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2011年11月18日 (金)

金願亭乱志

1年後輩の金研亭志ん昼さんも会場に来てくれています。
      
4年生最後の高座でしくじって、彼の膝に顔を埋めて号泣した記憶があります。
お光さんの台詞で「お前さん、亀に"お謝り"よ」というところで、「おゃ、おあ、おやまわりよ・・」。
それまでの噺を台無しにしてしまった、致命的な失敗。
あれから、この「薮入り」という噺は、本当に悔いの残る噺になって、ずっと私の心に蟠っていました。
金願亭乱志
・・・という訳で、今回が落研の「卒業再試験」のつもりでした。
私の藪の中には、蛇はいないで、長いこと虎と馬が棲んでいたのでした。
金願亭乱志
圓窓師匠にもアドバイスをいただき、ストーリーやオチもオリジナルにして、心機一転高座に上がりました。
金願亭乱志
師匠からいただいたアドバイスやヒントをもとに、自分なりの世界を作り上げようとチャレンジし、満足したとは言えないまでも、何とか「可」で卒業試験をクリア出来た気がします。金願亭乱志
志ん昼さんに、「どう? これで落研は卒業できたかなぁ?」と尋ねると、「こんな噺で泣いちゃいました・・」って、どういう意味?
まぁ、柔らかく、自己中心で解釈して、「合格」ということにさせてもらいました。
志ん昼さん、あの時のあなたの膝がありがたかった・・・。
「薮入り」・・・、今までも、勿論これからも、忘れられない噺です。

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