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2012年6月 3日 (日)

長崎の強飯

三遊亭圓生師匠の「長崎の強飯」という噺。
とにかく長い話で、なかなか最初から最後までを通して聴くことができません。
夜床に入って聴きながらだと、マクラのあたりで沈没・・・・。
考えてみると、まともに最後まで聴いたことがないかもしれません。
昨夜もそうでした。
でも、とっても良い噺です。
質屋の金田屋をみすぼらしい女が訪ねてきて番頭に面会を求める。
肥前長崎の長者屋のお園という女で、この屋の若旦那の金次郎の妻で、後を追ってきたという。
番頭はこのことを旦那に伝える。
旦那は脇から見ると五十ほどに見える。
番頭は追い返そうと、女に金次郎は長崎から帰ってきてまもなく他界したと嘘をつく。
お園は大変に驚き、お墓にお詣りしたいとのことで、小僧に適当に案内させようと思っているところに、当の金次郎が帰ってくる。
身なりを整えるととても美しい女性で、金次郎の子供を身ごもっているということで、嫁として迎えることにする。
一方、金次郎には、役人渡辺喜平次の娘お市と縁談が進んでいた。
仲に入っていた小間物屋の重兵衛が婚礼の日取りの相談に来たが、一方的に断ったことを先方に伝えると、渡辺喜平次は怒って金田屋にやってくる。
お園と会って、取り調べることがあると言って、連れて帰ってしまう。
あわてて、金田屋は二百両を持ってお園を取り返しに行くが、そんな女は知らな言われ、長崎から女が一人で来るには関所を破らずに来ることはできないので訴人も同罪となると付け加えた上で、今夜、輿入れをするので準備をしておくようにとの返事。
金田屋はやむなくお市を受け入れ、その後、お園を取り戻し、お市に暇を出せばいいと考える。
その夜、輿入れ、そして、お引き合わせとなり、お市がかぶっていた綿帽子をとると、それはお園。
渡辺喜平次は、お園を連れ帰り訳を聞くと、金次郎を慕って江戸にやってくるとは貞女であると感心し、不憫であるが関所破りの大罪をしておるから、渡辺家のの娘お市として嫁入りさせ、娘のお市は剃髪したいとのことで、これも定まる因縁であろうと言う。
また、長崎の長者屋に跡取りがいなくなるので、二人の子供を長崎にやり跡目として、金次郎とお園が金田屋を継ぐことにしたという。
これも渡辺様のお慈悲と家内のものはうれし泣き。
生まれたのが男の子で金太郎と名付け、乳母をつけて長崎へやって長者屋の跡目とした。--そして、今年は坊の初節句なので十軒店で人形を買って長崎へ持たしてやった、
その返礼に強飯が届いたであろうと言う、長崎の強飯というお話。

・・ということで、「長崎から強飯」というのは、遠方からの到来物の例え。突飛なことや、ありえないことの例えにも使われるようです。
そんなことが出来るんならな、長崎から赤飯(強飯)が来て、天竺から古褌が来るよ」ということで。
卑怯な輩の多い現代で、心の広い人の噺というのは、本当にホッとするものですね。

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