名物刀剣
なぜかなかなか行く機会のなかった「根津美術館」。
今日こそと出かけたのが、先日の3連休の中日でした。
「名物刀剣」という展示会が行われていて、残暑の外界とは別世界で過ごすことが出来ました。
『名物刀剣 ―宝物の日本刀―』。名物刀剣とは、形の特徴や由緒、持ち主の名前などが愛称のように親しまれてきた、主に平安時代から南北朝時代に作られた名刀のことを指します。
この「名物刀剣」を中心に国宝9件を含む約50件が並ぶ、厳かな展覧会が好評開催中。
名物刀剣は、将軍家や大名家に宝物として伝わってきた逸品がほとんど。武家にとっては刀は家宝、とくに戦国時代には織田信長・豊臣秀吉・徳川家康といった武将たちが、この名物刀剣を大量に手中に収めることに熱中したといわれています。重要文化財:太刀、 銘:備州長船兼光 延文三年二月日
上杉景勝の佩刀(はいとう)。
謙信や景勝は長い刀を好み、これも刃長約90cmの大太刀。
これが「正宗」・・・なんて、それにしても美しい。
刀というのは、現在では全く日常的ではない物ですから、その本当の価値などは見当もつきませんが、何かこう・・・、身体が引き締まります。
刀のみならず、柄や鍔や鞘などに施された装飾の素晴らしさに、かつての名工・名人を思うことができました。