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2011年11月20日 (日)

高座へ・高座で

「金願亭乱志」のめくりが出て、出囃子「新曲浦島」が流れる。
圓窓師匠の出囃子をお借りして・・・、とても良い曲です。

下手(しもて)の暖簾を分けて、めくりの脇で軽く会釈をして高座へ。
さあ、上手く演ることができるだろうか・・・。
拍手が聞こえる。
「待ってました」という声もかかる・・。なぜかとても嬉しい。
高座へ3態
正面を向いて、座布団に座ろうとする。
客席全体が見える。
「空席以外は全て満席だ」と、緊張も新たになる。
座布団に座り、客席を見て、扇子を前に置いて「結界」を作る。
拍手が続いている。
高座へ3態
両手をしっかりとついて、深々とお辞儀をする。
拍手が最高潮になる。
ますます胸が高鳴る。
「ありがとうございます」と、心の中で呟く。
「上手く演らせてください」と、ひたすら祈る。
お辞儀の後で頭を上げて、語り始める。
「おあとをお楽しみに、暫くの間お付き合いを願っておきますが・・」
メガネを外しているからよく見えないが、上手(かみて)にあの人が、下手の最前列にあの人が座っている(ような気がする)。
高座へ3態
師匠に言われた、人情噺を語る"こつ"を念頭に語る。
「かくばかり 偽り多き 世の中に 子の可愛さは まことなりけり」

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