真景累ヶ淵⑥~お累の自害
因縁はまだまだ続きます。
「豊志賀」の遺言のとおりに、また悲劇が起こります。
月満ちて「お累」が産んだ子は、なんと獄門台の「新五郎」に生き写し。
1796年、墓掃除する「新吉」は,名主「惣右衛門」の妾の「お賤」に会います。
実は、このお賤は「深見新左衛門」の妾だった「お熊」の娘でした。
新吉は、お累に嫌気がさし、お賤と密通してしまいます。
あきれた「三蔵」は30両の手切金で新吉一家と縁を切ります。
金に困った「新吉」は、蚊帳をお累の生爪ごと引きはがし、赤子には煮え湯をかけて殺してしまいます。 その晩、お賤のところにお累の霊。
戻るとお累は鎌で自害していました。
新吉は、村の爪弾きになってしまいます。
ここで、最初の「宗悦殺し」で登場した「お熊」が再び出て来ます。 覚えていますか?
「お賤」は、「深見新左衛門」とその妾だった「お熊」との間の子ということですから、「新吉」とは異母兄妹ということになります。
・・さぁ、ついて来られますか?
訳が分からなくなったら、もう一度、登場人物系図で確認してみてください。
因縁は、まだまだ続きます。
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