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2012年1月 9日 (月)

言葉の響き

book談志師匠の名著「現代落語論」を通勤の行き帰りに、ほんの少しずつ読んでいますが、途中、いくつか興味深い部分があります。
例えば、言葉の響きということ。
訛りのない美しい発音。
私は、田舎育ちですが、訛りなどないと思っていました。
ところが、師匠に稽古をしていただくと、イントネーションの違いを指摘されることが度々あります。
勿論、日本語として正しいか否かではなく、江戸落語を演る上で、当時の言葉になるべく忠実に語るには、かなり神経を使わないといけません。
全く話は変わりますが、昭和40年代に「戦争を知らない子どもたち」という大ヒット曲があります。
名曲だと思いますが、気になる点があるんです。
「戦争が終わって僕等は生まれた 戦争を知らずに僕等は育った」
「僕等の名前を覚えて欲しい 戦争を知らない子どもたちさ」・・・。

問題は「戦争」です。
字で表わすのは難しいのですが、この「戦争」という歌詞のイントネーションなんです。
「戦争」を、平坦ではなく、「千艘」と同じ、「せ」のトーンを高く発音します。
音階とのバランスで難しいですが、とても惜しいと思います。
談志師匠も、これを話題にしています。
「赤とんぼ」という、これまた国民的な歌で、作曲者の山田耕筰は、三木露風の詩の美しい響きに忠実に名曲を作りました。
一方で、談志師匠は、「有楽町で逢いましょう」を例に出します。
「貴方を待てば雨が降る 濡れて来ぬかと気にかかる」という歌詞。
穴田を待てばが降る 濡れて小糠掛かると発音・・。
・・・面白い。

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