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2011年12月30日 (金)

文化部記者のベスト3

scissors産経新聞の文化部の記者が選ぶベスト3というのがありました。
(1) 五街道雲助 「居残り左平治」
               (11月18日 日本橋劇場「月極十番」)
今、一番、落語家らしい落語家かもしれない。
そのゆったりとした高座は、落語を聴くということを、必ず満足させてくれる。リズムとメロディーがとてもいいのだ。
聴いていて心地良いのだ。江戸の風景が常に浮かんでくる。
最近よくいわれる「江戸の風」が吹いている落語家だ。
ただ、残念なのはお客さんが少ないこと。
もっとつめかけてもいい。
ゆったりとして聴けるから、それはそれでいいのかもしれないが。
(2) 柳亭市馬 「富久」 (12月16日 「下丸子落語倶楽部」)
拍手が鳴り止まなかった。
「富久」を演じ終わった市馬が高座を降りて、袖に引き込んでも、まだ鳴り止まない。この夜は、それほど感動的な「富久」だった。
これほどの鳴り止まない拍手は落語会ではしばらく聞いたことがない。誰もがそう思ったのだろう。
市馬は今、江戸を強く感じさせてくれる落語家のひとりだ。
「富久」は、談志師匠の十八番のひとつだった。
市馬は高座の前に、談志師匠との思い出を談志師匠の弟子である立川志らくと語った。それもあったのか、お客さんも、談志師匠をかなり意識していたのかもしれない。
酒をまったく飲まない市馬だが、「富久」の酔った久蔵の様子がおかしい。個人的にも市馬は、ずっと大酒飲みだと思っていたが、そうではなく、下戸だった。コーヒーを飲みながらいつまでも付き合うのだ。
そうした市馬の人柄も出ていた。
(3) 立川志らく 「芝浜」
         (12月23日 よみうりホール「立川志らく独演会」)
「芝浜」は立川談志師匠の「よみうりホール」での毎年年末恒例のネタだった。それを今年は志らくが引き継いだ。
そのプレッシャーはかなりのものだっただろう。
満席の千百席の客席も、期待のほうが大きかったのだろう。
前半は、志らくの色を出して、ギャグ満載の進め方だった。
飲んだくれの亭主とおかみさんのやりとりは、志らくでなければやれない「芝浜」だった。
新しいくすぐりも志らくのオリジナルの部分が多かった。
一転して、後半になりじっくりと聴かせた。いい「芝浜」になった。
最後はいつもはテンポの速い志らくの語り口調も次第に落ち着き、聞きやすい。
今後は、年末には志らくの「芝浜」で、年を越すということになりそうだ。噺を終えて、「師匠に(「芝浜」が)近付くまでどれくらいかかるか」と、高座からお客さんに語りかけた。

・・・・なるほど。
この3つは、私は聴いていませんが、選定したメンバーと演目から、そこそこ眼の肥えた人だと思います。
チャラチャラした人や噺ではないし、偏りもあまりない気がします。

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