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2011年9月22日 (木)

怪談乳房榎④~赤塚村

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この場面でやっと「乳房榎」という題名が理解できます。
浪江からもらった二十両の金を懐に、正介は真与太郎を連れて、生まれ故郷の練馬の在、赤塚村へ隠れ住み、松月院という寺の門番に落ち着く。
正介は旧知の新兵衛から夢枕に現れた白山権現の霊験を聞く。松月院の境内に乳房の形をした榎のコブからしたたり落ちる甘い雫が、乳房の病を治し、乳のでない女も乳が出るようになるという。しかも、その雫は、乳のかわりとなって、子どもを育てるという。正介は榎の雫を乳代わりにして与え真与太郎を育てる。そのうわさ話が江戸中に広まり、その雫を求めに多くの人が参拝に来た。Photo_11
その頃おきせは浪江の子を産んだが、乳が出ないので育たず死なせてしまった。その頃から乳房にはれ物が出来て苦しむようになった。浪江の使いの者が松月院に榎の雫を授かり来て、正介と再会してしまうが口止めをして帰したが、浪江に渡す時この話を漏らしそうになって、早々に退散する。その晩重信の亡霊のたたりで乳房の醜いはれものが痛みだし、狂い死にする。
葬儀を終わらせた浪江は、正介と真与太郎が生きていることを知り、再び亡き者にしようと松月院に現れる。重信の亡霊に助けられた正介と五歳になった真与太郎によって、浪江は仇を討たれる。正介は髪を落とし、廻国をして亡き人々の回向をした。
真与太郎は、長じて真与島の家督を継ぐことを許される。
この噺は、悲惨ではありますが、まだ救われる部分があります。
という訳で、「怪談乳房榎」の読み切りでございます。

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