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2011年10月 5日 (水)

圓窓五百噺〜その499

師匠のブログの中に、師匠の「五百噺」をずっと追いかけていた人の感想が載っています。
その499[救いの腕]Photo_5
唯川恵さんの小説を元に作られたという噺。
設定を江戸時代に変えて演じておられましたが、やはり原作からくるのでしょうか、そこはかとなく現代の香りがしてきます。
女性の噺家さん達にハッパをかける意味もあったとの事ですが、本当によく出来ていると思いました。
この噺は、情景が目に浮かぶのはもちろん、土手に咲く桜の匂いや、川のせせらぎと冷たさが伝わってきました。
最後、誰しも”太い腕"”自分の夫だと思ったときに夢落ちで落として、なんだと思った瞬間、やっぱり夫だったという2段落ちが良かったです。
私の「救いの腕」では、情景が目に浮かび、土手に咲く桜の匂いや、川のせせらぎと冷たさを伝えることは、ほとんど出来ていません。
そうなんです。次は、情景です。
情景は、時間の関係もあり、意図してかなりカットしました。
言問橋を渡って向島。お香は、墨堤を上流に行くのでしょう。
その土手に咲く桜。川の流れ。上から流れて来る桜の一枝・・。
師匠から、口演を続けて欲しいと言われたこともあり、もう少し練り上げて、いずれまたどこかでチャレンジしてみようと思います。

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