オチケン
恐ろしくそそられる題名の本があります。
まず、「オチケン」という、自分の名前を言われているような気がする本です。
学生時代、ズボラな友人の中に、私のことを呼ぶのに「おい、オチケン」っていう奴がいましたから。大学に入学早々、廃部の危機に瀕したオチケン(落語研究会)に入部させられた越智健一。
「越智健一でオチケンかぁ。よくできてるよねぇ。ウフフ」――落語にはまったく無関心だった越智だが、名前だけを理由に無理やり入部。
強烈な個性の先輩二人に振り回され、授業もまともに出られない。
あげくはサークル間の部室争奪をめぐる陰謀に巻き込まれることになり…。
本書は落語にちなんだミステリーも多数発表してきた著者が、大学のオチケンを舞台にユーモアと落語のウンチク満載で描く連作中編ミステリー。
付録の「落語ってミステリー!?」では、著者独特の解説による「落語への招待」が綴られており、落語初心者でも安心して手に取れる。
解説は、若い落語ファンを中心に人気沸騰中の柳家喬太郎。
代表作に自らのオチケン時代をネタにした新作落語もある強力な解説者を得て、ミステリーファンにも落語ファンにも目の離せない一冊となった。
・・・だそうです。
そして、その続編が「オチケン、ピンチ!!」。
大学入学早々に、廃部寸前の落研(落語研究会)に、無理やり入部させられた越智健一。
そこで待ち受けていたのは、浮世離れした落語の天才・岸と、万事爽やかや武術の達人・中村という風変わりな先輩ふたり。
部員が3人をきったら自動的に廃部、という規則をなんとか死守しているオチケンだが、勢力拡大を狙う他のサークルが、その部室を虎視眈々と狙っている。
そんな中、岸がトラブルに巻き込まれ、退学の危機に陥ってしまう。
しかし、もっと大きな陰謀のにおいをかぎつけ(てしまっ)た越智は、仕方なく調査をするうちに、不可解な事件が多数、キャンパス内で起きていることに気づく…。
勝手気ままな先輩たちに振りまわされ、授業には出席しそこね、必須科目の単位を落とす危機に瀕し、学生部からは目をつけられる。
さらなるピンチに襲われる、越智健一の運命やいかに!?大人気『オチケン!』につづく青春落語ミステリー、第2弾。
・・・別に、落語の本じゃあないんですよ、きっと。
いわゆるミステリーというジャンルの小説ですね。
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