御前口演
昭和48年の三遊亭圓生師匠の「御前口演」については、詳しく書かれたものがありますので、それにおまかせしましょう。
http://ginjo.fc2web.com/96omikidokkuri/gozenkouen.htm 鈴本演芸場のHPでも紹介されています。
昭和48年3月に、皇后陛下古希の祝賀の余興として、「六代目三遊亭圓生」が「御前口演」をいたしました。
その時に、高座が両陛下より低い高さであったところ、圓生が恐る恐る宮内庁の役人に「落語の演技は動作を含め全体が芸になっておりますので、もしお許しを頂けるならば、陛下より一段高く高座を上げて頂けませんか」と注文を出したそうです。
早速、陛下にお伺いを立てたところ、「そういう事であれば一向に差し支えない」と仰せられたので、一段高く高座は作り直されたということです。
お客様の目線以上の高さがないと、演技がとても見ずらいものです。昭和皇后陛下の古希のお祝いの余興に呼ばれたのだそうです。
この時の様子は、三遊亭圓楽師匠の本「圓楽 芸談 しゃれ噺」でも、詳しく書かれています。
「ちょっと行って来る」なんて言って、身一つでちょいちょい、という訳にはいかなかったようですね。
圓楽師匠がお付きだったそうです。