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2012年4月 6日 (金)

「落語 昭和の名人」のこと

cd今月で配本を終了する「落語 昭和の名人」についての記事を見つけました。Photo_2
小学館の隔週刊CD付きマガジン「落語 昭和の名人」シリーズは、平成21年1月の古今亭志ん朝の創刊号から、全57巻165席、落語家46人、累計350万部を超える大ヒットとなった。
現在は「アンコール」が出されていて、間もなく最終巻の大トリとなる。
小坂眞吾さん(46)は、その編集長だ。
「これは古びない。新しくはないけど、古びない録音ができている」
新しい録音見本が届くと、その夜は飲みに行くこともなく、急いで自宅に帰り、じっくりと聴く。
それだけ落語に魅入られてしまったひとりだ。Photo_3
シリーズを出し続けて、さらに深く落語を意識するようになったのは当然だ。
小坂さんは、8代目三笑亭可楽を例に取る。
「最初はどこが面白いのか分からなかったが、ある人に聞いて、さげ(オチ)で笑うのではなく、さげを聴いて寂しい感じが残るのがいいのだといわれ、なるほど味わいのある噺(はなし)家だと分かった」
落語もそうした聴き方があるのだと分かったという。
「思わぬ発見がある」
そろそろシリーズも終わりに近づき、「とても楽しかった。(自分の)人生の記録」と振り返る。
小坂さんが手掛ける落語会「人形町らくだ亭」は、2カ月に1度、開催されている。
小坂さんは25回目からこの会を引き継いだ。
4月2日に行われる会が41回目となる。
この「人形町らくだ亭」の落語会の特徴は、柳家小満ん、柳家さん喬、五街道雲助、春風亭一朝、古今亭志ん輔という5人のベテランのレギュラー制だ。
最近の落語会では珍しい。Photo_5
小坂さんは会がはじまると、客席の後ろからお客さんの反応をじっと見ている。
ここでは「席亭」だから、落語を純粋に楽しむことはない。
「らくだ亭をお客さんとして聴きたい。ひとりのお客さんとして」と思う。
それだけいい落語会だという自信がある。
小坂さんが仕事で落語とかかわるようになったのは、雑誌「サライ」の編集を担当していた平成19年だった。
特集で60ページの落語特集を行い、それが売れに売れた。
「発売日に都内の書店から消えた。そこまで売れるとは思っていなかった」
そのころ小坂さんは、時間があったら寄席にたまに行くくらいで、それよりも「落語の速記本を読む」ほうが好きだった。
それが今では落語が仕事になった。
あるひとりの若手の落語家の名前をあげて「うまいとか、実力があるとかではなく、何となく好きなんです」という言い方が、優しい小坂さんの人柄をあらわしているようだ。
「人形町らくだ亭」を行うのは、「音を残すための使命」だという。
今、発行を続けているシリーズは過去の録音音源を使用している。Photo_6
だから、今の音を録り続ける。「過去の人に恩は返せないから」
立川談志ファンにはうれしいことに、「落語昭和の名人」シリーズの最終巻である大トリは4月24日発売で、「五代目立川談志」になる。
「源平盛衰記」「小猿七之助」「勘定板」の3席で、すべて初商品化音源だ。
「このシリーズは亡くなった人しか登場していない。入らないでほしいと思ったが…」。
その願いもむなしく、大トリは昨年11月に亡くなった談志師匠になってしまった。

あれっ?最後に談志師匠のが配本されるんですか?

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