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2011年10月29日 (土)

「昭和の名人完結編」(19)

cd五代目三遊亭圓楽師匠。Photo
毀誉褒貶の大きな師匠で、マスコミへの露出も多い師匠でした。
個人的には、学生時代に演ったいくつかの噺は、圓楽師匠の音源を参考にさせていただきました。
「ねずみ」・「藪入り」・「花筏」そして「浜野矩随」。
私が力を入れた噺には、いつも当たり前のように圓楽師匠の音源がありました。
分かりやすいのと、キーが合ったのが、度々参考にさせてもらった理由でしょう。
それから、落研草創期に大変お世話になった師匠だと、先輩からの言い伝えがありました。
現に、師匠の書いた本にも、我が落研主催の落語観賞会で「淀五郎」を演った時のエピソードだとか、お弟子さんが「よく東北大落研のことを話していた」と言っていたことがありました。
  ◇ 浜野矩随      三遊亭圓楽
  ◇ 悋気の火の玉   三遊亭圓楽
やはり、「浜野矩随」です。
私の落語に対する思いを決定的にしてくれたのが、帰省途中の寄席で聴いた「浜野矩随」であり、この噺を学生時代の目標にし、卒業後のOB落語会でも2~3度演り、そして30年後の落研創部50周年記念落語会で演った、ライフワークのような噺です。
そして、ご縁があって圓楽師匠の弟弟子の圓窓師匠に師事して、様々なアドバイスをいただいて作り上げた大切な噺なんです。
先日、三井記念美術館に行った時、蒔絵で飾られた印籠掛けに、この浜野矩随の作品を目の当たりにして、その素晴らしさに身体が震えるほどに感動しました。
私にとって「浜野矩随」という噺は、この先もずっと残る(演り続けたい)噺の筆頭であり、その度に、この三遊亭圓楽師匠も思い出すことになるでしょう。
ところで、最近聴いた噺の中で、圓楽師匠の「江戸桜心灯火~助六伝」がずっと心に残っています。
もしかすると、また"演りたい病"に罹るかもしれません。
配本の紹介とは関係のない内容になってしまいました。

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