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2011年9月20日 (火)

怪談乳房榎②~重信殺し

悪事が着々と進められて行きます。
Photo_7 「磯貝浪江」は高田の南蔵院に手土産を持って陣中見舞いに訪ねて行った。
「菱川重信」も大変喜んで天井画の雌龍、雄龍をみせた。
素晴らしい出来で、あと雌龍の片腕を描き上げれば完成と言うところまで仕上がっていた。
じいやの「正介」を連れ出して茶屋に誘って一時の贅沢をさせた。
5両という金を正介に与え、叔父甥の仲になりたいので、その為の金だからと受け取らせ、親戚同士の杯を交わした。
隠し事はなしと、「おきせ」との密通を打ち明け、重信殺しを手伝えと脅迫した。
断れば殺すと脅されて、正介はやむなく承諾する。
重信殺しの計画を打ち明け、他言したら寺に踏み込み全員を殺すからと念を押される。

寺に戻った正介は有名な落合の蛍見物に重信を誘い出した。
来てみると大きな蛍が飛び交う様は見事であった。
飲めない重信に酒を飲ませて、雨が来るのを警戒して早めに切り上げ、帰り路にかかった。田島橋のそばまで来ると、浪江は竹槍で重信を刺し、ひるんだところを正介の助太刀で隙を作り、一太刀で命を奪った。

寺に逃げ戻った正介は「田島橋の所で先
生が狼藉者に襲われて命が・・」と報告するが周りのものは取り合わない。
そのはず、重信は普段通り絵を描いていた。
どう考えても不思議だったので中を覗き込んでみると、最後の雌龍の片腕を描き上げ落款を押しているとこであった。
「正介、何を覗く !」との声で「わぁ!」と、後ろに倒れ、明かりも消えたところに和尚一同飛び出して来て訳を聞く。
明かりを点けて中にはいると、重信の姿はなく、雌龍の片腕は描き上がり、落款はべっとりと濡れていた。

「乳房榎」は、だいたいここまでがポピュラーなのですが、まだこの続きがあります。
続きは次回申し上げることにいたします。

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