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2011年11月20日 (日)

「結界」を作る・・?

pouch落語の中に、能狂言や歌舞伎、あるいは茶道などの影響を受けていると思われるものがあります。
Photo_11例えば、落語の仕草での上下(かみしも)の設定は、能や芝居の舞台を意識したものです。
この決まり事が分かると、落語の想像力の大きな助けになり、イメージしやすくなる訳です。
・・それから、高座に出て座布団に座り、扇子を前に置いてお辞儀をするのですが、これは「結界」を作っていると言われています。
能舞台で言えば、正面舞台と客席の間の「階」と同じ意味になるのでしょう。
Photo_5「結界」とは、聖なる領域と俗なる領域を分け、秩序を維持するために区域を限ること。
本来は仏教用語であるが、古神道や神道における神社なども、同
様の概念があることから、言葉として用いられている。
一定範囲の空間に設定されたタブー(禁足)を視覚化したものとも言え、それは聖なる領域(常世)と俗なる領域(現世)という二つの世「界」を「結」びつける役割をも持つ。
写真でもご覧いただけるように、私も「結界」を作ることは常に心がけています。1
神聖な客席に対して、俗な舞台(高座)を区別して、この扇子からこちら側で起こることは現実のことではない、あるいは舞台の不浄なもの(こと)は、この扇子から決して客席側には行かないということを示して、「暫くお付き合いを願っておきます」ということになるのです。
従って、羽織を着て正装で座布団に座り、「結界」を作る"儀式"を終えると、極端に言えば後は何をやっても良いということで、羽織も脱いで、(俗な)噺の本題に入って行くのです。
相撲の土俵入りにも通ずるかもしれませんね。

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