浄瑠璃
「浄瑠璃」というのは、三味線を伴奏楽器として太夫が詞章(ししょう)を語る劇場音楽、音曲を言う・・・。
詞章が単なる歌ではなく、劇中人物のセリフやその仕草、演技の描写をも含むものであるために、語り口が叙事的な力強さを持つ。
このため浄瑠璃を口演することは「歌う」ではなく「語る」と言い、浄瑠璃系統の音曲をまとめて語り物と呼ぶのが一般的である。
代表的流派に、「義太夫節」・「常磐津節」・「清元節」などがある。
このうち、義太夫節にのせた操り人形で物語を語る伝統芸能が「人形浄瑠璃(文楽)」である。
浄瑠璃音楽として残っているものは、義太夫節、常磐津節、清元節、それに河東節、一中節、宮薗節(河東節、一中節、宮薗節に上方地歌の系統を引く荻江節を加えた4種を「古曲」と総称する)、新内節、富本節の8種である。
このほか半太夫節と外記節が河東節に、大薩摩節が長唄に、豊後節から分かれた繁太夫節が地歌に、それぞれ吸収されて特殊な一部分として残存している。
・・・分かったような、よく分からないような・・・。
でも、落語にも、「義太夫」「常盤津」「清元」「一中節」「新内」「富本」なんて、よく出て来ますが、要は、大くくりでは同じということですな。
浄瑠璃
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流派 義太夫節 磐津節 清元節
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上演形態 人形浄瑠璃 素浄瑠璃(操り人形無しでの上演)
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上演団体 文楽 結城座 淡路人形座
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上演形態 歌舞伎舞踊 素浄瑠璃(踊り手無しでの上演)
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上演団体 松竹大歌舞伎 前進座 日本舞踊各流派
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