「昭和の名人完結編」(18)
玄人筋から評価されたという「八代目三笑亭可楽」。
私は全く間に合いませんでしたが、未だにCDコーナーにも並んでいますから、やはり名人の一人なのでしょう。
とにかく淡白な芸で、どんな長講でも20分そこそこで演ってしまうという。
同じように、無駄な部分を削ぎ落して練り上げ、昭和の名人と言われた「八代目桂文楽」が省略の美学なら、こちらの八体目は無精の美学なんだとか・・・。
◇ 味噌蔵 三笑亭可楽
◇ 三方一両損 三笑亭可楽
◇ 士族の鰻 三笑亭可楽
考えてみると、「三方一両損」もそうですが、「甲府ぃ」も八代目可楽師匠の十八番で、それなりに聴いている噺家さんなんです。
それにしても、「三笑亭可楽」という名前は、江戸落語のルーツとでも言うべき大名跡です。
圓生も志ん生も小さんも、勿論圓朝も敵わない名前でしょう。
そう言えば、わが落研には、「三笑亭可楽」ならぬ「山椒亭から志」という名前があります。
由緒はありませんが、素敵な名前だと思います。
私が1年生の時の部長でしたから、ちょいとヨイショしておかないと。
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