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2011年11月19日 (土)

入船亭扇遊師匠の「ねずみ」

tulip落語の聴き方にも色々あります。
ねずみ
多くの場合は、ある演題を初めて聴いて笑う。
あるいは、演題のストーリーは知っているが、初めて生で聴く。
別の噺家さんでいちど聴いたことがある・・・。
・・・程度で、非常に新鮮な出会いを味わう方がほとんどでしょう。
私などは、さすがに初めて聴くというのはほとんどありません。
また、くすぐりにはほとんど笑うこともありません。
脇で見た人は、「こいつは変だ」と思われるでしょう。
そして、究極の落語鑑賞は、自分が演ったことのある噺を聴くということだと思います。
しかも、参考にした師匠が同じだと、ほとんど聴くというよりも"おさらい"・"確認"と言う感じがしてしまいます。
噺家さんの台詞を聞く前に、私の方が先に呟いているという。
「東京落語会」での、入船亭扇遊師匠の「ねずみ」がまさにそういう状態でした。
この会に来ていらっしゃる、落研の先輩の杜の家頓平師匠は、「どっちが上手いか楽しみだ」なんて言ってくださる・・。
私の「ねずみ」のペースも、扇遊師匠の師匠である「入船亭扇橋」師匠のものですから、扇遊師匠のアレンジは随所にはあるものの、骨格はほとんど同じなんです。
生での高座で、台詞を一緒に口ずさみながら聴くというのも、大変珍しいことだと思います。
こういうのは、噺の背景や内容を熟知していて、初めて聴く驚きはありませんが、逆にこういうパターンで聴くのも、誰でも出来るわけではありませんから、実は新鮮なのかもしれません。
落語を演っていればこその醍醐味、楽しみ方だと思いました。
どちらがどうだったか?
そんなことはどうでも良いというか、はじめから分かっているのですが、扇遊師匠の語りは大変スピーディですから、噺の趣・雰囲気は、扇橋師匠やそのコピーの私のとは、かなり違っていた気がします。
・・楽しかった。

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