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2012年4月 7日 (土)

寺と蕎麦

budお寺と蕎麦とは、深いつながりがあるという話。
「鬼子母神 薮中の蕎麦」という、師匠の創作噺を演らせていただくにあたり、そんなことを考えました。
「寺方蕎麦」あるいは「門前蕎麦」などと呼ばれていたようです。
寺方蕎麦・門前蕎麦とは、古くから寺で作られる蕎麦のこと。Photo_2
僧侶には蕎麦好き、蕎麦通が多いと言われますが、精進を旨とするとする僧侶が、修行僧時代から食べて美味しい蕎麦を好んだのでしょう。
荒行の際の重要な栄養源となったり、蕎麦は僧侶にとって大事な強精の栄養食でした。
そこで、戒律の厳しい寺院での生活の中で、その料理方法に創意工夫を凝らした。
寺方蕎麦はこのような背景の中で生まれたのでしょう。
また、昔から寺では蕎麦の振る舞いが多く、客や檀家のもてなしから貧民救済にまで、広く蕎麦が供されているようです。
蕎麦振る舞いにかこつけて檀家を集めては奉加を求めるということもあったようです。
各地の寺院の門前町に門前蕎麦として蕎麦店が多くみられるのは、このような寺方蕎麦の歴史と関連しているのでしょう。
それが、高じて来て、一時禁止されたこともあったようです。
この話と蕎麦屋さんに「・・庵」という名前が多い理由については、次回にいたします。

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