会での音源だそうで、すると亡くなる2年ぐらい前の高座のようです。
もともと年齢よりもずっと老けた師匠でしたから、かなり高齢に見えましたが、50歳台半ばでなくなってしまったんですね。
「しわい」は、(金銭などを)出し惜しみする。けち。しみったれ。
吝嗇とも言われます。
この噺は、ケチな人が登場する小噺を集めたようなものです。
ケチは落語の「さんぼう」のひとつです。
仏・法・僧の「三宝」ではありません。
落語の「さんぼう」は、「けちんぼう」「つんぼう」「どろぼう」です。
寄席で、この人たちの噺をして、悪口になっても、決して客席から文句が出ないから、安心して出来るという・・・。

人は石垣 人は城 ・・・

郷土の英雄「武田信玄」の「甲陽軍鑑(武田信玄の戦略・戦術を記した軍学書)」の中にある勝利の礎 「人は城、人は石垣、人は堀、情けは味方、仇は敵なり」
勝敗を決する決め手は、堅固な城ではなく、人の力である。
個人の力や特徴を掴み、彼らの才能を十分に発揮できるような集団を作ることが大事である。
ということで、戦乱の世、他国は堅固な城を築いている中にあっても、武田信玄は城を持たなかった。
とはいえ、心のよりどころとしての「城」というのは必要だと思います。
Fw:電子メールで送信: 106a8dc355.j<br />
 pg Fw:電子メールで送信: to-100ufj.jp<br />
 g 
大学を卒業して就職・・・。
就職難の時期を何とか勝ち抜き、希望と不安に胸を膨らませていた私を迎えてくれたのが、この建物でした。
 Fw:電子メールで送信: p1000028.jpg Fw:電子メールで送信: image.jpg 
実質的な本社機能を持った建物でしたから、文字通り我々の「城」であった訳です。
Fw:電子メールで送信: map.jpg
そして幾星霜、皇居大手門の前(千代田区大手町1-1-1)にある地上25階の建物が、築後40年で、再開発のために近々解体されることになりました。
そこで、解体に当たって、この建物の外壁に使われているカナダ産の黒花崗岩で、時計や表札などを作って販売するそうです。
Fw:電子メールで送信: 38081501.jpg
私も、この建物の中で通算して10年近く働きましたから、是非とも記念にしようかと思っています。
 Fw:電子メールで送信: image.jpg Fw:電子メールで送信: pop01.jpg
あの頃は良かった・・・。

落語DEデート

オリンピックも悲喜こもごも・・・。
やはり特別な舞台なんですね。
緊張していて実力が出せなかったり、無欲の相手に屈したり・・・。
  ◇ くしゃみ義太夫    二代目三遊亭円歌
よく新作を演っていたという先代の円歌師匠。
「くしゃみ講釈」とほとんど同じ筋立てですが、義太夫が好きな人が、噺の中でうなるシーンが入れられるので、わざわざ作ったのではと・・・。

すすきみみずくの歌

「鬼子母神 藪中の蕎麦」の中で、壊れた「すすきみみずく」を直す場面があります。
Fw:電子メールで送信: susukimimizu<br />
 ku2.jpg
そして、壊れたところを直しながら、わらべ歌・・を歌うんです。
師匠も、「歌詞だけは調べたんだけれども、節(メロディ)が分からないんだよ。」
「すすきみみずく」を買った、雑司が谷鬼子母神の参道にある「雑司が谷案内処」でも訊いてみましたが、分からない・・・・。
http://www.toshima-mirai.jp/zoshigaya/
「師匠は、高座では節をつけて歌っていましたよね」と尋ねてみると、
「うん、こんな感じかなぁってことで。だから永久さんも自分で節をつけて歌いなよ。ここんところは是非節をつけて歌って欲しいなぁ・・」
で、こんな歌詞なんです・・・。
  すすきっぽぉ すすきっぽぉ なぁにを作ろうか
         みみぃずくぅ作ろうか うさぎにしようかぁ
    みみずくできちゃったぁ きっぽきっぽ すすきっぽぉ・・
なかなか、思い浮かびませんよ・・節なんて・・・。
どうやって、どんな節をつけて歌おうか・・、途方に暮れつつも、それを楽しんでいる自分もいるという、極めて自虐的な状態です。
ところで、すすきみみずくの作り方は・・
http://www.asahi-net.or.jp/~ek7y-mtmt/asobi3kosak3mimizuku.htm

毎日小学生新聞

懐かしい名前です。
先日、この子供向けの新聞に、噺家さんの襲名に関する記事が掲載されていました。
http://mainichi.jp/feature/maisho/news/20120719kei00s00s005000c.html
ふぅ~ん、なかなか勉強になります。

2012年7月28日 (土)

宇治金時

鰻を食べて大満足で上野の街に出ましたが・・・。

まぁ、花火大会に行くのでしょう。
奇妙なとしか言いようのない着方の浴衣姿の若者たち・・・。
つんつるてん、髪型、履き物の酷さ、着崩れのみっともなさで、笑いを通り越して、気味が悪くなってしまいます。
こんな着方でも平気でいられるなんて、尊敬してしまいますよ。
それにしても酷い・・・。
せっかくお腹が満たされたのに、こんな気持ち悪いものばかりを見せられたら、真っ直ぐ家には帰ることができません。
そこで、上野駅前の「椿屋珈琲店」に入りました。
http://r.gnavi.co.jp/g928357/
高くて美味しいコーヒーをと入ったものの、メニューを見て方針転換。
「宇治金時」(1,200円)を注文してしまいました。

出て来たあずきの乗った抹茶氷に、練乳をかけて・・・

土用「寅」の日

昨日が「土用の丑の日」ということは、今日は「土用の寅の日」のはずです。
 
今日も暑いからと、1日遅れですが、上野池之端の「伊豆栄」へ。
夕方5時前でしたから、まだ行列はなく、4階の和室の窓際に座ることが出来ました。
勿論「うな重」。
ちょっと奮発して「竹」を注文しました。

ここのタレは、甘さが抑えられたさっぱりした味なので、夏にはぴったりだと思います。
週末の夕方に、暑気払いにと、ささやかな贅沢。
店を出る頃は、店内も混雑していて、行列も出来始めていました。
まだまだ暑い上野の街は、夜は「隅田川花火大会」が開かれることもあって、いつもより人出が多く賑わっています。
地下鉄銀座線はきっと大混雑でしょう・・・。
「たがや」のような悲劇が起こりませんように・・・。

日影が・・・

「時そば」と同じ失敗。
日影が・・・
ちょっと用事で炎天下を外出したのが正午過ぎ、いつものように駅までは日影をと思ったのは大誤算。
出かけたのは九つを回った時、いつも日影を歩くのは六つを回った頃です。
六つの時にあった日影はありません。
当たり前ですよ。
ほら、市役所の前は、カクテル光線に照らされたようで、影など全くありません。
倒れそう(°°;)

あずみさんの原点

またまた林家たい平さんのブログで、あずみさんの話題。
http://ameblo.jp/tai-hey/entry-11309071129.html
先日、安曇野へ行ったという話題。
あずみさんの名前の由来が語られています。
私は、「番外あおば亭」にあずみさんが出演してくださった時に教えてもらったので、知っていましたが・・・。
安曇野と言えば、母校(高校)の山荘が安曇野にあった気がするのですが・・・。

師匠のコメント

師匠のブログで、先週の落語っ子連稽古会のコメント。
Fw:電子メールで送信: 300px-ZaruSo<br />
 ba2.jpg
させ稽古、流三(りゅうざ)[藪中の蕎麦]。
   登場人物の大人と子供が蕎麦をたぐる場面がある。
   箸の持ち方に違いを見せるといい。

師匠から、箸の持ち方についてご指導いただきました。
蕎麦をたぐるシーンは、師匠のオリジナルではあまり出ませんが、実は、蕎麦をたぐる仕草というか、蕎麦をたぐる音が出せるようになりたいと、ちょいと練習して、それらしくなって来た気がするので、二人がたぐるシーンを入れることにしたんです。
大人と女の子が、それぞれ蕎麦をたぐるシーンです。
「時そば」のような"かけ"
ではなく、"もり"です。
箸の持ち方で違いを見せるのも「情景描写」ですね。
当日稽古していただいたメンバーのコメントをしていただいた後、師匠のコメント・・。
高座の落語って、稽古次第だ、、、、
含みのある、でも何となく心が躍るコメントです。

居残り佐平次

初代春風亭柳枝の作といわれる廓噺。
Fw:電子メールで送信: 201205132131<br />
 07.jpg
江戸時代の東海道品川宿の女郎屋を舞台にして、憎めない佐平次という小悪党が活躍する噺。
佐平次は友達と品川へ遊びにきたが、金がなくて1人で居残る。
彼は酒の相手ができておもしろいので客の評判になり、「いのどん」とよばれて人気者になってしまう。
それでは店のほうで困るので、店の主人が、帰ってくれと頼む。
佐平次は、実は自分は悪人で追われる身だからといって高飛びの費用と着物をせしめて店を出る。
店の若い衆がついて行くと、居残り商売の佐平次だと名のる。
その報告を聞いた主人「そうかい、ちくしょう、どこまであたしをおこわにかける(だます)のだろう」
「へへ、あなたの頭がごま塩でございます」。
この噺は大正時代に初代柳家小せんの十八番だったそうですが、それに創意を加えたのが六代目三遊亭圓生師匠でした。
このオチはわかりにくくなりましたが、内容の優れた名作だといえるでしょう。

寄席かるた

友人に教えてもらいました。「正楽寄席かるた」。
      寄席かるた
寄席にまつわる事柄を、紙切り絵のかるたで紹介しようという・・・。
紙切り名人の落語家林家正楽師匠によるカラー紙切り絵により、寄席の風景が見事に表現されている。
「祝う初春寿獅子」「読めるかな? めくりの寄席文字」などのことばと解説は長井好弘氏。
落語独特の伝統的な言葉も覚えられる。
こんな落語グッズがあるんですね。
圓窓師匠は、紙芝居を出版?しています。
  寄席かるた
真打の夢は 一枚看板
  寄席かるた
ドンドンドントコイ 一番太鼓

2012年7月27日 (金)

土用丑の日

「土用」というのは、五行に由来する暦の雑節。
1年のうち不連続な4つの期間で、四立(立夏・立秋・立冬・立春)のそれぞれ直前約18日間。俗には、夏の土用(立秋直前)を指すことが多い。
各土用の最初の日を土用の入りと呼ぶ。最後の日は節分。
そして、土用の丑の日は、土用の間のうち十二支が丑の日のこと。
昔から、夏の土用の丑の日には、鰻を食べるのが慣わしになっています。
ところが、今年は稚魚の不漁で仕入れ値が高騰したため、普段よりも3~4割高いところも多いようです。
Fw:電子メールで送信: image.jpgいずれにしても、鰻屋さんは今日が一年中で最も忙しいはずですが、「土用丑の日」の今日敢えて休業した店があるそうです。
ある老舗の鰻料理店では、激減する鰻の資源を守ろうと、かき入れ時となる土用の丑の日に、あえて営業を取りやめ、今後の豊漁を祈願して鰻を放流しました。
例年、土用の丑の日には通常の5倍程度の売り上げがあるそうですが、今年は鰻の稚魚の不漁から大幅な値上げを余儀なくされ、今後の見通しも不透明なことから、あえて店を休みにして豊漁を祈願することにしたということで・・・。
   Fw:電子メールで送信: a69d810b6c14<br />
 971a9f0e5aec420c9871.jpg
鰻というのは、まだその生態の全容が分からない、最近では中国などでの需要が増えて乱獲気味のようでもあり、鰻"もどき"を出すところもあるようです。
鰻が高いから、土用の丑の日に鰻は食べず、今度の土曜に牛を食べたら・・・。
落語でも、鰻の出て来る噺は数多くあります。

真っ赤な日本列島

・・・暑い・・・
ご覧のとおり、今日の日本列島は真っ赤っかです
ほとんどが30℃以上の高温です

Fw:電子メールで送信: 10101.jpg
金星人ならばまだ"酷寒"なんでしょうが、地球人は・・・。
「この星の人たちは・・」なんて言って缶コーヒーなど飲んでいる場合ではありません。
某テレビ局が、浅草の仲見世を訪れている外国人観光客に暑さの感想をインタビューしたら、「貴女は、この暑さをどうやって凌いでいるの?」と逆取材されていましたが、とにかくみんなが腹立たしいぐらい暑い
今日は、茨城県の大子町が37℃を超えたと報道されていましたが、大子町といえば、確か冬になると瀑布が完全凍結する「袋田の滝」があるところですよ。
きっと、「袋田のお湯」になっているかもしれません。

撫子と侍

オリンピックがなし崩し的に?始まります(ました)。
"強い"なでしこと"ひ弱な"サムライという、名前と姿がまるで逆の男女の日本代表が、期待以上の幸先の良い結果を出してくれました。
初めて「なでしこジャパン」と聞いてメンバーの写真を見た時には、イメージとのギャップに思わず吹き出しそうになりましたが、実績というものは顔も作るものなのです。
それに「サムライ・ブルー」という名前は、侍が盛り下がってしまっているようなイメージでしたが・・・。
大きな名跡も、いつまでも先代のイメージに固執しないで、思い切って継がせれば、花のない雑草でも、そのうちに撫子のように見えてくるものなのかもしれません。

桂三枝論

この度「桂文枝」を襲名した「桂三枝」師匠への評論本?
Fw:電子メールで送信: 31sSCU9VNFL.<br />
 _SL500_AA300_.jpg

「ヤンタン」から第一線を走り続け、約230もの創作落語、奇跡の繁昌亭を生んだスター落語家。
テレビやラジオの番組関係者、東西の落語家、幼なじみなど数十人に及ぶ証言と数々の資料や文献から、 桂三枝の46年の歴史を、 気鋭の演芸ジャーナリストやまだりよこが丹念に解き明かす。
桂三枝が69回目の誕生日を迎え、六代桂文枝を襲名する2012年7月16日に発売! !
ヨシモトブックス。1,800円。
この春から夏・秋にかけては、東京は「春風亭一之輔」さん、大阪は「桂文枝(三枝)」師匠一色という感じです。
私は・・・、こういう類のものは読まないなぁぁ。
「"論"より"落語"派」ですから。

東京かわら版

誰かと思ったら、表紙の写真は「三遊亭歌武蔵」さん。
         東京かわら版
来月の浅草演芸ホールの中席は、恒例の「住吉踊り」です。
師匠も、久しぶりの浅草中席へ出演のご予定です。
何となく、「圓朝まつり」の様子が分からない気がするのですが・・。

2012年7月26日 (木)

米朝アンドロイド?

米朝師匠が二人います。
Fw:電子メールで送信: 20120723-187<br />
 914-1-N.jpg
ところが、手前はアンドロイドなんだそうです。
人間国宝の落語家、桂米朝さん生き写しの「米朝アンドロイド」が、大阪市北区の「サンケイホールブリーゼ」でお披露目され、高座で落語まで演じてみせた。
容姿は9年前に撮った写真がモデル。米朝さんの映像をまねた長男桂米団治さんの体の動きをコンピューターで読み取り、しぐさや表情の変化を加え、高座の様子を再現した。
50代に語った小噺の音源に合わせて動き、今後は10分程度の落語「看板の一」も披露する予定だ。
凄いですね。さすが「人間国宝」です。
ところで、本物のコピーが登場するアニメでは、何と言っても「パーマン」というのが印象に残ります。
           Fw:電子メールで送信: KAIZUKA-robo<br />
 t-nagashima1.jpg
一方、あまり記憶は定かではありませんが、実在する人物のコピーが登場するアニメ(漫画)に「ロボット長嶋」というのがありました。
巨人軍の長嶋選手(ミスター)の練習相手に長嶋そっくりのロボットを使うというようなストーリーで、 最後は壊れてしまった・・・。

師匠から

師匠からメールを頂戴しました。
師匠が「落語の授業」を行なっている都内の小学校で読み聞かせをしている方が、地元に我々のような「落語稽古連」を作ろうと頑張っているそうです。
学校のことゆえ、立上げまでにはいろいろと課題があるようなので、とりあえず地元に出来るまで、「落語っ子連」の体験連員として勉強したいということでした。
師匠には、「勿論大歓迎です」と回答しました。
何かお手伝いでも出来れば゜と思います。
千早亭のボランティア活動も、今回のお話も、落語の裾野が広がっていくことですから、大切にして行きたいと思います。

一之輔、高座に粗忽の釘を打つ

「一之輔、高座に粗忽の釘を打つ」
今や乗りに乗っている感のある「春風亭一之輔」さん初めての著書が出版されるそうです。
8月4日発売。白夜書房、落語ファン倶楽部新書。1,000円。
・・・だそうです。

イチロー電撃移籍

イチローのヤンキースへの移籍で喜んだのは、ものまね芸人とアイスクリーム屋さん。
イチまね芸人「ニッチロー」と「31アイスクリーム」・・・。
なるほど。
そんなところですか。

2012年7月25日 (水)

釣りしのぶ

いよいよ夏本番・・
夏の空
今日も30~35℃の暑さになるのでしょう・・・。
涼しさを演出する道具としては、打ち水だったり、すだれや蚊帳、そうそう風鈴など、アナログなものがありますが、「釣りしのぶ」というのがあるそうです。
      Fw:電子メールで送信: s_02.jpg.jpg
「釣りしのぶ」というのは、竹などの芯材に山苔を巻きつけ、しのぶ草を束ねて形を作ったもので、夏の暑さをねぎらうために家の軒先に吊るして楽しむものだそうです。
「しのぶ」は、木漏れ日が当たり、湿り気のある樹上や古木・岩肌などに着生している植物で、日本各地に分布しています。
釣りしのぶは、このしのぶと山苔・竹などを用いて、井桁やいかだ、灯篭などの風流な形に仕立てた観葉植物。
昔、東京の下町では、路地裏に入るとあちらこちらの軒下につりしのぶが下げられていて、夏の午後、庭先や砂利道に打ち水をすると、冷やされた空気が、風鈴の音とともに吹き込み、夏の暑さを和らげてくれたということです。

小説 古今亭志ん朝

やはり本屋で見つけた「金原亭伯楽」師匠の著書。
親友、金原亭伯楽が書き下ろす志ん朝さんの知られざる恋と死。笑いと涙の純愛人情噺のオチは。
・・・というわけ。
Fw:nn

平成13年10月1日、古今亭志ん朝師匠が鬼籍に入られたことは、落語界にとって大損失でした…。
小説仕立てですから。
本阿弥書店刊。1,500円。

落語の稽古と芸談

「師匠、最近ちょっとスランプなんです。」・・・・。

先日の稽古会の時、「鬼子母神 薮中の蕎麦」の稽古をつけていただいた後、私がふと漏らしました。
「えっ?スランプって?」
「最近(落語の)稽古がなかなか出来なくて・・・。」
「えっ? どうしたんだい? いよいよ思春期かい?」
「いやぁぁ、でも師匠、実は何となくそんな面もあるんです。」
・・・ということで、私のここ1年ぐらいの落語の稽古の方法というのか、噺の覚え方・作り方・姿勢の変化について、思うところを師匠に話してみました。
「師匠が稽古で仰るように、活字から極力離れて、勿論噺のキーワードや全体の流れを掴むために高座本は使いますが、その場その場の情景や感情を自分でイメージして、活字に捉われないで噺を作り上げて行こうとしているんです。
そうすると、実は皮肉なことに、稽古に対する取っ付きが物凄く悪くなり、高座本を読まない(暗記しない)分、かえって稽古の量が減っている気がします(それじゃぁいけませんが)・・・。
今まで演らせていただいた「救いの腕」や「揺れるとき」や、今チャレンジしている「鬼子母神 薮中の蕎麦」は、師匠の創作噺ですから、師匠の高座本だけで、他の音源や速記がなく、寄席や落語会で他の噺家さんを聴くことも出来ず、全て自分の言葉で作り上げて行かなければいけないので、それがとてもハードな作業になります・・・。
でも、これは、普段から師匠に言われている、「情景描写」・「感情移入」をしっかりするためには不可欠だと思っています。
だから、このハードル(壁?)は超えなくてはならないと・・・。
半分は、楽しみながらやってはいるのですが。」

すると師匠が、以下のようなコメントと芸談をしてくださいました。
「なるほど、確かに、あたしたち(プロの噺家さん)にも、各自の芸が上手くなって行く過程で、そういう段階があったかもしれない。
前座の時分は少ない持ちネタを、毎日のように繰り返し繰り返しやっている。
が、そのうちに、持ちネタが増えて来ると、ひとつの噺あたりの頻度は明確に減って来る。
そして、さらに持ちネタを増やして行くためには、活字で覚える・暗記することには限界が出て来るし、それでは臨場感や広がりなどは決して表現出来ない。
だから、その場その場で、今までの稽古で蓄積されたパターンや技術、その人の人となりや人生経験など、ありとあらゆるものを駆使して、身体の中にストックされた語彙(ボキャブラリー)を瞬間的に取り出して噺を作り上げる(語る)ことが必要になるんだよ。
同じ噺でも、やる度に違って来るものだ。
だから、常に気力も体力も充実させていなくては、しっかりした噺は出来ない。

流三さんは、下手な噺家よりもずっと稽古をしているから、いよいよその領域に達して来たということなんだよ。
あれだけ稽古しているんだから・・・。

(流三注::いえいえ稽古をやらずに悩んでいます。)
うちの師匠(六代目圓生師匠)は、持ちネタの多さと、それぞれの水準の高さでは右に出る噺家はいなかったが、それとて全ての噺を(言葉で)完璧に覚えていた訳ではないんだよ。
あたしが師匠に、「(あまり高座にかけない珍しい噺の)稽古をしてください」とお願いすると、「てへへ、あの噺の稽古でげすか」などと、とても喜んでくれた。
ところが、いざ稽古を始めても、雑談や芸談ばかりで(これがまた貴重なんだが)なかなか肝心な噺の稽古をしてくれない。
そして結局最後は「私の全集に載っているから、それを見て覚えてやっていいから」なんて言っていた。
うちの師匠でもすぐには出来ない噺だってあったんだよ。
大切なことは、自分の引き出しの中から、瞬間的に的確な言葉や表現や仕草を取り出して、噺を作り上げて行くことが出来るかだよ。」

・・・そうなんですよ。
それが出来なくてはいけない。それが話芸というものだと思います。
「落語は、演者の人柄を映す鏡だ」と言われる所以なんですよ。

2012年7月24日 (火)

落語手帳

広瀬和生さんの著書というか、広瀬さんが作った手帳。
上野駅の本屋さんで見つけました。
Fw:nn
この1冊をポケットに入れて、極上ライブを楽しもう!
ノッテる噺家から古典落語のあらすじ、江戸の風俗まで完全網羅!
これであなたも落語通。入門ガイドの決定版!
観た演目を書きとめる「観覧日記帳」付き。
・・・なんていう紹介文がついています。
東京書籍。1,470円。
まぁぁぁ、私は・・・、あんまり使わないかなぁ?
コンパクトだから、入門ガイドとしては重宝かも・・・。
この手の本で、噺家さんを紹介するところがありますが、このメンバーの偏りが不満ですね。
とりあえずの売れっ子だとか、申し訳ありませんが「キワモノ」的な人ばかりにスポットが当たっていて、落語界全体の正しい姿や情報が伝わりません。
もっともっと、素晴らしい噺家さんは大勢いますから。
残念ながら、この本も"ご多分にもれず"でした。

観客動員令?

先輩の「愛詩亭朝大」師匠が、高座名を少し変えられたそうです。
今までの「愛詩亭」を「愛し亭」として、「愛し亭朝大」とした(する)そうです。
随分柔らかい感じで"今風"になりました。
さて、この朝大師匠から、圓窓師匠ともお親しく、落研の二代目部長ですから、9月開催予定のOB落語会の"観客動員"の"檄"が飛んでいます。(そんなに大袈裟なものではありませんが・・。)
Fw:電子メールで送信: 200704171106<br />
 49.jpg
今回のOB落語会は、市内の繁華街にある会場ではなく、片平キャンパス内の「片平さくらホール」で開催する予定になっています。
Fw:電子メールで送信: IMGP0002.jpg
ご覧のとおり、学会などに使用される、渋い雰囲気の会場です。
そして、朝大師匠の「檄」は以下のような内容です。
9月16日(日)の現役並びに落研OB会の落語会についてはご承知のことと思います。
しかし、場所が片平町大学構内の「さくらホール」(約150人収容)で、観客動員に苦慮しているようです。
東京近郊にお住まいの皆さんは家族、親戚一同を連れて行くわけには行かないでしょう。しかし、皆さんは、昔住んでいた仙台ですので、昔の彼女とか下宿のおばさんなどお知合いの方がまだ健在なら、是非この機会に声を掛けていただきたいと思います。

そのとおりです。
キャンパスの中ですから、一般の通行人を捕まえるという訳にはいきません。
朝大師匠は、ご自身が「崇徳院」で初見参ということですから、大変力が入っておられるようです。
私は、自称「4枚目の北(ペー)」ということで、当日万が一出演者に"ドタキャン"があった場合に準備する「補欠」よりさらに劣後する立場ですから、なかなか昔の彼女を呼ぶことは出来そうにありませんが、一人でも多くの方にご来場いただければと思います。

情報大陸「桂文枝」

もう過去の話題ですが、先日の日曜日(22日)に、TBS系の「情熱大陸」で、「六代桂文枝」をやっていました。
私は、途中からちょっと視聴しただけですが、創作落語にかける情熱と大名跡の襲名が綾なす演出は、いかにもこの手の番組という感じでした。
襲名後の最初の高座に選んだ「さよならサニー」の一部分を放映していました。
・・・この愛犬サニーは、結局戻って(帰って)来るんですね。

2012年7月23日 (月)

五銭の遊び

さすがに東大落語会編「落語事典」ですね。

五街道雲助師匠の「五銭の遊び」も載っていました。
別名「白銅の女郎買い」というそうです。
5銭の白銅貨が出て来るということは、明治・大正の頃が舞台になっているということで、当時の遊郭の様子が分かります。
もとはオチのない噺のようですが、雲助師匠は独自のオチをつけていました。
雲助師匠が掘り起こした噺のようですが、寄席ではほとんどやらない、落語会でも数年に一度ぐらいしかやらないそうです。

圓楽一門会寄席出演

とうとう実現したんですね。
落語芸術協会は、約130人の落語家が所属しているそうですが、ここ数年観客数の減少傾向が続いている。
そこで、寄席の活性化のため、「圓楽一門会」と組んで興行を行なったという訳。
昨日の「新宿末廣亭」では、圓楽一門会の会長「三遊亭鳳楽」師匠がゲスト出演したそうです。
鳳楽師匠は「肥え瓶」でご機嫌をお伺いしたとか。
圓楽一門会は、約30年前に落語協会から分裂。
これまで落語芸術協会と落語協会の2つの団体の興行(定席の4つの寄席)には出演できませんでしたので、ある意味では画期的と言えるのかもしれません。
でも、一般の落語会などでは、所属団体に関わりなく聴くことが出来ますから、気がつかない人もいるかもしれません。
粒が小さくなり、交流戦もあるので、つまらなくなったプロ野球のオールスター戦みたいです。
それよりも、やはり落語芸術協会の陣容では、寄席興行が難しいという現実の方が、重たい問題だと思います。
看板が上げられないというのは・・・・。
かつて落語芸術協会が「鈴本演芸場」と袂を分かった原因も、観客動員だったと聞いています。
規模を求めるのなら、圓楽一門会との合従連衡という選択肢があると、以前から噂されていますが、ただ噺家さんの数が多くなったからというだけではと・・・・。
単なる弱者連合では・・・。

立川談志自伝 狂気ありて

初めて明かす父の記憶、敗戦に向けられた幼くも容赦のない視線、落語への目覚め、妻のこと、2人の子のこと、そして忘れることのできない芸人たちとの会話、大好きだった旅の想い出。
研ぎ澄まされた感性がゆえの苦悩、崩壊していく肉体と精神。
それでも語り続けようとした希代の天才落語家、最後の書き下ろし!
      Fw:bb
談志 最後の三部作――。
第一作、『談志 最後の落語論』(2009年11月刊行)
第二作、『談志 最後の根多帳』(2010年4月刊行)
そして、第三作がついに!『立川談志自伝 狂気ありて』
7月24日頃から店頭に並ぶそうです。
亜紀書房刊。2,205円。


仙台へ・・

仙台の七夕に行ってみようかと思います・・・。
仙台へ・・
思い切って・・・。
新幹線の指定席の予約が出来れば・・・。

2012年7月22日 (日)

落語っ子連稽古会

はっきりしない天気です。

千公さんは早い時間に来て、12時ちょっと前に稽古をしていただいて帰ったようです。
今日は、越児さんと百梅さんは欠席の予定。
まど絵さんが久しぶりに出席してくれたので、賑やかになりました。
出席は、千公・窓口・仙三・まど音・まど絵・流三の6名。
なお、稽古が終わった後に、まど女さんも来てくれました。
まど女さんは、今日がとりあえず最後ということでした。

 ◇ 小噺              千公
 ◇ 町内の若い衆         仙三
  ◇ 鬼子母神 藪中の蕎麦    流三
 ◇ 片棒              窓口
  ◇ 手向けのかもじ        まど絵
私も何とか、藪中の蕎麦を演ってみました。
師匠からは、全体が丸くなった、かなりカットしてスリムになった等、褒めていただきました。
私が「師匠、最近スランプなんです」と言ったのをきっかけに、思わず師匠の芸談をお聞きすることができました。
これは、別の機会に披露させていただきます。

落語はやおき亭

窓を開けると寒いぐらいです。
明日からは夏が戻るということですが、本当はこれぐらいの方が身体には良いのですが・・。
今朝は、何と「浅草ことぶ季亭」の席亭でもある、永年寄席のお囃子もやっていた「戸部まさ(おまさ)」師匠がゲストです。
http://asakusakotobukitei.jp/
「浅草ことぶ季」亭では、「花季彌生」という名前で端唄などを教えていらっしゃいます。
我が落研OBの南亭蕪生師匠と破れ家笑児さんは、彌生師匠から三味線や端唄を習っています。

「林家あずみ」さんとは、この繋がりです。
だから、蕪生師匠と笑児さんとあずみさんは、悔しいことに「兄弟弟子」ということになります。
我々の「お江戸あおば亭」も、聴いてくださったことがあるので、私も顔を存じ上げています。
師匠が選ぶ(印象に残る)噺家さんベスト2は、「古今亭志ん朝」「立川談志」の両師匠だそうです。
志ん朝師匠は優しくてダンディ、談志師匠は怖かったと・・・。
知っている人が出演するラジオ番組を聴くのも、何かこう照れ臭い気がします。

オリンピックと野球・大相撲

ロンドンオリンピックの開幕も数日後になりました。
ところが、個人的にはあまり盛り上がっていません。
これは、ただ遠い国でのオリンピックであることや、最近は落語ばかりでスポーツをチェックする機会が減ったこと、齢を取って来た・・、ばかりではないと思います。
何かこう・・、「夢」がなくなって来ました。
国の勢いや、経済情勢なども影響するのでしょうか。
私(の世代)から上の人が「オリンピック」と言えば、勿論「東京」です。
オリンピックは、ナショナルプロジェクトでした。
子ども心に、否、幼かっただけに、鮮烈に焼きついています。
田舎者だから、現場で直接観た訳ではありません。
家や学校の白黒テレビの前で興奮し、オリンピックを特集した「アサヒグラフ」をボロボロになるまで観たものでした。
「日本でオリンピックなんて、生きている間には決して観られないから」なんて言われて、幼いなりに必死にアンテナを立て、目に焼き付けていた気がします。
開会式と男子体操と女子バレーには興奮しました。
国立競技場に帰って来てゴール直前で抜かれたマラソンとオランダの選手に負けたお家芸の柔道が悔しかった・・・。
今回のオリンピック、絶対的な金メダル候補種目がない気がして・・。
「夢」といえば、今まさにやっているプロ野球の「オールスターゲーム」も、周囲(マスコミ)が必死で盛り上げて(騒いでいる)だけのような気がします。
昨日、テレビ中継にチャンネルを合わせて、startingメンバーをみても、両リーグとも、顔と名前が一致しないどころか、名前すら知らない人が多かった。
昔は、田舎では巨人戦しか中継されていなかったので、巨人以外の選手の名前は知りませんでしたが、呉越同舟しているのが面白かったし、とても盛大なお祭りでした。
さて、これまた今日が千秋楽の大相撲。
29年ぶりに全勝同士の千秋楽直接対決で優勝が決まるそうです。
・・・でも、「満員御礼」は出ているものの、全体としての盛り上がりや客の入りは、目を覆うばかりです。
学生時代、名古屋場所が終わると、長い東北巡業になり、仙台では「仙台準場所」が開かれていました。
青葉通りから広瀬川を渡ったところにあった「宮城県スポーツセンター」に、多くの力士幟がはためいていたのを思い出します。
オリンピックも、オールスターも、大相撲も、別世界(非日常)を垣間見られる「お祭り」でした。

落語DEデート

今朝も涼しい朝。気持ち良く起床。
   ◇ 堀の内     四代目三遊亭圓遊
鈴本演芸場での録音だそうです。
軽い芸風の師匠にぴったりの噺だと思います。
こういうのが落語なんでしょうね。
初めてこの噺を聴いた時、面白くて感動したのを覚えています。

2012年7月21日 (土)

学士会落語会

さすが雲助師匠。
学士会落語会例会新記録の約80名の観客で満員です。
学士会落語会
例会の次第は以下のとおりでした。
  ■ 企画解説 
  ■  DVD映写 川島雄三監督/フランキー堺主演
                    「幕末太陽傳」のさわり 約30分
  ■ 落 語    五街道雲助 「五銭の遊び」
               仲 入 り
   ■ 落 語    五街道雲助 「居残り左平治」
   ■ 対 談    五街道雲助 VS 山本進(学士会落語会委員)
学士会落語会
今日は雲助師匠がご出演ということで、いつもより早くから席が埋まってしまっていて、私が行った時は、もうほとんど満席で、仕方なく?一番前の席に座りました。
雲助師匠との距離は3メートルぐらい。ほら、こんな感じです。
「五銭の遊び」というのは初めて聴く噺です。
「居残り佐平次」は、落語の名作のひとつ。
今日の例会のテーマは「廓」ということで、約55年前になくなった「遊郭」を"研究"しようという訳です。

夏一服

昨日・今日と、暑さ一服というか、ゴールデンウィーク頃の涼しさです。
地下鉄三越前で乗り換えて、学士会落語会(神保町)に向かう途中。

三越の入口あたりで見つけた、和服の女性。
♪泣いているのか 笑っているのか 後ろ姿の素敵な貴女♪
なんていうCMソングがありましたが、着物はいいですね。

勝ち逃げ?

来春開催される予定の「WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)」に、ディフェンディングチャンピオンの日本は出場しないそうです。
主催者との間で色々な問題があるようですが、過去の大会で連破している日本が出ないというのは、素朴に「勝ち逃げ」のようなイメージがします。
大嫌いな博打で例えると、最初からついてがっぽり稼いで、そろそろつきも落ちるだろうから場の途中だけど帰っちゃおう・・みたいな。
過去の大会は、優勝したとはいえ、とにかく幸運・薄氷の優勝で、今度は勝てるとは思っていませんでしたから、そろそろ潮時かななんていう気もしないではありません・・・。
オリンピックの正式種目でもなくなった今、野球にとっては数少ない国際大会ですから、ここで「鎖国」するというのは、どうでしょうか?
最近、スポーツチームに「○○ジャパン」なんていう名前が使われますが、「ガラパゴス・ジャパン」が良いと思います。
きっと、立川流や圓楽一門会が寄席に出(られ)ないというのとは違うのでしょうねぇぇ・・・。

坂東玉三郎さん

歌舞伎の坂東玉三郎さんが、重要無形文化財(人間国宝)に指定されるそうです。
世の中で、歌舞伎のことは知らなくても、玉三郎さんを知らない方はいないでしょう。
「玉三郎」といえば「女形」の代名詞です。

おかげさまで

まもなく、【29万件】アクセスです。m(_ _)m

師匠の「一人酒盛」

師匠のブログで、先日の「紀伊國屋寄席」のコメントがアップされていました。
http://ensou-rakugo.at.webry.info/201207/article_8.html
トリで「一人酒盛」をお演りになりました。
  完全一人演技のこの噺に演出し直したのだが、うっかり落ち
  の部分で長屋のお崎を演じてしまった。
  駄目だなぁぁぁぁ、、、、。

早速、感想を投稿しました。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2012/07/post-0633.html
師匠、当日の出演者は、若手で人気の噺家さんばかりでしたが、とにかく「格」の違いというのを痛感しました。
紀伊國屋寄席を2度続けて休演されたので、師匠も期するところがおありだったと思いますが、まるで一人芝居のような「一人酒盛」を、身体を乗り出して聴かせていただきました。
オチのところは、「一人芝居のようだけど、落語なんだよ・・」と、観客を元に戻す(目覚めさせる)演出だと思っていました。
素人には到底出来ない噺ですね。
・・・そうか、完全に一人の台詞だけで進めて行く演出・・・。

2012年7月20日 (金)

三遊亭竜楽の七か国語落語

「三遊亭竜楽の七か国語落語~味噌豆編」というのが発売されたそうです。
Fw:電子メールで送信: 51tHIhphi4L.<br />
 _SL500_AA300_.jpg

五代目圓楽一門会の「三遊亭竜楽」さん。
真打昇進後、独演会などを重ねる傍ら、数年前から字幕・通訳無しの現地語公演を始め、今までに60回以上の海外公演を実施しているそうです。
私も、内幸町ホールで開催されている独演会を何度か覗いたことがありますが、よくマクラで「ヨーロッパで落語を演ります(演って来ました)」なんて仰っていました。
仏・西・伊・葡・独・英・日の7か国語で落語を語る落語家として各方面で有名になっているそうです。
今回リリースされたCDには、「味噌豆」が7か国語で収録されているそうです。
物凄いなぁと思う反面で、果たしてどんな人が買うのかなぁと思うのは私だけでしょうか?
英語落語とか、フランス語落語とかなら、好んで買う人もいると思いますが。
フランス語落語は、「10(ジュ)と10(ジュ)で20(二ジュ)、あと10(ジュ)で30(サンジュ)」って。これでは三遊亭歌之介さんですよ。
中央大学法学部卒の秀才で、司法試験も目指していたという竜楽さんですから、さもありなんと思いますが・・・。
「どうだい凄いだろう」って言いたいのかなと、天邪鬼の私は思ったりしているのです。
ところで、「葡」というのは、ポルトガルなんですね。
以上、日本語と片言の落語しか出来ない奴の独り言でした。

そういえば「山田洋次」監督が

「山田洋次」監督が、「落語研究会 昭和の名人 四」の公開記念トークショーで、ご本人の監督50周年記念映画「東京家族」(来年1月公開)に出演の「林家正蔵」さんについて、「本読みをやったら相当ひどくて。でも、善人っぷりは良かった」とおっしゃったとか・・・。
正蔵さん、それでいいのだ。
ところで、山田監督原作の「真二つ」「頓馬の使者」「目玉」というのが、五代目柳家小さん師匠のために書き下ろした噺だそうです。
「真二つ」と「頓馬の使者」はリアルタイムで聴いたことがあります。
当代の小さん師匠も「真二つ」をお演りになっています。
「ご利益」「のびる」・・・なんていうのも、小さん師匠だけでなく、確か小三治師匠もお演りになったと思うのですが、これらも山田監督の作品ではなかったかと思うのですが・・・。
記憶は定かではありません。

2012年7月19日 (木)

炎天下

今年初めて猛暑日となりました。

夕方、仕事で川口方面に出かけました。
日中の暑さを思うと、とても憂鬱でしたが、午後5時を過ぎていたので、随分凌ぎやすく、風もあって涼しく感じました。
写真のホテルのような建物は・・・、何とオートレース場です。
私は、ギャンブルが苦手(大嫌い)で、競輪・競馬・競艇・・・・、興味すら湧きませんから、随分無駄な建物だなぁと思います。
ところが、この多額の収益金の一部が、地元に還元されているそうですから・・・。
落語の定番「飲む・打つ・買う」の全てが嫌いなんて、矛盾も感じますが、嫌いなものは仕方ありません。
出来れば、「飲む・打つ・買う」がテーマになっていない噺だけを演りたいと思うのです。

林家あずみさん(の)情報

林家あずみさん情報、というほどでもありませんが、最近は師匠の「林家たい平」さんのブログにも、度々名前が登場するようになった気がします。
http://ameblo.jp/tai-hey/entry-11304779540.html
先日は、あの猛暑の熊谷での落語会に、たい平ジュニアも連れて行ったそうで、帰りの車の中での楽しい様子がアップされていました。
たい平さんのお弟子さんとして見習い修業を始めて、2年ぐらい経ったはずです。
持ち前の明るさで、一歩一歩夢に近づいているのでしょう。
あずみさん
このあたりが、落研OBのオジサンたちにはたまらないのです。
ところで、昨日、そのあずみさんのツイートで、日本橋にある扇子の老舗「伊場仙」を知りました。
創業が1560年頃の天正年間だということですから、大坂の鴻池と同じくらいの年代です。
三越真っ青です。
今まで、高座扇は専ら浅草で入手していましたが、今度は試しにこの「伊場仙」のを使ってみようかな・・と。
http://www.ibasen.com/index.html

実に悪趣味な

実に悪趣味で野暮なことながら・・・。
アクセスカウンターが【288888】と8が並びました。
Fw:ff
あと1000件ほどで、29万件になります。
ネタがないものですから・・・。

2012年7月18日 (水)

東京タワーが縮んだ?

驚いたことに、突然東京タワーのてっぺんがなくなりました
補修のために一旦取り外したそうで、この部分が約18メートルだそうですから、今朝の東京タワーは、315メートルということです。
棒状部分がないので、「東京タワー」でなく「東京タワ」です?
えっ?「ちっとも知らなかったわー」?
Photo_2以前と比べると・・ほら・・。東京タワーが縮んだ? 
地震で曲がった先端部分がありませんよね。
         Fw:電子メールで送信: r.jpg ビフォー・アフターです。
    東京タワーが縮んだ?
どうやって外したんでしょうか
気がつかなかった・・・。
落語に関係のない話題ばかりで・・・。夏枯れです・・・。

薄暮

仕事で立ち寄って帰る途中、薄暮の金町駅前の空。
午後7時だというのに、まだ明るさが残ります。
西側の空は、黒い雲に夕焼けが映えます。
南口から見た西の空。
薄暮
北口からの西の空。
薄暮
同じ時刻でも、南の空はまだ明るく晴れ渡っています。
薄暮
猛暑日になったところが多くあったという一日でしたが、夕方の風は、少し涼しさを感じます。

梅雨明けの酷暑

昨日のニュースで「梅雨明けの酷暑で、館林などで最高気温が39℃をオーバー」などと言っていましたが、どうもいつも気象庁の「梅雨明け宣言」は、後追い、追認と言うパターンだと思いませんか?
「酷暑になったから、梅雨明けにしようか」というような・・・。
「明日は梅雨が明けるよ。(翌日)・・・・ほぅら、晴れて暑くなったろう?」でなくっちゃあ。
今年はそうではありませんでしたが、「そう言えば、10日前に梅雨は明けていました」とか「今年は梅雨明け宣言はありません」なんていう年もありましたよ。
春日三球さんじゃありませんが「黙ってようなぁ」という。
それって、私でも出来る気がしますが・・・。

2012年7月17日 (火)

さよならサニー

上方に大名跡「桂文枝」が復活しました。
桂三枝改メ六代桂文枝師匠の襲名披露公演が行なわれ、ご自身が創作の「さよならサニー」という噺を披露されたそうです。
晴れの舞台に選んだのは、この日のために作った創作落語。
実に憎い演出です。
借家からマンションへの引っ越しを機に、愛犬・サニーを手放す男性の姿を描いたものだそうです。
「サニー」という犬の名前に、ご自身の愛称を重ねて、「今まで楽しいことも、しんどいこともサニーと一緒やった。ありがとう、サニー・・・。」と、一代で大きくした「三枝」という名前への感謝と惜別の思いと、新しい大名跡への思いを噺の中に込めたということなのでしょう。
クライマックスでは涙をにじませながら大熱演。
「これで桂三枝とお別れするんだという思いを込めた。ただ、三枝がなくなるわけでなく、三枝がパワーアップして文枝になるんだととらえたい」と作品への思いをしみじみと語った。
・・・新聞の記事にはこんな風に書かれていました。

そういえば「東劇」で

土曜日に「落語研究会 昭和の名人 四」を観に行った時のこと。
18時30分がこの日の最終上映なので、18時ちょっと過ぎに「東劇」に行き、入場料2,000円を払って入場。
(このシリーズでいつも思うのですが)内容の割に高いプログラム(500円)を買い、誰もいないロビーに座っていました。
すると、まだ最後の文枝師匠の「猿後家」が佳境だと思われる頃に、中から一人の老人が出てきました。
何気なくその人に目をやると、どこかで見たことのある感じ。
そのうちに会場の係の人が近づき、ちょっと立ち話をした後で、丁重にお見送りしていました。
何と「山田洋次」監督でした。(恐らく・・。)
落語好きで知られ、この映画でも、舞台挨拶をされたりしたようですから、全く違和感はないのですが、びっくりしました。

日影を (*_*;

まだ朝の6時だというのに、このありさま。
今日も暑くなりそうです。どこかのように38℃なんて・・。
そこで、自宅から駅まで、何とか日影を歩いて行こうという訳なのですが・・・。
駅は、自宅から南西の方角で、朝日(東から)の直射を避けるには、左側を歩いて建物や立木の影を歩く必要があります。
日影を (*_*;
いつも通る市役所の前は、写真のとおり高台になっていて、とても日当たりが良いので避けることにして、別の道を行くことに。
日影を (*_*;
ご覧のとおり、ここは左側は日影、右側は直射日光です。
私は、左側をそろりそろりと・・・。
日影を (*_*;
ところが、こんな燦燦とした中を平然と歩く猛者?もいたりして。
とにかく、何とか日当たりが最小限になるルートを開拓できました。
さて、今日も多くの人が熱中症で救急車のお世話になるのでしょう?
日本はいつからこんなに熱帯気候になったのでしょう。

2012年7月16日 (月)

暑い (*_*;

(;´Д`A ```暑い・・・

今日は一日おとなしくしていました。
暑い・・・。
明日も暑そ
う。九州の雨も異常です。

天国と地獄

故郷の空気をたっぷり吸って帰る道。

新東名高速の新清水インターチェンジのゲートをくぐろうとすると、何と「(東名高速)御殿場より先事故通行止め」「御殿場出口渋滞4Km」という表示です。
多重事故があったらしく御殿場から先が通行止めになっている・・・。

3連休の中日ですから、ある程度の渋滞は覚悟していましたが、事故渋滞とは・・。
今日などはホリデードライバーが多いですから、まぁ私もそうなんですが、実に迷惑なことです。
べたーッとした事故渋滞は嫌だからと、すぐにコース変更を決断。
思い切って中央高速を通って帰ろうと、新清水から富士宮市に回り、富士宮道路から朝霧高原を抜けて、河口湖インターチェンジに向かうことにしました。
夜の朝霧高原や本栖湖もなかなか乙なもの?で、富士急ハイランド辺りの賑やかさに驚きながら中央高速に乗ると、ある程度予想していたとはいえ、「大月-小仏トンネル渋滞30Km」
きっと、東名が駄目だということで、我々のように迂回する車もかなりあるのでしょう。
久しぶりに本格的な渋滞にはまりました。
東名が事故で通行止めになったのが、夕方5時過ぎだそうです。
我々が家を出たのが7時過ぎ。
新清水インターから河口湖で中央高速に乗ったのが、8時半頃だったでしょうか・・・。
上野原インターチェンジのあたりで10時を過ぎましたが、ラジオの交通情報によれば、「東名高速の通行止めは続いていて、復旧の見通しは立っておりません」ということでした。
そうか、コース変更の選択は誤りではなかった・・・。
とはいえ、中央高速もなかなか進みません。
やっと高井戸インターで下りて、妹を送り、用賀インターから再び首都高に乗り、家にたどり着いたのは、もう日が変わった1時過ぎでした。
もう1日休みで良かった・・・。
走行距離往復約420Kmの「旅」でした。
Fw:bb
神奈川県の東名高速道路上り線で15日午後、乗用車2台とバイク2台がからむ事故があり、2人が死傷した。
午後4時40分ごろ、神奈川・山北町の東名高速道路の鳥手山トンネル付近で、乗用車2台とバイク2台がからむ事故があり、バイクを運転していた25歳の男性が死亡し、27歳の男性が重傷を負った。
この事故での、御殿場インターチェンジと大井松田インターチェンジ間の通行止めは、15日午後11時すぎに解除となった。

またぞろ・・・番外の

電光石火、「重度落語依存症候群」集団の結論は早い
今年2月に続き、「お江戸あおば亭」の番外とも言うべき、自主公演の開催が決定しました。
どこかの政党とは異なり、全員一致で「12月15日(土)」に・・。

勿論ゲストは「林家あずみ」さんの予定。
あくまでも自主公演なので、吉例「お江戸あおば亭」と区別するために、この番外の会の名前を考えなくてはいけません。
さぁぁ、どうしようか・・・。難しい・・・・。

2012年7月15日 (日)

故郷の夏

それにしても暑い・・・。
この分だと、恐らく猛暑日になる場所もあることでしょう。

空を見ると、まだ入道雲は出ていませんから、雨はふらないかな?
最近は、「入道雲」なんて言わずに「積乱雲」って言うんですね。
「ねずみ色」と言わずにグレーっていうのと同じ?
「縹色」と言わずに青っていうのと一緒?
それにしても、東京からの道中は、都心で局地的に雨が降っていましたし、御殿場辺りから沼津の手前は濃霧でした。

庭の草花を渡る白い蝶々が、涼しさと平穏を感じさせます。
写真で、真ん中の白いのが花から花へ飛ぶ蝶々です。

雨が続いたので、少し水量を増してはいるものの、川も静かに流れています。

布団を敷いた部屋を開け放して、自然の風だけにあたりながら、それでも汗だくになりながら、大の字になって寝ていました。
愛車も束の間の休息・・・。

落語はやおき亭

3連休の中日ですから、いつもとは違って渋滞中。
いつもなら、番組が終わる頃には横浜を過ぎるのですが、今日はまだ都内。
  ◇ 今戸焼き     八代目 三笑亭可楽
それにしても、このての番組には欠かせない師匠ですね。
三代目金馬師匠と双璧だと思います。
それぞれ没後50年近く経っているのに・・・。
Fw:GG 「今戸焼き」というのは、今戸や橋場とその周辺で焼かれていた素焼の陶磁器のこと。
日用雑器、茶道具、土人形(今戸人形)、火鉢、植木鉢、瓦等が生産されていたようです。
夕刻亭主が帰宅したら女房がいない。
「あの野郎。どこへ行きやがった。ははあ。こんところ、かみさん連中寄るといつもべしゃべしゃ芝居(しべえ)の話してやがったから、芝居いきやがったんだよ。あん畜生め、・・・・別に芝居行くのはかまわないけどさ、晩飯一人で火をおこす身にもなってみやがれってんだ。」
「この前呼ばれた友達んとこは新婚でいいなあ。それにくらべて俺んとこは・・・止せばよかった舌切雀、ちょいとなめたが身の因果っていうけれど、えれえもん、なめちゃったねえどうも。今や悲しき六十歳だね。」と一人でぶつぶつ女房の不満をこぼしているところへ、女房が帰ってくる。
案の定近所のかみさんと一緒の芝居見物の帰りであった。
すっかり膨れている亭主を見て、「あらお前さん、どうしたの。どうしたのってさ。まあ、いやだ、怒ってるの。お前さん怒ってる方が顔が苦み走っていいよ。普段ぼおってしてるよりよっぽどいいわよオ。」
「そんなおこってばっかりじゃ顔疲れちまうよ。どこ行ってたんだい。」
「芝居。」とあっさり答えられ、亭主は怒る気もなくなり
「そらア・・・行っちゃだめだとは言わないよ。家で待ってる俺の身にもなってくれよ。」と愚痴をこばす。
だが、「あら。怒ることないじゃないの。あたしだって蔭で亭主のこと悪く言ってないわよ。」と言われるとそこは夫婦。
「そうかい。だが、おめえの芝居の話きいてるとよ。元っさんは宗十郎に似ている。三吉ッあんは吉右衛門に似てますって、よその亭主のことばかりだ。物にはついでてえものがある。浮世には義理てえものがある。夫婦の仲には人情てえものがある。・・・ヘヘンてんでェ。俺は誰に似てるんだ。」
「あら、あたしだってちゃんと手を廻してますよ。」
「じゃあ誰に似てるんだ。」
「お前さん福助。」
「あの役者のか。」
「なあに、今戸焼の福助だ。」

落語DEデート

車検を終えたばかりの愛車の中で聴く「落語DEデート」。
一緒に老親の生存確認に行く妹の家に向かう途中。
  ◇ 一文笛    二代目 桂春蝶
米朝師匠の十八番の上方の噺。
この人情噺を13分強でやっているのですから、驚きです。
最近は、東京でも演る噺家さんが増えているようで、「林家正蔵」さんで何度か聴きました。
それにしても痛ましい噺であることは確かで、何か救われない。
それと、オチが気になります。
「ギッチョ」という言葉なんです。どうも差別用語のような気がして。
左利きのことを言うのですが、「現代では相応しくない言葉遣いがありますが、音源をそのままお伝えしますので・・」という説明はよくありますが、会話の中ならまだしも、オチの言葉そのものというのはと。
この噺では、「オレは左利きなんだよ」でも、オチとしてはおかしくないと思うのです。
現に、「左利き」としているものもあるようです。
若いが腕の良いスリがいた。
この男、仲間同士でその腕を競い合ったりする。
用心深い旦那の腰にある煙草入れを狙ったりするが誰一人スレルものはいない。
この男、名を上げようと、この旦那と巧妙な交渉をして手に入れてしまうという頭の
いい機転のきく男であった。
或る日この男、長屋に入っていくと駄菓子屋の前に子供の人だかりがしていた。
一個一文という鳥笛を買い求めているのだ。愛想の悪い店の女主人が相手をしている。
子供達から少し離れたところに汚い格好をした男の子がもの欲しそうに立っていた。
女主人はその子供に対して「こっちにきちゃだめだよ。どうせ一文無しなんだから売れるものはないよ!」とがなっている。
この男の子は武士のでなのだが、父親が浪人し、病弱のために寝たきりになっているので、その日の暮らしにも困っている。
他の子供達のように笛で遊びたくてもできようもない男の子を見ていたスリ男。
店に近づいていき主人の
スキをみて笛を一個スリ取った。この程度のことはスリにとってはわけもないことだった。
スリとった笛を男の子の懐にそっとしのばすのも、スリならでは腕前。
だがこの行為が悲劇を生むようになるとは…………・
もらった笛で無邪気に遊んでいる姿を店の女主人が見つけた。
「これお前。その笛はどうしたんだ。家じゃうっていないはずだ。盗んだんだろ。この盗人め!」
たちまちこのことは近所の知れることになり、父親から家をだされた子供は、仕方なく思い余って井戸に身を投げてしまう。
近所の人達があわてて助けるが命は危ない状態だった。
この話がスリのあにき筋の人の耳に入った。スリの男を呼びつけて「おまえなあ。なんであんなことをしたんや。たしかにお前はスリとしては腕はいい。一文笛の一つや二つなんてちょろいもんやろ。けどな、お前が親切心でやったと思ってたら大間違いやで。スリとったものを子供に…おかげでな、子供は父親にこっぴどくしかられてな、思い余って井戸に飛び込んで危篤状態じゃわい。」
「わてのしたことで子供が……………わてもうスリから足を洗います。いえ本心だ。堅気になってまじめに働きますわ。これがわての覚悟だす。」と右手の指を切り落としてしまった。
「おい、無茶なことをするなや。わかった。お前の覚悟は認めてやる。」
「えっ。ほんまだすか。それで医者にはみせてるんでっしゃろな。」
「あほいえ、そんな金どこにあるねん。長屋じゅうのものが金かきあつめてもT足らん」
「どないしましょ。」
「蘭学の医者なら助かるかもしれけどな。莫大な金がいる。」
「あの医者なあ。ここに来る途中の大店に来てましたがな。」
「そや。旦那をみにきているんじゃ。診察代を受け取るとな、芸者屋に直行だそうな。」
「よっしゃまかせときいな。」とスリは出ていった。
しばらくすると、戻ってきて兄貴分の前に座ると、「どうぞこれで子供を助けてやっておくんなはれ。」と、三十両を差し出した。
「どないしたんやこれは。」
「医者からいただいたんや。」
「まだ、お前の性根はなおっておらんようだな。盗んだ金で子供を助けられるか。」
「盗んだ金でも金は金です。あの算術医者に渡せば子供はたすかるんだ。どうかつこうてください。」
「それにしても、利き手はなくしたんとちゃうのか。」
「あっしは左利きだんねん。」

「ギッチョ」には、諸説あるようです。
あまり気にすることもないのでしょうか?
■ぎっちょ
①1月15日に、書初めだの門松だのを燃やす正月行事(地方によっては、”どんど焼き”という)を、左義長(サギチョウ/サギッチョウ)という。
それで、”左”を”ギチョウ”と洒落たのが語源。
そして、ギッチョウ/ギッチョに変化した。
②茶道で、炉/風炉に、炭を入れる際の炭の種類に、ギッチョ というのがある。
材料が違うわけではなく、形状の差だが、作法では、ギッチョは、左に置くことになっている。
というわけで、 「左=ぎっちょ」。

2012年7月14日 (土)

落語研究会 昭和の名人 四

両国から、本日のメインイベントをやっている東銀座の東劇へ。
http://cinemarakugo4.blogspot.jp/

「落語研究会 昭和の名人 四」の本日の最終回(18時30分)。
ガラガラ・・・でした。

  ◇  高津の富    六代目  笑福亭松鶴
  ◇  試し酒       五代目  柳家小さん
  ◇  猫忠       六代目 三遊亭圓生
  ◇  猿後家      五代目 桂文枝
松鶴師匠の若いこと・・・。
胸元から、下着が見えていたのは、あれでいいのかなぁぁ。
とても気になりました。
実は、午前中に炎天下を30分以上も歩いたこともあり、身体がだるくなって・・・、かなりの部分で意識不明でした。
寄席の椅子に比べてゆったりしていますからね・・・。

江戸東京博物館「日本橋」

3連休の初日は、車検後の愛車を家に戻して両国の江戸東京博物館へ。
隣の国技館は、名古屋場所が開かれているので留守。
「江戸東京博物館 開館20周年記念特別展」で、「日本橋~描かれたランドマークの400年」。
江戸にしても、落語にしても、「日本橋」を知らずしてという部分はあのますよ。
これまた「ギボちゃん」というゆるキャラが案内?してくれます。
ギボというのは、日本橋の欄干に飾られている「擬宝珠」のこと?

江戸東京の象徴として日本人に愛され、浮世絵などにも積極的に描かれてきた日本橋。江戸時代に木造で架橋され、明治44年(1911)に石造の橋となりました。
現在は、橋の下を流れる日本橋川に船の桟橋が完成し、隅田川方面への水路が開けたことにより、日本橋周辺及びその流域地域の活性化が注目を集めています。
そこで江戸東京博物館では、慶長8年(1603)に初めて架橋されて以来、400年以上の歴史を持つ日本橋の姿を、絵画を中心とした資料約130件でご紹介する展覧会を開催することにいたしました。
まず橋そのものに注目し、日本橋が木造だった、江戸時代から文明開化期の橋の様子を見ていきます。
次に、100年前の開通式に始まる石の橋の様子を確認。そして同時に、江戸時代における日本橋川の舟行やその周辺の賑わい、さらには文明開化期に劇的な変化を遂げた周辺地域にも着目し、日本橋の歴史的な側面にも触れます。
この展覧会の出品資料は、平成24年度末に開館20周年を迎える当館が長年にわたり収集してきたものです。
江戸から明治、大正、昭和に至る資料を収集・保管する当館ならではのコレクションであり、日本橋やその周辺を記録する絵や写真類をこれだけの規模で一挙に公開するのは初めてのことです。
是非この機会に、日本橋がいつの時代も変わらず注目されてきた江戸のランドマーク、ひいては日本のランドマークであり、江戸東京の文化や生活に多大な影響を与えてきたひとつの発信地でもあったことを、多彩な展示資料を通じて感じ取っていただければと思います。

・・・感じ取りましたよ。

日本橋の、左右・南北の河岸の位置関係が良く分かりました。
落語をやる上で、また役立てることが出来そうです。
やはり、江戸っていいですね。
それにしても、韓国や中国と思しき団体客も多く来場していました。
特別展示を鑑賞した後は、おなじみの常設展示なんですが、いつも気になるのが、日本の名車「スバル360」です。
自分の幼い頃と重ねるのに、いつも必ず足を止める場所です。
勿論、長屋などの実物大の様子や、様々な建物の精密な模型も好きですが。

それから、先日の稽古で、「替わり目」をやっている「百梅」さんに、人力車を見てもらおうと・・・。

・・・そして運良く、「えどはく寄席」の時間にあたり、「翁家小花」さんの太神楽を観ることが出来ました。

やはり江戸はいい。

愛車帰る

車検で預けていた愛車を受け取りに、蒸し暑い中を歩いてデイーラーへ。
ゆっくり歩いて約30分ほどかかります。
途中の水戸街道では、「東京まで17km」の道標を過ぎたところで、左折するとディーラーです。

ショールームには新型のモデルが何台も展示されていて、宝くじにでも当たったら・・なんて思いながら・・。
でも、好きで購入した愛車が一番です。
畳の新しいのと愛車の古い・・・のがいい?と言いますから・・。

そんな訳で、愛車が戻って来ました。
明日は、田舎に毎月恒例の老親の生存確認に行きます。

ゆるキャラ

「ゆるキャラ」とは、「ゆるいマスコットキャラクター」を略したもの。
これも流行の「B級グルメ」というのと通ずるところがある気がします。

イベント、各種キャンペーン、地域おこし、名産品の紹介などのような地域全般の情報PR、企業・団体のコーポレートアイデンティティなどに使用するマスコットキャラクターです。
もともとは、国や地方公共団体、その他公共機関等のマスコットキャラクターで着ぐるみ化されたものに限られていたようですが、最近では大企業のプロモーションキャラクター等も含まれているようです。
・・・そうか、私も「らんちゃん」とか「りゅーざっち」とか「とわくん」なんていうキャラクターを考えてみましょうか・・・。
でも駄目ですね。
そもそも元(本人)そのものが"ゆるい"から、ゆるゆるでまるで溶けたキャラメルみたいに・・。
「とけキャラ」になってしまいます。
そう言えば「はなしか」っていうのもありましたね。
Fw:写真

2012年7月13日 (金)

東京落語会

不安定な天気で、九州では「今まで経験したことのない大雨」が襲っていようと言う・・・。

  ◆ 蛇含草        春風亭一之輔
  ◆ ろくろ首        三遊亭王楽
  ◆ 船徳          鈴々舎馬桜
  ◆ 前座さら口の夕べ  三遊亭圓丈
  ◆ たがや        古今亭菊丸
  ◆ 青菜                     柳家権太楼
テレビ放映のためのクルーが、客席の一番いい場所に鎮座?

一之輔さん、暑い時の設定で、餅を焼きますか?
今ならともかく、昔は餅をもらう時期というのがある気がするのですが、最初の場面「暑いねぇ」に違和感あり。
王楽さん、後半は寝てしまいました。
元気がない気がしたのですが・・・。
落語協会のメンバーの中で孤軍奮闘と言えば格好良いですが、かなりつらい・・。
馬桜師匠の「船徳」は、船宿に来るお客(被害者?)は、(亭主が養子の)夫婦になっています。
これはこれで良いのでしょうが、気になったのは、傘で石垣を突く時の、「突く」のイントネーションです。
「突く」ではなく、「(餅を)搗く」の「搗く」のイントネーションでしたが。
何度も言いましたので、とても気になりました。
この噺で一番違和感があるのは、大桟橋の手前で立ち往生したところで、客の一人が川に入ってもう一人を背負う場面。
小さな船ですから、船が転覆しないように川へ降りるのは、とても難しいと思うのです。
それから、川の深さの演出。
どれぐらいの深さなのかをしっかり表現する必要がある。
思ったより深いとはいえ、腰やその上まであったら、背負った人も濡れてしまいますから・・・。
菊丸師匠は安心して聴くことが出来ます。
1ヶ所、どこかは忘れましたが、登場人物の名前を間違えた場所がありましたが、これはご愛敬ということ?
まさに旬な噺ですが、実は陰惨な内容なので、噺の面白さは認めるものの、あまり好みません。
現在は、たがやが殿様の首をはねるのがポピュラーですが、元はたがやの首がはねられるんだそうです。
そうですよね。
それでなければ、「たがやぁぁぁ~」でなく、「殿様ぁぁ~」という掛け声でなければおかしいと思いますよ。
トリの権太楼師匠の「青菜」は、何度聴いたでしょうか・・。
とにかく、私の前の席のバカ笑いあんちゃんは、呼吸が乱れるほど笑っていました。
随分前の席の、釣り亭金魚師匠が「でかい声で笑う人がいたね」と。
今日は、幸いにも、笑う度に座席が揺れて不愉快になるもう一人のデブあんちゃんが来なかったので、不愉快さは半分でしたが。
8月と9月のあと2回の我慢で、会員更新で席が変わるのをひたすら期待していようと思います。
あっ、圓丈師匠がもれていました。
はい、聴きました。以上です。
今夜も、閉演後の頓平・金魚・乱志の鼎談を楽しみました。

仙台へ・・・行きたい

上野駅の中央改札口前で、宮城県のキャンペーン中。
最近はやりの"ゆるキャラ"、宮城県のデスティネーションキャンペーンのキャラクターの「むすび丸」くんも頑張っていました。
伊達政宗の兜飾りをつけたおにぎり顔の・・・。


東北にも短い夏が近づいています。
行きたいなぁ・・・。
誰に会いたい、どこに行きたいという訳ではないんです。
仙台のあの空気が吸いたい・・・。

またぞろ・・番外・・

例の「落語依存症候群」の懲りない面々が、またぞろ"良からぬ企み"を始めているのは、既にご報告していますが・・・。
どうやら、後は「会場とゲストの都合が合えば」というところまで来ているようです。
そうです。OB落語会(お江戸あおば亭)の番外編です。
「番外あおば亭」のチラシ 
前回(第1回)の時は「番外あおば亭」という名称にしたために、一部のOBにご迷惑をおかけしたので、第2回目以降は、名称も新たにという訳です。
色々考えました。
考えるにあたって、以下の点を念頭に置きました。
     ・仙台や東北が意識できる
  ・今後継続的に使える
  ・寄席文字に映える字面
  ・聞いた(読んだ)感じがよい
  ・漢字と平仮名で(アルファベットや数字は使わない)
  ・様子がよくて、洒落っ気(茶目っ気)がある  
 ・・・
とはいえ、今後OBに限定しない会にという方向もありうるようですから、あまり仙台にはこだわらなくてもいいだろう・・とか。
また、ずっと「ことぶ季亭」でやらせていただくという前提で考えると、「・・亭(落語会)」より「・・寄席」の方が重複感がないかもしれない・・・とか。
そこで、若干似たような名前の会もあるようですが、考えたのが・・
「ことのは寄席」・「つばなれ寄席」・「どうらく寄席」・「ことぶき寄席」・「あたぼう寄席」・「てやん亭」・「まっつぐ寄席」・「あたぼう寄席」・・・・
とはいえ仙台も恋しい・・・
「みちのく亭」・「仙杜(せんと)亭」・「春高楼(寄席)」・・・・。
そして、ちょっとしたはずみで考えたのが「番丁はずみ寄席(亭)」
「番丁」というのは、仙台で最も賑やかな場所の名前です。
森進一の「盛り場ブルース」で、「名掛、国分に一番丁」とあります。
「一番丁」とか「番丁」と言われています。
                    
ここが「一番丁」です。 

ちょっとした"はずみ(拍子)"に、有志に声をかけた"はずみ(途端)"、みんなに"はずみ(勢い)"がついて、各自が"はずんで"(調子づいて)得意な噺を"はずむ(奮発する)”落語会。

 ■はずみ〔はづみ〕【弾み/▽勢み】
  1. はずむこと。勢いよくはね返ること。
  2. 勢いがつくこと。調子づいて活気を帯びること。
          また、その勢い・活気。
  3. そのときの思いがけない勢い。その場のなりゆき。
  4. 何かをしたその拍子。その途端。
  5. 金品を奮発すること。

「番外あおば亭」から「番丁はずみ寄席」へ・・・・。
こんなのどうでしょうか・・・・?
まだ個人の提案の段階で、どうなるか分かりません。

帝国議会?

地下鉄千代田線霞が関駅をイイノビル方面に上った経済産業省の建物の前の歩道に、字がうすくなって読み辛い、案内板のようなものがあるのを見つけました。
何とか「帝国議会議事堂跡」と読むことが出来ました。
こんなところに、遠い「明治」「大正」を見つけました。
帝国議会?
1881年(明治14年)10月12日、明治天皇から国会開設の詔が発せられ、1890年(明治23年)を期して「國會」(議会)を開く事が表明された。
その4年後の1885年(明治18年)に内閣制度が発足すると議事堂建設の取り組みが始まった。
1886年(明治19年)2月に内閣臨時建築局が設立され、ドイツ帝国から建築家を招聘し、官庁集中計画と議事堂の設計が成された。1887年(明治20年)4月の閣議で、議事堂建築予定地が麹町区永田町一丁目(現・千代田区永田町一丁目の現在地)に決定されたが、官庁集中計画には多額の経費が必要であり、帝国議会の開設も切迫していたため、この計画による議事堂建築は中止された。
こうして、麹町区内幸町二丁目(現・千代田区霞が関一丁目、現在の経済産業省敷地)に仮議事堂が建設された。
ドイツ人建築家アドルフ・ステヒミューラーおよび臨時建築局技師吉井茂則の設計による第一次仮議事堂は、第1回帝国議会召集の前日の1890年(明治23年)11月24日に竣工した。
会期中の翌1891年(明治24年)年1月20日未明に漏電により出火、仮議事堂は全焼した。このため華族会館(旧鹿鳴館)、後に帝国ホテルを貴族院にあて、東京女学館(旧工部大学校)を衆議院にあて、急場をしのいだ。

2012年7月12日 (木)

一人酒盛

何度も言いますが、先日の「紀伊國屋寄席」では、本当に初めて「格」というものの違いを目の当たりにしました。
Fw:電子メールで送信: H220724_2_00<br />
 0_000.jpg
先日の「紀伊國屋寄席」の圓窓師匠の「一人酒盛」。
うまい酒を貰ったから一緒に飲もうと、留さんを呼びつけたのが飲ん兵衛の熊さん。
肴は何にも要らないが、格好がつかないからと、留さんに刺し身を買わせて漬物を出させて、燗の用意までさせた。
ちょっと一口試してみようと口を付けながら
「飲み友達は沢山いるが、留さんが一番好きなんだよ、二人でじっくりやろうよ」
「そう言われると嬉しいねぇ、で旨いかい」
「飲んでる時にせっつくんじゃねぇよ、もう一本熱いのを取ってくれ」
しゃべりながら延々と一人で飲み続けた熊さんが気分よく酔って、留さんに何か歌えというが、素面じゃ歌えねぇ。
だんだんぞんざいな口になり、終いに留さんを馬鹿呼ばわり。
とうとう留さんが一杯も飲まないうちに酒が無くなってしまった。
留さんが怒って飛び出すと、近所のおかみさんが飛び込んで来て、
「どうしたんだい、喧嘩でもしたのかい。」 
「留公なら放っときな酒癖が悪いんだから」

1合徳利で5本(5合)を飲む、その過程を一人の会話で進めて行く。
「試し酒」も、酒を飲むにつれて酔って来るところを演じる噺ですが、あちらは1升盃で3杯。

よく、落語と「一人芝居」と似ていると言いますが、確かに一人で演ずる共通点はあるものの、落語は複数の人を演じ分ける必要がある。
その分、落語の方が難しいと言う人もいます。
ところがこの噺は、ほとんど一人で一人を演じているので、「一人芝居」に近いと思いますが、恐らく高難度の落語だと思うのです。
ひとつひとつの場面、ひとつひとつの小道具、ひとつひとつの台詞、これを一見鷹揚に、しかし実は緻密に組み立てて行く・・・。
左右・上下の振り(会話)がない分、噺全体の緊張感やリズム感を維持していく技量・・・。
「格」が違いました・・・。
Fw:電子メールで送信: 10012302.jpg■一人芝居
俳優1人だけで演じられる芝居。
日本では1926年、築地小劇場で汐見洋がチェーホフ作「タバコの害について」を独演したのが先駆。
戦後は、杉村春子が48年に独演したジャン・コクトー作「声」が注目された。
その後、坂本長利独演の「土佐源氏」、渡辺美佐子の「化粧」の成功がきっかけとなって一人芝居が急増。
イッセー尾形の「都市生活カタログ」シリーズは作品が300本を超え、欧米でも上演されている。

たぬき

「たぬき」・・。落語のネタのことではありません。
Fw:電子メールで送信: 20120710-000<br />
 00133-san-000-2-view.jpg
先日95歳の天寿を全うされた「山田五十鈴」さんの舞台の代表作品のひとつだそうです。
「たぬき」は74年初演、寄席芸の名人「立花家橘之助」が主人公。
三味線の難曲を弾き、義太夫を語り、落語をかけるという難役は山田さんだから出来たものだという評価をされているそうです。
また一人、昭和がなくなりました。
Fw:電子メールで送信: image.jpg■立花家 橘之助(たちばなや きつのすけ)
(1866年7月27日 - 1935年6月29日女流音曲
天才的な三味線の名手として知られる。
おもに
寄席で活躍。圧倒的な人気を誇る。
落語家ではないのに、落語の寄席の主任(トリ)を常時とり続けた。
異名として「女大名」「女公方」「淀君」「女帝」。
2代目三遊亭圓橘の弟子。大師匠は三遊亭圓朝

仔猫

先日の「紀伊國屋寄席」で林家正蔵さんが演った「仔猫」。
聴いたことがないので、新作なのかと思ったのですが、上方ネタだったようです。
まだまだ勉強が足りません。
おなべという女が女中奉公にやってくる。器量は良くないのだが働きもので気が利くということもあって周囲の評判はとても良くなった。
ところが、おなべが夜な夜な外にでているとか、部屋で口元を血で染めているとか見たものが出てくる。
これはよろしく無いことだと、旦那と番頭がおなべの持ち物を調べると、血にまみれた毛皮が見つかった。
番頭はおなべに出て行ってくれと言おうとするのだが、様子がおかしい事に気がついたおなべは事情を話し始める。
父が猟師なのだが、それがたたって、ある日看病してやった猫の怪我をなめたらその味が忘れられなくなった。
それで猫を取って食べる病になってしまい、周りの人達から気持ち悪がられて、出て行かなければならなくなった、というのだ。
それを聞いた番頭は、「昼間のおなべは、猫をかぶっていたのか」。
・・・「仔猫」なんていう可愛げな演題なのに、気味の悪い噺です。
どうも猫が出て来る落語は、化け猫だったり、血の臭いがするものが多いようです。
「猫定」とか「猫怪談」だとか・・・。

三遊亭窓輝の会

池袋演芸場での恒例「三遊亭窓輝の会」。窓輝さんの独演会。
Fw:dd
二つ目時代からの独演会で、数えて19回目。
最初の頃は、自宅の近所の同級生やら、友人たちが来ていて、さながら同窓会のようでしたが、最近では、良い意味で独演会らしくなって来ました。
「三方一両損」は、私の持ちネタのひとつですから、聴いてみたい。
7月29日・・。日曜日の夜の落語会というのも・・つらい。

2012年7月11日 (水)

蚊帳

蚊帳(かや)は、蚊などの害虫から人などを守るための網。
日本では通常、室内に吊して用いる箱型のものを指す。Fw:電子メールで送信: Kaya-s121-10<br />
 .jpg

1mm程度の網目となっており、虫は通さず風は通すため、麻などの繊維、のちに化学繊維でも作られている。
就寝時に用いることが多く、簡単に取り付け、取り外しができるよう長押(なげし)のくぼみが鉤(かぎ)をかけるのに利用された。
また、長押に鉤を打ち付けておき、それに輪型の釣具を掛ける方式もある。
その長押は、今日の日本家屋からは消滅しつつある。

蚊帳など知らない人が多いでしょう。
かくいう私も、蚊帳の中で寝た記憶はほとんどありません。
かすかに、お盆に母の実家に行くと、祖母が蚊帳を吊ってくれたので、珍しくて興奮して眠れなかった記憶があります。
蚊だの蝿だのが、そこいらを我がもの顔に飛び回っていた時代です。
湿度が高くてむっとする中で、蚊取線香の煙が揺れて、その何とも言えない臭いが鼻についたのを思い出します。
田んぼでは蛙が鳴き、耳元では蚊があの"プ~ン"という高い羽音を立てて飛んで来るのを、一生懸命手で払って・・・。
こうして、日本の夏の夜は更けて行ったものでした・・・・。
そうそう、「蝿帳(はいちょう)」というのもありました・・・。
家具としての蝿帳は、戸棚の前部や左右を薄布あるいは網で覆った造りになっており、蝿などの虫が侵入せず同時に通気性も保つようになっているものである。
食卓に被せる傘状のカバーを指して「蠅帳」と呼ぶこともある。
折りたたみ式の蠅帳は、金属製の骨組みでできており、中心部分に取り付けられている紐を引っ張ると傘のように薄布あるいはネットが四方に開くもので、食卓やテーブルに伏せる形で用いる。
これも懐かしい・・・。

麻のれん

「紀伊國屋寄席」での、「春風亭一之輔」さんの「麻のれん」。
按摩の杢市(もくいち)は、強情で自負心が強く、目の見える人なんかに負けないと、いつも胸を張っている。
今日も贔屓(ひいき)の旦那の肩を揉んで、色々話をしているうちに夜も遅くなったので、旦那が泊まっていけと言い、離れ座敷に床を取らせ、夏のことなので、蚊帳も丈夫な本麻のを用意してくれた。
Fw:電子メールで送信: ienohikari2.<br />
 jpg
女中が部屋まで連れていくというのを、勝手知っているから大丈夫だと断り、一人でたどり着いたはいいが、入り口に麻ののれんが掛かっているのを蚊帳と間違え、くぐったところでぺったり座ってしまう。
まだ外なので、布団はない。
いやに狭い部屋だと、ぶつくさ言っているうちに、蚊の大群がいいカモとばかり、大挙して来襲。
杢市、一晩中寝られず、夜明けにはコブだらけ。
まるで、金平糖のようにされてしまった。
   Fw:電子メールで送信: stylish-inte<br />
 rior_19-325.jpg
翌朝、旦那がどうしたのと聞くので、事情を説明すると、旦那は、蚊帳をつけるのを忘れたのだと思って、杢市に謝まって女中をしかるが、杢市が蚊帳とのれんの間にいたことを聞いて苦笑い。
いったい、おまえは強情だからいけないと注意して、今度は意地を張らずに案内させるように、さとす。


しばらくたって、また同じように遅くなり、泊めてもらう段になって、また懲りずに杢市の意地っ張りが顔を出した。
旦那が止めるのも聞かず、またも一人で寝所へ。
今度は女中が気を利かせて麻のれんを外しておいたのを知らず、杢市は蚊帳を手で探り出すと「これは麻のれん。してみると、次が蚊帳だな」
二度まくったから、また外へ出た。
・・・この噺、ひとつだけ解せないのは、2回目の夜の杢市さんは、蚊帳をまくって一旦中に入り、布団を踏んでいるはずなのに、それに気がつかずに2度目をまくるかという疑問です。
そんな細かいことは言わないのも落語なんでしょうが、何か一工夫出来ないかと思うのは、圓窓師匠の影響でしょうか?

三遊亭圓窓一門会

9月3日は「三遊亭圓窓一門会」です。
Fw:dd
毎回満員になる、とても楽しい一門会です。
今回は、9月3日。
9月3日といえば、チラシにもあるように、圓窓師匠の師匠である三遊亭圓生師匠の誕生日であり、ご命日でもあるという日です。
圓生師匠は、あの三遊亭圓朝が亡くなった年の1900年9月3日にお生まれになり、1979年9月3日に公演先の千葉県習志野で急逝されました。
今から33年前のことです。
「三遊亭圓窓一門会」には今回も行きたいと思っています。

万両婿

「万両婿」というのは、「小間物屋政談」でした。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2011/09/post-441b.html
「紀伊國屋寄席」で聴いた「柳家三三」さんの「万両婿」。
後(トリ)の圓窓師匠を意識して、かなりはしょったのかもしれませんが、落ち着きのない一席でした。
この語りのスピードのほかに思ったのは以下の2点です。
まず、もともと夫婦だった小四郎とおときの演出は、もっとお互いの未練や逡巡や煩悶の心理を描いた方が良いと思います。
二人とも、意外に軽く新しい相手に乗り換えている。
おときにはどちらも捨て難い辛い気持ち、小四郎にはおときを諦めきれない気持ちを・・・。
次に、オチです。
オチのような台詞を言って、一旦会場から拍手が起きましたが、これでは終わらず、「皆から万両婿だ万両婿だと言われたという、万両婿という一席でございました。」と加えました。
確かに、講釈「万両婿」が元ネタだということですから、講釈が大好き(大得意な)三三さんは、講談調に終わらせたのかもしれません。
恐らく、袖でこれをお聴きになっていたであろう圓窓師匠は、「いくら講釈から持ってきたとしても落語なんだから、しっかりオチ(だけ)を言おうよ。」と仰ると思います。
オチだと思って拍手をしたら、まだ終わりではなくて、何を言うのかなと思ったら「万両婿という一席でございます」というのは・・・、どんなものでしょう。
不条理な出来事に不条理をもって裁くという大岡越前守。
何か釈然としないものが残るのも、正直なところです。
このイライラの原因は、恐らく箱根の山で若狭屋を襲う山賊(追剥ぎ)に咎めが及んでいないからなのでしょうか・・・?

2012年7月10日 (火)

浅草夜景

四万六千日の夜の浅草点描。

仲入り後でトリを待つ頃、テケツは閉められた浅草演芸ホール。
その近くにある、モツやホルモンの店。

今やオッサンのイメージはなく、若者や女性も楽しんでいます。

浅草寺の境内も、ほおずき市で賑わっています。
露店と五重塔と東京スカイツリーの絶妙なコントラスト。

久々の夜の浅草でした。

ほおずき市

浅草寺の境内で、夏の風物詩「ほおずき市」。

どうも、綺麗どころに眼が行ってしまいます。

笑顔と明るい元気な売り声がいいですね。

2日目(最終日)の夜で、売り切って店仕舞いを始めるところもありますが、8時を過ぎても賑やかです。

実は、去年もほおずき市に来たんです。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2011/07/post-7.htmll

四万六千日

亀四疋 鶴が六羽の 御縁日
今日お参りすれば、四万六千日分のご利益があるということですから、行かないという手はないだろうと、仕事を終えてから浅草へ。

3日や3ヶ月ではなく、何と46,000日ですよ。
46,000日といことは、126年余りということですから、随分ズボラというか、超インフレ大サービスというか、浅草の観音様は太っ腹。

ライトアップされた観音堂や五重塔、遠くにやはりライトアップされた東京スカイツリー。

蒸し暑いけれども、日中の暑さを考えると涼しくなった、賑やかな浅草寺の境内。
去年は日中に来たんです。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2011/07/post-6.html

三柳亭文枝師匠から

先輩の「三柳亭文枝」師匠から、ご丁寧な封書が届きました。
とても筆まめな先輩なんです。
大学を卒業して、郷里の高校で教鞭をお取りになりながらも、落語との関わりをずっと続けておられたようで、一度は落語から離れていた私のような者にとっては、大変羨ましく思います。
地元のラジオ局の定期番組に出演して落語のことを語られたり、先日は地元の映画館で、例の映画「落語研究会 昭和の名人 四」の封切りに当たり、頼まれて上映前に舞台挨拶かレクチャーかをなさったそうですから、筋金入りです。
私の現役時代、同時期に落研に在籍していた後輩の「猩々亭酒楽」「春高楼花宴」さんなどとは、教師仲間の先輩として接点があったそうです。色々なものが繋がって来ます。

可愛いお得意さん

この間開店したばかりのたこ焼屋さん。

http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2012/07/post-2.html
先日見たのは夜でしたから、何となく寂しかったのですが、日中はどうして、中学生と思しきグループが、並んで買っている模様・・。

青春していますよ。
たこ焼くんも、青春の1ページを彩っているのかもしれません。
大阪では、ほとんどの家にもれなく「たこ焼き器」があるそうです。

2012年7月 9日 (月)

紀伊國屋寄席

恐らく圓窓師匠も満を持しての高座だったと思います。

  ◆ 手紙無筆     古今亭きょう介
  ◆ 転宅        柳家喬の字
  ◆ 麻のれん     春風亭一之輔
  ◆ 仔猫        林家正蔵
  ◆ 万両婿       柳家三三
  ◆ 一人酒盛     三遊亭圓窓

一之輔さんは、私は久しぶりでした。
真打昇進披露も一段落というところでしょうか?
噺の入りが分かりづらかった気がします。
療治の終わった按摩さんに話しかける旦那さん・・。
正蔵さんのは新作ですかね。
あまり気味の良い噺ではなく、オチも猫をかぶっていたという普通の・・・。
三三さん、早口ですね。
そんなに急いでどこへ行く?
「万両婿」って「小間物屋政談」の別名だったんですね。
これは、柳家と三遊亭の違いでしょうか?
例えば、「五貫裁き」は「一文惜しみ」などと同じでしょうか?
もっと重厚さが欲しい気がしますが・・・。
それとオチのところ。

圓窓師匠の前、今日は有望な噺家さんが並びましたが、何と言うのか、お世辞抜きに格の違いを痛感しました。
あの、思わず身体を乗り出してしまうマクラは、何なのでしょうか。
身体が震えるような感覚で聴き入りました。
師匠がお酒は全くお飲みにならないなんていうことを、客席のほとんどの方々は知らないでしょう。
信じられないでしょう。
情景描写、感情移入・・、これなんですね。
「一人酒盛」は、演劇で言えば"一人芝居"のようです。
これは、情景描写と感情移入が完璧でなければ・・・。
私が今、ちょっと壁にぶつかっていると感じるのは、まさにこのハードルだと思います。

「特保」のコーラ

コーラと言えば、メタボの敵というか、デブには良くない飲み物のの最右翼というイメージがあります。
ところが、4月に発売されたという「キリンメッツコーラ」は、「特定保健用食品」なんだそうです。
発売元によれば、有糖コーラ系飲料は主に10代の若年層が中心で、大学生以降加齢とともに飲用率が減少し、逆に、ゼロコーラ系飲料は、大学生以降飲用率が増加する傾向があるそうです。
また、30代以上の男性は、健康意識の高まりにより、特定保健用食品の飲用率が増加する。
よぉぉぉくわかります。
私もその一人ですから。
そこで、さらに食事の際に脂肪の吸収を抑える、特定保健用食品史上初のコーラ系飲料が登場したという訳です。
糖類ゼロでありながら、コーラ系飲料ならではの飲みごたえのある味わいを実現し、さらに強めの炭酸にすることで、コーラ系飲料に期待される刺激と爽快感に仕上げました。
発売元はそう言っています。
何かこう・・・、身体に良いのかなぁ・・と思ってしまいます。
デブは、「糖質ゼロ」とか「カロリーオフ」という言葉に弱いのです。

六区から東京スカイツリー

浅草六区、国際通りから見る「東京スカイツリー」。

そうそう、ちょうど「今半」あたりから見える景色です。
この間に、隅田川が流れているのです。
昔は、むしろこの近くに、「浅草十二階(凌雲閣)」や「仁丹塔」があって、向島方面から見えていたはずですが。

四万六千日のポスター

明日(7月10日)は「四万六千日」・・・。

お暑い盛りでございます。

2012年7月 8日 (日)

車検

愛車がファミリーの一員となって、早いもので3年になります。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2009/07/post-1905.html
車検
以前から予約していたので、稽古を早めに切り上げて、ディーラーに車検のために持ち込みました。
ディーラー担当者とも顔見知りになっていますから、全部おまかせ。
車検
そんなに頻繁に使う(乗る)訳ではありませんから、恐らく膨大な無駄だとは思いますが、田舎者の私にとっては、これこそが故郷に繋がる足だと思っていますので、贅沢をさせてもらっています。
愛車の中で、落語の稽古をしたり、落語のCDを聴いたり、時にはね愛車に話しかけたり・・。
この空間は、何にも代え難いものです。
自分の気持ちがそのまま伝わり、期待や予想した通りの反応や答えを返してくれる、かけがえないパートナーでもあります。

落語っ子連の稽古会

今日は賑やかな稽古会でした。

第8回目の稽古会の出席者は、まど音・まど深・仙三・越児・窓口・千公・百梅さんと流三の8名です。
今日から、開始時刻が12時となりました。
私がちょうどぴったりに行くと、既に「全員集合」で、千公さんの稽古が始まっていました。
  ◇ 小噺        三流亭千公
  ◇ 堪忍袋       三流亭越児
  ◇ 替わり目      三流亭百梅
  ◇ 町内の若い衆  三流亭仙三
  ◇ 片棒         三流亭窓口
私は午後1時過ぎに、愛車の車検のために途中で失礼させていただきました。
新潟から来られた越児さんが、「堪忍袋」の読み稽古をされましたが、手拭いは紺の切子模様のもので、私も色違いで持っています。

まど音さんと、これからの稽古場のことなど諸々の相談。
それから、まど深さんが、仕事の関係で暫く退会することになり、今日がとりあえず最終日ということになりました。
真面目で一途な姿勢や取組には、本当に頭が下がりました。
今、組織の中核を担う立場、マネジメントがミッションとなる年齢に差し掛かり、今までとは違って大変だと思いますが、持ち前のキャラクターで、頑張って欲しいものです。
そして、仕事は適当にやっつけて、すぐにでも戻って来て欲しいと思います。
まど深さん、約4年間、本当にありがとうございました。
稽古の途中で退出しましたので、しっかり挨拶とお礼が出来ませんでしたので、この場をお借りして。
「まど深さん、今まで本当にありがとうございました。一日も早くカムバックしてください。心待ちにしています。」

下町七夕まつり

「かっぱ橋本通り」からもやっと青空が見えました。

昨日の入谷朝顔市に続き、「下町七夕まつり」を覗いてみました。

七夕飾りを仙台のと比べると辛いですが、やっと雨の上がった日曜日、借景に新しい下町のランドマーク「東京スカイツリー」を望む下町の賑わいを肌で感じて来ました。
私は、「救いの腕」の、善吉とお香夫婦は、ここいらあたりに住んでいるという設定で(イメージして)演りましたから、何となく気になっていたのです。

朝顔市と七夕祭り、そして明日からはほおずき市。

下町の夏はこれからが盛りということですね。

地下鉄駅で言うと、稲荷町~田原町を歩いてみました。

行列の出来る・・・

私は一度も行ったことはありませんが、松戸駅前で行列のできるラーメン屋。

10時半を回ったばかりの開店前だと言うのに、ご覧のような行列。

ケーブルテレビか、カメラが並んでいる人にインタビューしていましたから・・・。
私は、イライラ並ぶぐらいなら、日高屋の「野菜たっぷりタンメン」490円に、餃子を付けたセットメニューの方がずっといいと思うのですが。

落語はやおき亭

今日も天気ははっきりしません。

  ◇ 千早振る     五代目柳家小さん
最初の千早亭の発表会の時、「千早亭」ならこれをやらなくっちゃということで、小さん師匠の音源を参考にさせていただきました。
「千早振る」というのも、いい噺です。
ところで、「たい平」家にも、七夕で笹飾りをしているそうで、家族の願い事の書かれた短冊を結んでいるそうですが、「日本一の三味線漫談になりたい!」という、あずみさんの短冊もあるんだとか。
そうですか。
頑張ってますね。
いよっ、林家あずみ、日本一  

またぞろ・・番外再び?

ちょっと独り言のように、「番外あおば亭」のメンバーにメールで囁いただけなのですが・・。
釣りでは、こういうのを「入れ食い」と言うのでしょうか?
気がつくと、後は日程だけのようです。
勿論、会の名前なども考えることになるのでしょうが、要は、やります。性懲りもなくやるんです!
恐らく年内になるでしょう。

落語DEデート

やはり目が覚めました。
日曜日朝の5時台の文化放送は、宗教のオンパレード。
この間に意識を失わなければ、「落語DEデート」に辿り着くことが出来るのです。

   ◇ ん回し   二代目三遊亭百生
ここのところよく登場します。
出囃子「野崎」に乗って上方落語というのは、桂小南師匠も同じパターンです。

2012年7月 7日 (土)

七夕の短冊の色

七夕飾りの短冊。
 
実は青、赤、黄、白、黒の5色と決まっているそうです。
中国の「五行思想」からきているようで、それぞれの色に意味があるということなんです。
青……木
     樹木の成長・発育する様子。春の象徴
赤……火
         火の神・火のような灼熱の性質を表す。夏の象徴
黄……土
         発芽・万物を育成・保護する性質を表す。
         季節の変わり目の象徴
白……金(ごん)
         金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表す。秋の象徴
黒……水
         命の水の意味から胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。
         冬の象徴
「五行思想」というは、中国の哲学で、全てのものは木・火・土・金・水からできているという考え。
最近では、黒が「最高色」の紫に変わり、短冊の色は緑、白、赤、黄色、紫を飾るようになっているのだそうです。
また、人間の5つの徳「仁・礼・信・義・智」とも対応していると言われています。
緑(東)/木/仁 : 徳を積む・人間力を高める
赤(南)/火/礼 : 父母や祖先への感謝の気持ち
黄(中)/土/信 : 信頼、知人・友人を大切にする
白(西)/金/義 : 義務や決まりを守る
黒(北)/水/智 : 学業の向上
・・・ということで、それぞれの願いに対応する色の短冊に書くのが良いということ。

恐れ入谷の鬼子母神(真源寺)

1659年(萬冶2年)光長寺20世・日融が当地に法華宗本門流の寺院を開山したことによる。
鬼子母神を祀っていることで、入谷鬼子母神の名称で有名な寺院である。
大田南畝の狂歌「恐れ入りやの鬼子母神」という洒落も有名である。

 
入谷の朝顔市に行って、鬼子母神で「南無妙法蓮華経」とお題目を唱え、手を合わせて来ました。
子どもを抱いたお地蔵さんの前で、人待ち顔に立っていたお嬢さんの佇まいが気になりました。

ところで、「江戸三大鬼子母神」と言われているそうです。
鬼子母神と言えば、この入谷と、すすきみみずくの雑司ヶ谷が有名ですから、すぐに分かりますが、もう一つの鬼子母神がなかなか思い浮かびません。
入谷と雑司ヶ谷の鬼子母神の資料を読むと江戸三大鬼子母神の一つとは書いてあるのですが、三つ目の鬼子母神についてはなにも書いてないそうです。
三つ目の鬼子母神はなんと千葉県市川市中山の「正中山法華経寺」だそうです。
そうでした。法華経寺には、立派な鬼子母神堂がありました。

入谷の朝顔市

去年は、震災の影響で中止されてしまったこともあり、結局、仕事を終えてから、ちょっと覗いて見ることにしちゃいました。

天気も良くないので、大混雑ではありませんでしたが、ずらりと並んだ色とりどりの鉢植えは壮観でした。

そして、やはり花を売るのは、若い女性に限ります。
何となく、この出店に人が集まっていた気がします。

ほとんで、通り過ぎだだけでしたが、季節を感じました。
入谷の朝顔市が有名になったのは明治時代に入ってからで、江戸後期頃から当地で盛んだった朝顔栽培を人々に見せるために、当寺院の敷地内で栽培農家が披露したことがその起源である。
明治時代を中心に、入谷界隈で朝顔作りが盛んになり数十件が軒を連ねたという。
当地の朝顔は全国でも指折りの出来であったといい、朝顔のシーズンになると、入谷界隈には朝顔を見物しに、多くの人でごったがえしたという(無論植物園などと違い、商品として栽培しているのでそのまま商売となった)。
その後、宅地化の流れにより入谷界隈での栽培が難しくなり、大正2年になって最後の栽培農家が廃業して、朝顔市は廃れてしまったが、戦後1948年に、地元の有志と台東区の援助の元、再び入谷で朝顔市が復活することになり、現在では例年、七夕の前後3日間(7月6日、7日、8日)に入谷鬼子母神と付近の商店街で開催され、下町の夏の風物詩としてすっかり定着している。

「柳家とし松」師匠の訃報

曲独楽の柳家とし松師匠がお亡くなりになったそうです。
寄席で何度か拝見したことがあります。
享年71歳。まだお若い・・・。

土曜日は出勤日

今日は土曜日ですが、出勤日です。
土曜日は出勤日土曜日は出勤日
電車もガラガラ、座って通勤。
土曜日は出勤日
上野駅の改札口を入ったところも同様・・・。
土曜日は出勤日土曜日は出勤日
地下鉄上野駅の改札口もホームも閑散・・・。
土曜日は出勤日
ホームに入る電車も・・・。

虎ノ門の駅も・・。
こんな日だから、写真も撮れようというものです。

またぞろ・・・・

自他共に認める「重度落語依存シンドローム」の落研OBたち数名の間で、またぞろ怪しげな動きが・・。
   Fw:通行人
何とかの「虫」が蠢き出して、「また番外で・・・」という声が、誰とはなしに上がって来ているのです。
  
まぁ、とにかく懲りない面々です・・・。11月か12月頃に・・・・。

七夕

七夕・・・。
土曜日は出勤日
天気はあまり良くなさそうだから、上野駅の七夕飾りで我慢しようかと・・。
七夕の飾りは揺れて・・・
尤も、仙台の七夕祭りは8月ですが。
この天気ですから、あの愛し合う二人は、今年は会えなかったかな・・?
ところで、「七夕」の「七」を「たなば」と読むのでしょうか。
それに「夕」と書いて「たなば・た」・・・
ところで、「七夕伝説」というのがあるそうで・・・。
むかしむかし、天帝という神様が星空を支配していたころ、天の川の西の岸に、織女という天帝の娘が住んでいました。
織女は機織りがたいへん上手で、彼女の織った布は雲錦と呼ばれ、色も柄も美しく、丈夫で着心地も軽い、素晴らしいものでした。
一方、東の岸には、牛飼いの青年、牽牛が住んでいました。
牽牛は、毎日、天の川で牛を洗い、おいしい草を食べさせたりと、よく牛のめんどうをみる、働き者でした。
天帝は、くる日もくる日も、働いてばかりいる娘を心配して、娘の結婚相手をさがすことにしました。
そして、天の川の向こう岸に住む牽牛をみつけると、2人を引き合わせ…「おまえたち2人は、まじめによく働く。牽牛よ、わしの娘、織女と夫婦(めおと)にならぬか?」
牽牛は恐縮したようすで「天帝様、私のような者には、夢のようなお話しでございます。ありがたくお受けさせていただきます」織女も、働き者の牽牛をたいへん気に入り、2人はめでたく夫婦となりました。
Fw:電子メールで送信: milkyway.jpg
ところが、一緒に暮らすようになると、2人は朝から晩まで天の川のほとりでおしゃべりばかりをしています。
これを見た天帝は「おまえたち、そろそろ仕事をはじめたらどうだ?」といましめますが、牽牛と織姫は「はい、明日からやります」と答えるばかりで、いつになっても仕事をはじめるようすがありません。
織女が布を織らなくなってしまったため、機織り機にはホコリがつもり、天界にはいつになっても新しい布が届きません。
また、牽牛が世話をしていた牛たちも、やせ細って、次々に倒れてしまいました。
業を煮やした天帝はとうとう、2人を引き離し、1年に1度、7月7日の夜だけ、天の川を渡って、会うことを許しました。
今でも2人は、7月7日に会えるのを楽しみにして、天の川の両岸でまたたいているとのことです。
あの二人は夫婦だったんですね。

鯛焼き・たこ焼・・・

駅から自宅に帰る途中・・・。

市役所に入る交差点のところに、1~2年前頃だったか「鯛焼き屋さん」がオープンしました。
私は一度も買ったことはありませんでしたが・・・。
先日通りかかると、いつの間にか「たこ焼屋さん」になっていました。
鯛だと手も足も出なかったので、タコにしたのでしょうか?
でも、足が出るというのも、商売上ではありがたくない言葉・・。
タコには足が8本あると言われますが、実は落語の世界では「手が2本・足が6本説」があります。
同じような8本を、手か足か見分ける方法があるそうです。
その方法とは、タコの頭を思いっきり殴るんだそうです。
「お~~痛ぇぇ」と痛がったタコが、思わず頭をさする2本が、タコの手なんだよという・・。
・・・そんなことを真面目に考えながら、店の前を通り過ぎました。

立川流騒動記

今、最も語らせたい男による談志論・落語論。Fw:電子メールで送信: 51RFSHpqEJL.<br />
 _SS500_.jpg

36日間の沖縄開発庁政務次官顛末や落語協会分裂騒動や落語真打試験と立川談志落語協会脱退などを、身近で見てきた立川談之助が、「師匠が目を通すかもしれないと思ってフィルターをかけた書き方にしていましたが、全部そういうのを外」して描く、その時、談志はどう動いたか。
こんな紹介文で、特別読んでみたいとは思いませんが、こんな落語関連本も出ていますということで。
立川談之助著・ぶんがく社刊・1,575円。

2012年7月 6日 (金)

入谷(鬼子母神)の朝顔市

雨降りのため、今年も諦めました。
   

卓上扇風機[デスクファン]

デブにはつらい夏がやって来ました。
オフィスの温度は28℃に設定ということになっていますが、これがまたかなり暑苦しい。

そこで、窮余の策で、卓上扇風機を買い、デスクの上に置きました。
これでも馬鹿にできません。
なかなかの優れものです。
エアコンやら色々デジタルなものがありますが、最終的には団扇や扇風機というアナログに戻るものですね。
かなり売れているみたいです。

倅の落語BD視聴の気分・・?

「お江戸あおば亭」BDが届いたので、早速二人で視聴した。
Fw:写真
実家の母からメールがありました。
いつものとおり、特段の感想はありません。
ところで、老いた両親は、どんな気持ちで、この愚息の高座の映像を視聴しているのでしょう・・・。
今まであまり考えたり、想像したりしたことはありませんでした。
噺の内容を聴いているのか、倅が動いているのだけを見ているのか。
「仕事もせずに、落語ばかりやりおって・・」と心配しているのか・・。
近所に「倅の落語だから」などと、無理やり聴かせているのか・・・。
親孝行なのか、親不孝なのか・・・。

落語研究会 昭和の名人 四

もう、上映されているんですよね。
早めに行かないと、ついうっかりしてしまいそうです・・・。
明日の土曜日は出勤日ですから、夕方の最終上映に、元気があったら行ってみることにしましょうか・・・。

三柳亭文枝師匠に

200906081947000_2先日、大変ご丁寧な葉書を頂戴した、大先輩の「三柳亭文枝」師匠に、創部50周年記念誌「仙都に笑いを」を郵送しました。
200906082137000もしかするとお持ちかもしれませんが・・・。
「杜の家頓平」OB会長からは、別の話題での投稿をお願いしているようですから、楽しみにしていたいと思います。

2012年7月 5日 (木)

春風亭朝呂久さん

春風亭一朝師匠一門の前座「春風亭朝呂久」さんが、11月に二つ目に昇進するそうです。
201004111801000兄弟子の「一之輔」さんの会や「紀伊國屋寄席」や、かなりおなじみでしたから、ちょっと嬉しい気がします。
名前も変わるようですが・・・。

さようなら

先月、師匠が工学院大学のオープンカレッジの「マクラ」で、冒頭「おはようございます」という挨拶をされました。
そして、その「おはようございます」という挨拶が話題になりました。
芸の世界では、朝でも夜でも最初に出会ったときは「おはようございます」と言うこと。
それはそれとして印象に残ったのは、挨拶の言葉にも色々ありますが、丁寧な言葉として「・・ございます」がつくのは「おはよう」だけなんだよと。
「こんにちわ」「こんぱんわ」「さようなら」、これらには「・・ございます」はつきません。
そして、もうひとつ「・・ございます」と丁寧な言葉で表現できるのが「ありがとう」という言葉だと。
だから、「おはようございます」「ありがとうございます」という言葉は、とても大切な言葉なんだよ。
・・・感覚として、物凄くよく理解することができました。
心をこめて言うべき言葉、美しい日本語だという気がします。
「こんにちわ」というのは、「今日はよいお天気です」などと言う後ろの部分が省略されたものですし、「さようなら」なんて、「それなら。それじゃこれで(別れましょう)」ということで、随分ズボラで軽い言葉なんですよね。
「左様なら別れません」という使い方だってありうる訳ですから。
「さようなら」・・、確かNSPというグループがこの題名で歌っていました・・・。http://www.youtube.com/watch?v=YJuMLFOVpdk

富士山談義

我が家では、家内も同郷ですから、二人とも富士山のイメージは強く持っているようなのですが、どうも頭の中に描く富士山の形は違っているようです。
私は、富士山の南西~南(静岡県側)から見て育ちました。
家内は、ほぼ真西から眺めて育ちました。
私は、周囲に邪魔な山はなく、山頂から裾野の広がりまでが見え、山頂は3等分されているイメージなんです。
    鰍沢
ところが家内は、甲斐の山々の向こうに頭ひとつ抜きん出た、山頂が平らなのが富士山なんだそうです。
    鰍沢
静岡県側からの富士山は、積雪がまだらなのと、宝永山が瘤のようになっていて、美しくないと主張します。
故郷の山というのは、やはりいつも自分が見ていた姿が一番なんですね。これはお互いに尊重しなければいけません。

2012年7月 4日 (水)

OB落語会の案内

落研OBの「談亭志ん志」師匠から、9月に仙台で開催予定の「OB落語会」の案内メールが届きました。
Photo東北大学OB落語発表会を下記の通り開催いたします。
今回は初めて東北大学片平キャンパス片平さくらホール(平成18年建設)で行います。
北門の食堂も昨年8月さくらキッチンとして生まれ変わっています。Photo_2
変わりいく片平キャンパスをご覧になりながら震災からの復興支援として仙都に笑いを提供するOB落語会にご参加になりませんか。
ぜひご出演、ご来場いただきますようご案内申し上げます。
 ●日時 平成24年9月16日(日)
       13時より16時半頃まで
 ●場所 仙台市青葉区片平2-1-1 
       片平さくらホール2階会議室
        (北門より南へ徒歩3分)
    http://www.bureau.tohoku.ac.jp/sakura/newpage1.htmlPhoto_3

今年は、現役の皆さんが隔年で主催してくれている「OB落語会」の年です。
そこで、あまり現役の皆さんにおんぶに抱っこにならないようにと、駄馬師匠はじめ、在仙のOBの方々が、常に現役の皆さんとコンタクトしてくださっています。
会場は、各種学会などで使う最大200 席の会議室。
「第23回OB落語会」は、東北大学「片平さくらホール」で。
実にアカデミックな?落語会になりそうです。

とても嬉しいお便り

帰宅すると見慣れない絵葉書が届いていました。
落研の大先輩の「三柳亭文枝」師匠からでした。
といっても、恐らく文枝師匠は私のことはご存じないと思います。
私が1年生の時のOB落語会に来てくださったので、私は覚えていますが、言葉を交わしたことはありません。
先月、落研OB会報「あおば亭」に、文枝師匠が投稿してくださったのです。
高校の先生の文枝師匠の教え子だった「三遊亭楽之介」師匠のことを書いてくださいました。

こちらからお礼のメールでもと思っていた矢先で、大変恐縮してしまいました。
ありがとうございます。

7月4日

7月4日はアメリカの独立記念日。
某外資系フライドチキン屋さんが、今日が日本での創業記念日にあたるそうで、店舗は限定されるものの「オリジナルチキン」の食べ放題キャンペーンを実施するとのこと。
ポテトとソフトドリンクも“食べ放題”の対象。
受付は午後1時~午後4時で、制限時間は45分。
価格は小学生以上が1,200円(税込)で、未就学児は大人1人につき1人まで無料。
・・・・身体に悪そう・・・。
大好きなんですけどね。
実は、7月4日は、祖母の誕生日でした。
勿論、もう随分前に亡くなっていますが、私にとっては、「おばあちゃんの日」でした。

「圓朝まつり」オフィシャルサイト

落語協会主催の「圓朝まつり」のオフィシャルサイトがオープンしていました。
昨年までは、圓朝の墓所でもある谷中「全生庵」で行なわれていましたが、キャパシティは限界に達していましたので、今年から全生庵での開催を断念し、全生庵の裏にある防災広場「初音の森」に移して開催することになったそうです。
http://www.rakugo-kyokai.or.jp/Articles/Encho/790dd97f-4233-4cfb-ae05-86c455eb12c4
毎年暑いんですよね。
ゆれるとき
昨年は、圓窓師匠の「揺れるとき」のネタ下ろしを「奉納落語会」で聴いて感動し、一念発起してとうとう3月には「千早亭落語会」で演らせていただきました。

2012年7月 3日 (火)

7月上旬

7月上旬は、「夏」到来を知らせる行事が続きます。
まず、6日から8日は「入谷鬼子母神朝顔市」、そして9日から10日は「浅草寺ほおずき市」です。
・・ということは、10日は「四万六千日」・・、お暑い盛りです。

茄子娘

「Ⅰファーム」にお邪魔した時の茄子の花を見て思い出した噺。
茄子娘
東海道の戸塚の宿から在へ入った山あいに「宗源寺」という寺がありました。
村の人たちはみんな丈夫なので弔いなどないから、このお寺のご住職(和尚さん)は、畑で野菜作りに余念がありません。
ある日、蚊帳に入って休んでいると、蚊帳の外に「茄子の精」だと云う娘が現れます。
和尚は「なんじゃな?」 ・・・と尋ねると、「和尚さんは日頃、畑の茄子に向かって、早く大きくなれ。大きくなったらワシの妻(さい)にしてやると仰いましたので参じました。お礼に肩など揉ませて下さい。」
「うんうん。なるほど。大きくなったらワシの菜(さい)にすると云ったのは、おかずにすると云う意味なんだが「妻」と間違えたんだな。まあよい。蚊帳へ入って肩を揉んどくれ。」そこへ急に雨が降り出して、雷が落ちて・・・・・。
翌朝。
「あぁ・・、夢であったか・・・夢にもせよ、まだ修行が足らん」と、行方も知れず雲水の旅に出てしまいます。
それから5年の歳月が流れ、和尚さん戸塚の宿へ戻ってきました。
が、寺は無住になっていて立ち去ろうとしたら・・・小さな女の子が「お父様」。
「はて困ったな、ワシは旅の坊さんだよ。そなたのテテ親であろう道理はない。」
「でもあなたは私のお父様。だって私は茄子の子ですもの。」
「何と申した?」
「 そなたは幾つじゃ?
「5歳です。」
「しかしそなたは誰に育ててもろうた?」
「 一人で育ちました。」
「は~あ。親は茄子とも子は育つ。」
ちょっと不思議な噺ですが、何となくのんびりとした感じが、よく「入船亭扇橋」師匠がお演りになっていたので、ホッとする部分もあり。
そう言えば・・・、扇橋師匠は、お元気なんでしょうか?

台東瓦版

上野駅で見つけた小冊子「台東瓦版」。

Vol.1とありますから、創刊号ですか?
タウン誌ですが、なかなか面白い内容です。
ここには、落語の舞台になっている場所がたくさんあります。

2012年7月 2日 (月)

学士会

学士会事務局よりメール。
本日、平成24年7月2日(月)年会費をご納入いただきましたことを確認いたしました。
誠にありがとうございます。
・・・首が?つながりました。
ところで、先日ご逝去された「團藤重光」先生は、学士会の理事長も務めておられたはずです。
老衰のため都内の自宅でご逝去。享年98歳。
学士会の現理事長・松尾浩也東大名誉教授が葬儀委員長を務められました。
平成5年7月から平成21年6月までの16年間理事長を務められたそうです。
刑法の教科書と言えば、團藤先生の分厚い著書で、バイブルのようでした。

「お江戸あおば亭」のBDを

実家と、ご贔屓の叔父に送りました。
「お江戸あおば亭」のBDを
寝蔵エンタープライズのおかげで、親孝行?が出来ます。

朝日名人会ライヴシリーズ

「朝日名人会」ライブ、師匠3枚目のCDが発売されています。
三遊亭圓窓3「朝日名人会」ライヴシリーズ「叩き蟹」「甲府ぃ」
Fw:bb
Amazonで、師匠のCDのレビューに以下のコメントがありました。
笑点のレギュラーをつとめた噺家さんはそのイメージを払拭し噺家としてのカラーを確立するのに苦労するようですが、圓窓さんは高座で自分との勝負を続け、見事に大輪の花を咲かせたそうですね。
「圓窓五百噺」は師匠にしかなし得ない偉業ではないでしょうか。
明瞭な発声と丁寧に時代背景や情景、人物を描き分ける落ち着いた人情味溢れる語り口はあくまで親しみやすく落語初心者でも充分に楽しめます。
私は地方に住み生の高座を楽しむ機会に恵まれないので、師匠が高座で演じてきた珍しい演目がどんどん出版され、広く楽しめるようになることを願っています。
地方公演やCD,DVD出版など、これまでの挑戦のための高座から、より一層大衆に広く普及させるための活動に力を入れられるよう望んでいます。

・・・実に同感です。

2012年7月 1日 (日)

富士山「山開き」

7月1日は、富士山の山開きだそうです。
Fw:bbFw:bb
[富士からの富士山]          [南部からの富士山]
私は、富士山の南西麓で育ちましたが、一度も富士山の頂上まで登ったことはありません。
高校の遠足で、五合目から「宝永山」まで歩いて登っただけです。
Fw:bbFw:bb
[富士吉田からの富士山]       [忍野からの富士山]
山開きのニュースをラジオで聞いていたら、アナウンサーが「」の日本語表現をしていました。
富士山頂で御来光を拝むというのが、登山者の目的なんだそうですが、このアナウンサーは、「ご来光が姿を現しました」と言いました。
ちょっと日本語おかしくありませんか?
「ご来光を見ることが出来ました」あるいは「太陽が姿を現しました」というべきではないか。
Fw:bbFw:bb
[大月からの富士山]           [朝霧からの富士山]
またまた、JRや東京メトロのアナウンスに触れますが、「発車をいたします」「停車をいたします」というのも、間違いではないかもしれませんが、とても変だと思います。
「発車いたします」「停車いたします」と、素直に動詞で表現すればよいのに・・。
何故か、まどろっこしい表現をするのが良いと思っているのか?
Fw:bbFw:bb
[御殿場からの富士山]          [増穂からの富士山]
写真と文章とは全く関係なくなってしまいました・・・。

「Ⅰ」ファーム

「落語ばかりやってないで、野菜を採り(盗り・取り)に来い!」
・・と、「Ⅰ」さんから言われ、言葉に甘えて「Ⅰファーム」へ。

「Ⅰファーム」は、「Ⅰ」さんがやっている「日曜菜園」に、私が勝手につけた名前です。
 
先月の台風で、トマトやキュウリが大被害に遭ってしまったそうです。
それでも、インゲンやニンジン、タマネギやジャガイモなど、色々いただいて来ました。
キュウリをもいだその場でかじってみました。
何とも言えない、あのキュウリの青い香り、シャキッとした食感と、ちょっとトゲトゲところが、田舎者には堪えられません。
ナスの花が綺麗でした。
「茄子娘」という噺を思い出しました。

利根川の河川敷の広々とした場所ですから、何とかグライダーも飛んでいたりして、平和な日曜日のひとコマでした。

落語はやおき亭

たい平さんの師匠の「林家こん平」師匠の登場です。
   ◇ 宮戸川      林家こん平
考えてみると、こん平師匠は、あまり聴いたことがありません。
今は、病気療養中で聴くことが出来ませんが、スピーディな口調で、時に笑点のネタも入れたりして。
「宮戸川」ですか・・、そう言えば、昨日一日、「お江戸あおば亭」「番外あおば亭」のBDを何度も視聴しましたが、寝蔵師匠が「宮戸川」でした。

学士会の年会費

「学士会」からメールが来ました。

会報に年会費振込用紙を同封し送付致しましたが、現在まだ納入の確認が取れていない年会費がございます。
お早めにお納めくださいますようお願い申し上げます。
・・・・、会報が来ていたのは知っていましたが、まだ開封していませんでした。
すぐに、インターネットバンキングで振込みました。
・・・・何人かのお顔が浮かびました。

落語DEデート

目覚まし時計をセットしている訳ではないのに、しっかり目覚めてしまうというのは、歳を取ったということでしょうか・・・?
  ◇ てれすこ      二代目三遊亭圓歌
珍しい噺ですが。
ある漁場で正体不明の魚が獲れたが、名前がわからなかった。
困った漁師たちはその魚を持って奉行所を訪れる。
役人たちも困り果て、議論の末、その魚の魚拓を貼り出して、魚の名前に懸賞金をつけた。すると、ある男が名乗り出て、その魚の名は「てれすこ」だと言う。
あまりに頓狂な名前を不審に思う役人だが、否定のしようもなく、男にしぶしぶ懸賞金を支払った。
その話を聞いた奉行はその魚を干物にすることを指示。
干されて形の変わったその魚の魚拓を取り、再び懸賞金をつけて貼り出した。
すると同じ男が現れ、その魚の名は「すてれんきょう」だと言う。
これを聞いた奉行は怒り、この男はお上を偽ったとして死罪を申し渡されてしまった。
男は「死ぬ前に一目妻子に会わせて欲しい」と最後の望みをし、対面した妻へ一言。
「いいか、この子が大きくなってもイカを干したものを決してスルメと言わせるな」
これを聞いた奉行は、膝をぽんと叩いて男を無罪放免とした。
奉行が出した判決には異議を唱えられなかった当時の、男の機転であった。
妻は夫が助かるように断食をしていたが、乳飲み児がいるため、そば粉を水に溶いたものだけを口にしていた。
スルメの件で助かったのは、妻が干物(火物)断ちをしたからだ。
「してみりゃ、あたりめェ(あたりめ・当たり前)の話だ」

物の名前なんていうのは、不思議なもので。

« 2012年6月 | トップページ | 2012年8月 »