義母の命日
今日は義母の命日です。
11年前、享年72歳でした。
数年前から体調を崩して、入退院を繰り返していました。
長女が中2で長男が小6でした。午前中、浅草に行き、闘病中の義母の回復を祈った後、長男と二人で近所の床屋に入った途端、介護に帰っていた家内から携帯に「たった今息を引き取った」と電話。
床屋のご主人に「ごめんなさい。実は・・・」と、そのまま出て実家に向かいました。
その後、行きつけの床屋さんですから、折に触れてその時のことが話題になります。
その長男も、今年大学を卒業して就職しました。
この間は、会社の研修の一環とかで、被災地にボランティアに行って来ました。
親父が青春を過ごした地方を、恐らくまだ瓦礫が残っている街を見て、彼も、人として何かを感じてくれたことでしょう。
こうやって、親から子、子から孫へと連綿と繋げて行くことの尊さを、義母を偲びながら考えようと思います。
ささやかですが、義母のための仏壇に花を飾りました。
宗旨は違いますが、今日は高幡不動に行きますから、謹んで手を合わせて来ようと思います。
写真は、平成12年11月3日の「金龍山浅草寺」の御朱印です。
義母が亡くなった、まさにその当日にいただいたものです。
真ん中は「聖観音」とあります。
祈りも届かず、義母はこの日に天寿を全うしましたが、これを見るたびに、在りし日のことを思い出します。
この御朱印は、義母の葬儀を終えた直後の11月6日に、「身延山久遠寺」でいただいたものです。
「妙法」と力強く書かれた墨書が印象的で、宗旨の総本山で義母の冥福を祈ったものでした。
そういえば、義母の実家は「鰍沢」でした。