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2012年5月17日 (木)

真打昇進の基準

wrench朝日新聞で見つけました。
東京落語の真打ち昇進に今年、変化が起きた。
若手が先輩を追い越したり、公開試験で決まったり。
年功序列が定着していた世界で、真打ちの選び方の試行錯誤が始まっている。 4団体で最大の落語協会は、二つ目59人から3人を抜擢(ばってき)。
春昇進の春風亭一之輔(入門2001年)は21人抜き、秋昇進の古今亭朝太(同1998年)は8人抜き、古今亭菊六(同02年)は28人抜きとなった。
落語立川流では昨年、立川志らく門下の二つ目4人が「真打トライアル」に臨み、立川こしら、立川志ら乃が今年中の昇進を決めた。
一方、落語芸術協会(芸協)と五代目円楽一門会は、従来通り修業を始めた年季順で昇進する。
真打ちは落語家で最上級の身分。
若手の中で実力があると認められた人が選ばれる。
本来、寄席の最後(トリ)に出演する資格で、寄席を経営する席亭が実力を見て推薦し、決まっていた。
戦前からある2団体で真打ちになるのはそれぞれ年に1、2人が普通だった。
それが、50~60年代の落語ブームで入門者が増え、70年代から年季順に年5~10人を大量に昇進させる例が出てきた。
落語協会は2年前まで、ほとんどは年功序列だった。
落語協会幹部によると、今回の年季順によらない昇進は柳家小三治会長の意向だ。
二つ目勉強会を会長自ら聴いたうえで3人を選んだ。入門して14、15年経てば儀式のように昇進するのを嫌っていたという。
ただし、来年以降は未定だ。
柳亭市馬副会長は「真打ちは、昔は到達点だったんですけどいまはスタートライン。何十人も飛び越して一人で昇進したからって、将来が明るいとか安心なわけではない」。
ある二つ目は「実力を認められれば真打ちに上がれるから、やる気になる」と話す。 落語協会では80年前後、真打ち昇進のあり方を巡り故・三遊亭円生や故・立川談志らが脱退。
現在の円楽一門会と立川流ができた。
立川流は、真打ちになるには落語100席と歌舞音曲などを身に着け、家元の談志が認めることを条件とした。
談志は落語協会の真打ち昇進試験で弟子を落とされ、自己流の基準を新たに作った。 今回は、客席と師匠の志らくが採点する公開試験方式を6回実施。
「自分が認めるだけでは弱い。客の後押しをもらいたかった」。
年功序列への反発もある。Photo
「プロ野球だって何年やっても実力がなければクリーンアップを打たせない」
一方、芸協の桂歌丸会長は「抜擢された本人が苦しいのでは。楽屋で疎外される場合がある。残された人間が面白くないのは当たり前」と話し、年功序列を続ける方針だ。
実は立川流でも、試験は必須ではない。
入門から20年以上経て、大きな実績がないまま真打ちに昇進した弟子もおり、「情」の面を残している。
上方落語では真打ち制度自体がない。
大正時代に消滅した。
05年に導入を検討したが見送られている。
演芸評論家の矢野誠一さんは「現代に真打ち制度が適応しているか、考えないといけない」と指摘する。
落語家は500人もいるのに寄席は4軒だけ。
多くの真打ちはトリをとることがなく、一流の証しにはならない。落語家は自分で芸名を大きくして、価値を上げるしかないのが実態だ。
小三治が若手を早く昇進させるのは「真打ちには価値がないと、反面教師的に教えているのだと思う」というのが矢野さんの見方だ。
落語プロデューサーの京須偕充さんは「現状に多少の危機感が落語界の内部にあったと思う」とみる。
00年代の落語ブームが落ち着くと、ギャグや受けを重視する演者が目立ち、話の筋を聴かせる話芸がおろそかになっているのでは、というわけだ。
京須さんは抜擢や試験による昇進を「真打ち本来の姿が見直された意義は大きい」と評価している。
オリンピックの代表選手を決めるのも大変ですが、この真打昇進の基準ややり方というのも、いつの時代でも悩ましい時代のようです。
京須さんの「ギャグや受けを重視する演者が目立ち、話の筋を聴かせる話芸がおろそかになっているのでは・・」というコメントは、実に道灌じゃなくて、同感です。
本人は一生懸命なんでしょうが、落語をなめたりバカにしたりしているように思えてしまう噺家さんもいます。
際物だと思えばそれまでですが、マスコミというのは、こういう噺家さんだけにスポットを当てがちで、もっと可能性を秘めた、本筋の若手もいると思うのですが゜・・。

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