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2011年10月12日 (水)

広瀬さんの鳳楽評

pencil広瀬さん、今回は三遊亭鳳楽師匠評です。Photo_2
六代目三遊亭圓生が1978年に「落語三遊協会」なる新協会を設立、圓生没後は総領弟子の五代目三遊亭圓楽一門が通称「圓楽党」として独立を保った。
現在の正式名称は「五代目圓楽一門会」。
会長は五代目
三遊亭圓楽の総領弟子である三遊亭鳳楽が勤める。
1947年生まれ、1965年に五代目圓楽に入門、前座名三遊亭楽松。
これは、初の孫弟子に三遊亭圓生が自分の本名「山崎松尾」から「松」の一字を与えて命名したものだ。
1972年に二ツ目に昇進、1977年にNHK新人落語コンクールで最優秀賞を受賞。
1979年には落語三遊協会として第一号の真打昇進を果たし、三遊亭鳳楽と改名している。
この三遊亭鳳楽が「三遊派の正統」を強く意識している噺家であることは間違いない。
『文七元結』『百年目』『らくだ』『火事息子』『乳房榎』『山崎屋』『鰍沢』『淀五郎』といった圓生十八番の数々を演じる鳳楽の高座には、一種の風格が感じられる。
ただし、芸質は六代目圓生とはだいぶ異なる。
鳳楽は、ゆったりとしたリズムで、鷹揚に古典の世界を描き出す。
口調も声も実に心地好いが、緩急のダイナミズムは感じられない。
どちらかといえば平坦な語り口で、独得のまったりとした空気感を醸し出す演者だ。
切れ味鋭い名人芸やドラマティックな感動を求めて鳳楽の大ネタを聴くと、肩透かしを食うだろう。
だが、落語は演者の個性を楽しむ芸能である。
鳳楽の高座には、旬の演者が競い合う現代落語の最前線とは一味違う、ゆったりとした時間が流れている。
こういう世界に浸るのもまた、落語の楽しみの一つなのだ。
※週刊ポスト2011年10月14日号1
鳳楽師匠も、存在感のある噺家さんです。
確かに、リズミカルでメリハリのある語り口調ではありません。
しかし、風貌や雰囲気から、とても安心して聴いていられます。
それから、こんな感じなら、自分にも出来るかもしれないと思わせるようなところもあり、実はそうではないのですが、不思議な噺家さんです。
最近はご無沙汰気味ですが、日暮里サニーホールの独演会には、何度も通っています。

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