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2012年3月 7日 (水)

三流亭流三「薮入り」

開口一番のまど深さんが高座を下りると、会場の後ろの方でご覧になっていた師匠が、楽屋に入って来てくださいました。
「約束どおり来てくださった!」と、思わず心の中で快哉。Photo_5
楽屋の椅子に腰掛けた師匠に、「よろしくお願いいたします」と声をかけて高座へ・・・。
師匠から、ストーリーとオチのアドバイスを頂戴した「薮入り」。
まず、「改めまして、第10回落語っ子連発表会~三流亭窓口定年記念落語会~にご来場くださいまして、まことにありがとうございます」と入りました・・。
やはり、窓口さんのお客さまがおおぜいご来場ですから、盛り上げなくてはいけません。
Fw:写真
マクラで窓口さんをいじって、噺の中でも、熊さんが「おっ母が、松本先生を呼んで来た」という台詞があるのですが、「松本先生」を「Y先生」と、窓口さんの本名を入れたりして・・・。
後で窓口さんから「あんなにいじられたので、緊張してしまったよ」と仰っていましたが、こっちはそれが狙いですから・・・。
噺の出来の方は、まぁこんなものでしょうというところでした。
ところが、まど絵さんから、以下のようなコメントをいただきました。
流三さん、もしや少しセーブされました?
受付から拝見していたせいかもしれませんが、やはり体調がすぐれないのかと少し心配になりました。
それとも、窓口さんを立てられたとか、、、。

・・・なるほど。
確かに、今回の落語会の主役は、窓口・まど絵のお二人だということで、私は引き立て役に徹した部分はありましたが、セーブしていたか・・・?
勿論、決して手を抜いた訳ではありませんし、体調が悪かった訳でもありません。
(実は、持病?の口内炎と舌炎が出来ていて、万全の体調ではありませんでしたが、そんなことは言い訳にはなりません。)
それにしても、そうやって、しっかり見ていてもらえるというのは、これまた本当に有り難いことです。
江戸時代を舞台にした、ネズミ捕りの懸賞のない、「チューのおかげだ」ではない、私の「薮入り」は、何とかオチまで辿り着きました。

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