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2012年3月 9日 (金)

師匠のブログ

師匠が体調も回復され、ブログも再開されました。
そして、3月4日のところでは、「落語っ子連」のことを詳しくコメントされています。Photo http://ensou-rakugo.at.webry.info/201203/article_5.html
私もこのブログで「落語っ子連発表会の舞台裏」という項目で少し触れましたが、とても歯痒い状況があり、何とか発表会が開催出来たということでした。
http://ranshi2.way-nifty.com/blog/2012/03/post-aa2a.html
この連は小生が入院したと聞いたとき、即、小生に一言の連絡もなく発表会の中止を決定してしまった。
「2月いっぱい自宅で養生して、3月は予定しているよ」と連絡はしてあったのに、、、。
理由は、「開催をして圓窓師匠が顔を出してに来て具合を悪くするといけませんから」ということらしい。
小生が仕事していいか悪いかを判断するのは医者であって、行動するのは小生だ。
一言もなく早々に中止にするとはなにごとかと愕然としてしまった。
発表会は誰のための会であるか、の意識があまりにもなさ過ぎる。
小生は、そりゃぁ指導出演ということで高座に出る。
が、あくまでも指南役で影の役である。
発表会の主役は誰がなんといっても、連のメンバーである。
小生は自分の意見を伝えて「指導役を降りる」と伝えた。
と、慌てて「やります」と言い出した。
で、今日の発表会。
びす太は「連をやめます」、まど女は「仕事で不参加にします」とのこと。無弦は落語ではなくて本業のギターで出演した。
当日の出演者。
まど深(まどみ)[猫の茶碗]。
果た師の胸の内の声があまりにもリアル過ぎて、後ろの席まで届いていない。
流三(りゅうざ)[薮入り]。
さすが、稽古中から熱心だったので、手の内のものにしている。
窓口(まどぐち)[明烏]。
稽古よりも本番の顔の柔和なこと。
両手を座布団の左右に下ろす癖はなかなかとれてないのが唯一の短所。
まど絵(まどえ)[火事息子]。
稽古を始めたときから、女特有の声の高さ、弱さで、とても無理かと思ったが、よくやった。稽古の結果を出した。
当人も「おかみさんの台詞を言いながら涙を流してしまいました」
「稽古では覚えた言葉を探るので必死でしたが、今日は気持ちの中からスラスラと出て来ました」と。
終って、一同へ感想。
「4人の4席がやればできることを実証してくれた。こんな嬉しいことはない」
「やる気のない意見がやる気のある者の意見を封じ込めてはいけない」
「今日で1次落語っ子連を解散する」
「続いて2次落語っ子連をスタートさせますので、参加したい人は小生に連絡を」

師匠のコメントのとおり、師匠が体調を崩されたという情報だけで、一部のメンバーは最初から延期ありきの意見ばかりを主張して、本当に悔しく、残念な気持ちでいました。
それでも、やる気のある、というより、普段から稽古をしているメンバーで、何とか師匠に褒めていただける会にすることが出来ました。
私が、「仮に師匠に来ていただけなくても、我々だけでは"不恰好"かもしれませんが、発表会をやりましょう」と言った時、メンバーの一人は、「不恰好な発表会はするべきではない」と主張しました。
私が言った不恰好というのは、今までの発表会と違って、師匠がいらっしゃらないという点を言ったものなのに・・・。
それを言うなら、確かに1年も時間があったのに、1ヶ月前になってもネタ本さえ出来ていない人が高座に上がれば、そういう人こそ本当に不恰好だし、お客さまに失礼です。
真面目に稽古を続けている人の噺は、その巧拙に関らず、人の心に響くものだと思います。

自分の仕事の都合や稽古不足を、師匠の体調にかこつけて、時間を稼ごうとしているようにも思えて、窓口さんとまど絵さんと、悔しい思いをしていました。
師匠のブログに、以下のようにコメントを投稿しました。
師匠、おかえりなさい。
先日の発表会は、色々なハードルがありましたが、やる気のあるメンバーだけで、何とか満席のお客さまに喜んでいただけたと思います。
お見守りくださいまして、本当にありがとうございました。
もともと窓口さんとまど絵さんとは三人でもやろうという意気込みでいましたから、それぞれ良い高座にすることが出来たと思います。
「四人だけでも立派に出来た」と師匠から言われて、窓口さんもまど絵さんも私も、ぐっとこみ上げるものがありました。
また、大きな勉強をさせていただきました。
第二次落語っ子連は、勿論、是非参加させていただきます。
窓口さんも参加すると仰っていました。
よろしくお願いします。

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