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2011年11月24日 (木)

現代落語論

Photo_4pencil「現代落語論」という本があります。
一部から「落語のバイブル」だとも言われる名著です。
1965(昭和40)年に出版されたこの本は、その2年前に真打に昇進した、「五代目立川談志」のペンによるものです。
この時、立川談志師匠は、弱冠29歳です。
以下のような書評を見つけました。
一部分を引用させていただきます。
(前略)落語論としては、研究家、愛好家といった人々が数多くの著作をものにしているが、単なる落語好きの薀蓄話的なものが多く、いずれもなんだか今一つものたりないところがあって、この分野での落語家自身による本格的なものが読んでみたいという思いは強かった。
(中略)この談志による現代落語論は昭和40年に書かれたものであるが、この落語論を超えた落語家自身による落語論はまだ出ていないといってよいほどの出来だと思う。
談志の落語については、自らが天才落語家と自称するほどに若い時から上手かったことは確かだが、しかしその才気走った感じがなんとなく臭う演じ方は、それほど好きではなかったのは事実。
しかしその談志も70歳を越え、今も頑固に若い時からのわが道を行く式の演じ方を続けていることで、それはそれで親しみがもてる噺になってきたような気がして、あらためて本書を手にとってみたという訳だが、今になって、何故談志があのような演じ方を貫いてきたのか、妙に合点がいったし、改めて談志の落語を聞きに行こうかという気になった。
なにしろこの人のあらゆる芸能に関する碩学は、若い時から驚異的なものがあり、落語という芸能がいったいどういうものなのかという本質的なところを、実に的確に捉えていることに舌をまく。
今や、人々の記憶にすら残っていない昭和の名人たちの名前やその名演ぶりが出てきてなつかしく、タイムカプセルを開いて昭和演芸史を見るような面白さもある。この現代落語論は、これからも名著として残っていくことは間違いない。
・・・という訳で、やはり名著なんですね。
もう一度読んでみようか・・・。

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