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2012年1月12日 (木)

夢を与える

soccerあの「なでしこジャパン」の沢選手が、国際サッカー連盟(FIFA)の2011年女子世界最優秀選手に選ばれました。
大変素晴らしい。また相応しい快挙だと喜びたいと思います。
・・が、どうも、沢選手と佐々木監督のコメントの一部が気になって仕方がありません。
あれだけの快挙を成し遂げた選手なのだから、天邪鬼があえて申し上げたいと思います。
受賞の後、沢選手が「日本人でも、世界の最優秀選手になれる夢を与えられたというのは、意味があると思う」とコメントしていました。
また、佐々木監督も「日本の皆さんに感動、元気、勇気を与えることができました」と・・・。
何度も言うように、文句のない快挙で賞賛に値する功績ではありますが、私は、当事者が感動や元気や勇気を「与えた」と言うのは、物凄くおかしいと思うのです。
「与える」というのは、自分の所有物を他の人に渡して、その人の物とする。現在ではやや改まった言い方で、恩恵的な意味で目下の者に授ける場合に多く用いられる言葉です。
「授ける」という言葉は、目上の者が目下の者に特別に与える、師が弟子に教えるという意味です。
大震災の時も、被災者に勇気を与えるだとか、感動を与えるだとか言う人が多くいましたが、不遜な言葉だと思います。
「夢が叶えられた」「感動していただけた」と言うべきです。
そして、それを受けた第三者が、「夢を与えてくれた」「感動を与えてくれた」と評するのです。
大きな仕事を成し遂げた人、地位の高い人こそ、謙虚になるべきだと思います。
あの二人が高い所から物申すつもりでいるとは決して思いませんから、それだけにあのコメントが残念なんです。

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