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2011年8月27日 (土)

「春風亭柳枝」代々

drama柳派の大名跡「春風亭柳枝」を覗いてみました。
江戸落語「柳派」の由緒ある名跡で、現在まで50年にわたり空位になっています。

■初代  春風亭柳枝 - 幼名、亀吉。
■二代目 春風亭柳枝 - 本名不詳。
■三代目 春風亭柳枝 - 通称「蔵前の柳枝」「蔵前の大虎」。
                              柳派頭取。本名、鈴木文吉。
■四代目 春風亭柳枝(初代春風亭華柳)
                            - 通称「牛込の柳枝」「鼠(ねずみ)の殿様」。
                              睦会創設者、初代会長本名、飯森和平。
 (五代目 春風亭柳枝 - 存在しない)
■六代目 春風亭柳枝 - 通称「ゴミ六の柳枝」「横浜の柳枝」。Photo_2
                              本名、松田幸太郎。
(当時の実力者「五代目柳亭左楽」は「五代目」が通り名だった ので、五代目柳枝のはずが「同じ五代目では恐れ多い。」と、代数を1つ飛ばして、六代目を名乗った)
■七代目 春風亭柳枝
     - 通称「エヘヘの柳枝」。五代目柳亭左楽門人。
        本名、渡辺金太郎。
■八代目 春風亭柳枝 - 通称「お結構の勝っちゃん」。Photo_3
四代目柳枝門人。本名、島田勝巳。

圓窓師匠の最初の師匠です。
「春風亭柳枝」の名跡は、四代目が「睦会」を結成したこともあり、七代目までは「睦会」の名跡でした。
代目はもう一つ「春風亭小柳枝」という名跡も作り、柳枝の一つ手前の出世名としました。ところが、小柳枝の名跡をめぐり日本芸術協会(現落語芸術協会)と睦会が対立。
これには、日本芸術協会が勝利し、小柳枝の名跡を確保しました。
ところが、柳枝の名跡は獲得することができず、最後は「落語協会」に流出させた(1943年に落語協会で八代目襲名)という経緯があり、一門の名跡が2つの協会に跨った形になっています。
八代目が亡くなってから、もう50年以上になります。
「春風亭柳枝」の前名ともいえる「春風亭小柳枝」師匠は、現在落語芸術協会の重鎮ですが、八代目は落語協会の名跡となっていること、八代目の弟子が現在も高座に上がっている(春風亭栄枝師匠)ことなどから、この大名跡の襲名は、引続き難しいようです。

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