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2011年10月26日 (水)

広瀬さんの菊之丞評

pen広瀬さんの評論は、最近では珍しい「一人真打」の話題から、古今亭菊之丞さんを採り上げています。
落語協会では異例の春風亭一之輔の「一人真打」(来年春)、21世紀になってからは一度だけ例がある。
2003年の古今亭菊之丞だ。
菊之丞は1972年生まれ。中学・高校時代に寄席に通いつめて落語家を志し、1991年に古今亭圓菊に入門。
二ツ目時代の2002年にNHK新人演芸大賞で落語部門の大賞を受賞したのをきっかけに、翌2003年、席亭(寄席の主人)たちの推薦で、異例の単独真打昇進を果たしている。
歌舞伎の女形を思わせる風貌に、若旦那風の佇まい。Photo_2
「趣味は坂東流の日本舞踊」という菊之丞は、現代には稀な、純和風の噺家だ。
高座着の腰にぶら下げた煙草入れがこれほどサマになる人も珍しい。
古風であり純和風だが、老成してはいない。
独特の艶っぽさが菊之丞の身上だ。
真打になったばかりの頃は、その艶っぽさの中に、未熟ゆえの「あざとさ」も感じられたが、年を経る毎に自然体になってきた。
菊之丞が2010年に出した『こういう了見』という自伝には、「一人真打」がいかに大変だったかをはじめ、落語界内部にいないとわからない苦労の数々が赤裸々に書かれていて興味深いが、その本で彼は「落語は惚れ抜いたいい女」だといっている。
冷たくされることも、裏切られることもある。
いつも「こんなに好きなのに」と悩まされている。それでも一生、惚れ続ける、と。
その了見がある限り、いつの日か菊之丞は「古今亭のホープ」に相応しい独自の魅力を確立し、大きく飛躍することだろう。
※週刊ポスト2011年10月28日号
確かに、菊之丞さんも「一人真打」でした。
広瀬さんのコメントにもあるように、最近は重みがあり、人気も出て、寄席にもなくてはならない存在です。
清潔感のある噺家というのはいいですね。

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