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2012年1月28日 (土)

広瀬さんの今輔評

baseballここ数年で、落語芸術協会では、昭和の大看板の名跡がいくつか復活しました。
春風亭柳橋と桂枝太郎、そして古今亭今輔。
いずれも、先々代・先代は、私のお祖父ちゃん世代でしたから、襲名した当代の方々の印象は、あまり強くありません。
春風亭百栄や三遊亭天どんといった若手新作派に次ぐ「新作派のホープ」として僕が期待しているのは古今亭今輔である。
群馬県富岡市出身、1970年生まれ。
1994年に古今亭寿輔に入門して「錦之輔」。2008年に真打昇進して「六代目古今亭今輔」を襲名した。
先代今輔は「お婆さん」ネタや『ラーメン屋』など新作落語で売れに売れた大看板。
戦後の落語界を代表する人気者の一人であり、今なお「お婆さん落語の今輔」は落語ファンには強烈な印象を残している。
大名跡のプレッシャーは大きいだろう。
だが、錦之輔時代にユニークな作品を次々に繰り出して新作落語ファンを唸らせた彼ならば、先代のイメージに囚われない「新しい今輔」としての活躍が期待できる。
今輔の新作は、一言でいえば「SFバカ本」系のナンセンス爆笑譚。
「日常」から「非日常」へと展開していく物語でありながら、そこに壮大なスケール感は皆無で、ただひたすらバカバカしい。
その「他愛の無さ」が当代今輔の真骨頂だ。
※週刊ポスト2012年2月3日号
そういえば、談志師匠の「現代落語論」で、新作落語について触れた部分を読んだ直後でした。

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