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2012年6月14日 (木)

高座本「鰍沢」

・・・・帰ってきたお熊は「なんてことを。身延参りのカモを一羽泊めたんだ。胴巻きに100両有りそうだから、だからおまえが帰ってきてひと仕事するまで逃げられないように卵酒にしびれ薬を仕込んだんじゃないか」。
これを聞いた旅人は驚いた。痺れた体に鞭打って抜けた壁から逃げ出し、落ちた紙入れから、小室山で授かった毒消しの護符を雪で飲み込むと、身体が効いてきた。
人間欲が出て、戻らなくても良いものを部屋に戻り、道中差しと振り分け荷物を取ると一目散。
物音に気づいたお熊は、カタキだからと鉄砲を持ってぶち殺すからと追いかけた。 ・・・・
・・・・三遊亭圓朝の名作「鰍沢」のラストシーン近くのクライマックス。
吉原の花魁だったお熊に、しびれ薬を飲まされて逃げ出したところを、鉄砲を持って追いかけられる場面。
原作では、このお熊が悪人で描かれています。
Fw:電子メールで送信: IMG.jpg
それから、落語の常ではあるのですが、オチの後どうなったかという素朴な疑問が出て来ることがあります。
激流の中、丸太につかまって「お題目(材木)で助かった」・・・。
とりあえず追っ手からは逃れられましたが、果たして本当に助かったのでしょうか・・・?
名作にケチをつける訳ではありませんが、我が郷土を舞台にした噺で、いずれチャレンジしてみたいと思う者にとっては、お熊の悪人ぶりとオチの設定に、今ひとつ納得できない部分がありました。
先日の稽古で、師匠の高座本をいただいて読みました。
すると、何とこの2点の違和感が払拭された形になっているではありませんか。
オチの「お題目(材木)」は同じですが、「これだ!」と思いました。
近いうちに、是非チャレンジしてみようと思います。
師匠にも、近々「鰍沢」にチャレンジしたいとメール・・・。
久しぶりに、小室山(妙法寺)や法論石や釜ヶ淵、身延山に行こう。
東海道から身延道を行こうとする「笠と赤い風車」と、甲州街道から身延道を下ろうとする「鰍沢」。
身延参りがテーマになった「ご当地噺」が持ちネタになりますから。
南無妙法蓮華経、南無妙法蓮華経・・・・・。

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