楽屋顔
空手好きの大学生が迷い込んだ、ある日の寄席。
“客席のこちら側”から見た「不思議」に惹かれ、“客席の向こう側”へ飛び込んだ彼が体験したことは―?人気落語家・林家彦いちが、前座時代から撮り続けた、楽屋での発見や驚きの数々。
芸人が舞台へ向かう直前の顔、弟子の高座を袖で眺める師匠の顔、「間違えちゃった!」時の顔…。
噺家だからこそ撮れた芸人たちの貴重な「楽屋顔」や、楽屋のルール、秘密まで。
「楽屋顔-噺家・彦いちが撮った、高座の裏側-」(講談社プラスアルファ文庫)』林家彦いち 講談社 700円(税込)
紹介記事を見つけました。
昨年11月、落語家の立川談志さんが亡くなったのはまだ記憶に新しいところ。
毒舌や時に破天荒な行動で周囲を驚かせた談志さんですが、一方でそんな言動にもどこか「粋」を感じさせました。
それは落語家という独特の職業がかもし出すものだったのかもしれません。
そんな「粋」な世界の裏側を覗いたのが、『楽屋顔―噺家・彦いちが撮った、高座の裏側』。
その名の通り、落語家である彦いちさんが、自身が出入りする楽屋を撮影。臨場感ある写真とともに、楽屋の裏話も散りばめられています。
その裏話によると、楽屋には「地雷座布団」なるものがあるらしいのです。
実は楽屋には多くの「暗黙のルール」が存在していて、部屋での立ち位置からお茶を出す場所まで、数センチ単位で厳密に決められているといいます。
それはそこに立っていると階段をふさいでしまうからとか、そこにはネタ帳が置いてあるからお茶を置いてはいけないとか、ちゃんと理由があるものから「ん~、なんとなく」なんてものまであるから、外部の人間には全くわからないこともあるようです。
・・・・。
林家彦いちさんは、以前にも、噺家さんや寄席などの様子を写真に撮った本を出版していて、何度か手に取ったことがありますが、まだ購入はしていません。
割と安価ですから、この本は買ってみようかな・・。
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