「揺れるとき」のテーマ
いやはやなんとも・・・、40分を超える長講になってしまった、先日の「千早亭落語会」での「揺れるとき」・・・。
師匠は、ご自身の芸論・芸談を、師匠が作った「三遊亭西生」という架空の元噺家が、若き圓朝に語りかける形で展開されています。
師匠の落語への思い、(プロアマを問わず)落語を演ることの本質などが盛り込まれているのです。
師匠が指南してくださっている素人連が、地震や師匠の体調不良のために、発表会が延期(しそう)になったりしたことも、大きなきっかけになったそうです。
この噺で、三遊亭西生翁は、こんなことを圓朝に語りかけています。
①噺だけでなく世間の様々なこと(もの)に触れる(それが修行)
②古くて良いもの(芸)の継承者にとどまらず、苦労して傷ついても
新しいもの(芸)を創り出し、後世の噺家の模範の先人になる
③たとえ遠回りでも、たゆまず「芸の肥やし」を求め続ける
④噺の場面や人物、お客さまの感性を大切にして演じる
⑤自然に逆らわず、生かされた人生を一生懸命生きる
⑥今自分に出来ることを今しっかりとやる
⑦噺を聴いてくれるお客さまが一人でもいる限り、噺家は決して
噺を手放してはいけない
東日本大震災の災禍を目の当たりにして、「圓朝と安政大地震」を横軸にして、師匠は多くのことを語ってくださいました。
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