師匠と・・
一昨日の稽古で「帯久」の読み稽古が終わった後で、例によって色々と雑談となりました。
まず、「帯久」のオチを言ってお辞儀をしたところ、師匠が「どう。大変だろう?」と。
私は汗だくになりながらも、「はい。でも話して(読んで)いて、とても楽しいです。」
「そう・・。流三さんを聴いていて、あたしはもう出来ないと思ったよ。しっかり継承してやってよ。」とさりげなく。
それから、「台詞の中で、途中から"素"に戻ってしまうところが、何ヶ所かあったね。それが欠点だ・・・」と、アドバイスをいただきました。
そうです。以前から師匠に指摘されている私の欠点です。
読み稽古だということもあって、まだ口慣れない部分も多く、フッと気を抜いてしまうことがあったかもしれません。
それから、師匠の創作の「救いの腕」の話題になりました。
先日、このブログでコメントした内容を師匠にもお話ししてみました。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2012/06/post-9.html
特に、「言問橋」と向島の情景描写の話。
師匠も、「言問橋」のことはどなたからかご指摘を受けたそうです。
また、工学院大学のオープンカレッジのことも話題になりました。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2012/06/post-d570.html
何十年ぶりの「明烏」は、随分台詞を飛ばした所もあったとか。
「確かに、1・2ヶ所で言い回しにご苦労された点がありましたが・・」と申し上げたところ、「オチに繋がる仕込みを抜かしてしまって苦労したよ」って・・。
「あぁぁぁ、師匠、あそこは師匠独自の新しい演出だと思ったんですが、仕込み直しだったんですか。気がつきませんでした。」
言われてみると、確かにやや無理がある仕立てですが、全く気がつきませんでした。
オープンカレッジだから、敢えて詳しく説明するための演出だったんだろうと思っていましたから・・・。
とても充実した話題でした。
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