・・南蛮(そば)
蕎麦屋さんに行くと、「鶏南蛮」だとか「肉南蛮」だとか「カレー南蛮」に「鴨南蛮」なんていう名前のメニューがあります。
「・・南蛮」の「南蛮」って何?ということで、調べてみました。 例えば、「鴨南蛮そば」は、合鴨(マガモとアヒルの雑種)の肉とネギを種にしているかけそばのことです。
江戸時代にネギのことを「南蛮」と呼んでいたことが、そのままそば店のメニュー名で受け継がれているのです。
では、なぜネギを南蛮と呼ぶのでしょうか。
もともと南蛮とは、中国からみて野蛮な地域とされたインドシナなど南海諸国のことをさす言葉で、その影響からか、江戸時代の日本でも南洋の国々を南蛮と呼び、また、その地を経由して来る外国人を南蛮人と呼んでいました。
また、南蛮人がネギをよく食べたことから、ネギを南蛮と呼ぶようになったともいわれています。
・・・なるほど、納得しました。
そんなことも知らないの?なんて言われるかもしれません。
ところで、「時そば」で食べる「卓袱(しっぽく)」っていうのは、どんな蕎麦なのでしょうか。
蕎麦屋さんに行ってもありません。
数種類の煮込んだ野菜が入っている。現在では京都・香川県などで、「しっぽくうどん」の麺を蕎麦に代えたものを指す。
元々は寛延年間の江戸で、しっぽくうどんの影響を受けて成立した種もの蕎麦で、おかめ蕎麦の原型とも言われる。
古典落語『時そば』の中にも「しっぽく」が出てくるが、現在の関東地方の蕎麦屋には無いことが多い。
・・・なるほどね。それで分からないんですね。
京都あたりには、「卓袱うどん」というのがあるそうです。
京都の卓袱うどんは、しいたけの煮付け、かまぼこ、ゆば、板麩、三葉などを載せたもので、つゆは他のうどんと変わりがない。
讃岐・京都などに伝えられており、地域によって具・出汁など内容が異なる。
山形にも「しっぽく」が訛ったと推定される「すっぽこうどん」がある。
元々は江戸時代に卓袱料理の影響を受けて京阪地区で考案されたうどん。
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