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2011年8月26日 (金)

目黒のさんま祭り

fish落語が取り持つ縁とでもいうべき「目黒のさんま祭り」。Photo
目黒駅前商店街は、秋の恒例イベント「第16回 目黒のさんま祭り」を9月4日に開催するそうです。
場所は誕生八幡神社近辺から目黒通りにかけての周辺一帯で。
岩手県宮古市直送のサンマ6000匹を無料で振る舞う同イベント。
毎年多くの人でにぎわい、昨年は、最高気温が34度を記録する中、上大崎3丁目の交差点からJR山手線沿いを目黒駅近くまで行列が伸びた。
今年は、「がんばれ! 岩手県宮古市」をテーマに東日本大震災のチャリティーを実施。
誕生八幡神社で入場無料の落語会「目黒のさんま寄席」も開催。
開演は10時で、4部構成。

「目黒」と、さんまの水揚げ地で有名な「宮古市」とのコラボレーションによる町興しイベントです。Photo_2
宮古と言えば、震災・津波の被災地ですから、今年はまた特別のイベントになるでしょう。
さて、落語が取り持つ・・を考えて、「○○(地名)・△△(動物など)」という題名の噺は、ほかにありませんか・・・。
「王子の狐」、「今戸の狐」・・・・。こんなものですか?
「目白のいわし」とか「蒲田のうなぎ」とか「本所のえび」なんていうのは・・・、ありませんね。
殿様が目黒まで遠乗りに出た際に、供が弁当を忘れてしまった。殿様一同腹をすかせているところに嗅いだことのない旨そうな匂いが漂ってきた。
殿様が何の匂いかを聞くと、供は「この匂いは下衆庶民の食べる下衆魚、
さんまというものを焼く匂いです。決して殿のお口に合う物ではございません」と言う。
殿様は「こんなときにそんなことを言っていられるか」と言い、供にさんまを持ってこさせた。
これは網や串、金属、陶板などを使わず、サンマを直接炭火に突っ込んで焼かれた「隠亡焼き」と呼ばれるもので、殿様の口に入れるようなものであるはずがない。
とはいえ食べてみると非常に美味しく、殿様はさんまという魚の存在を初めて知り、かつ大好きになった。Photo_4
それからというもの、殿様はさんまを食べたいと思うようになる。
ある日、殿様の親族の集会で好きなものが食べられるというので、殿様は「余はさんまを所望する」と言う。だが庶民の魚であるさんまなど置いていない。
急いでさんまを買ってくる。

さんまを焼くと脂が多く出る。
それでは体に悪いということで脂をすっかり抜き、骨がのどに刺さるといけないと骨を一本一本抜くと、さんまはグズグズになってしまう。
こんな形では出せないので、椀の中に入れて出す。

日本橋魚河岸から取り寄せた新鮮なさんまが、家臣のいらぬ世話により醍醐味を台なしにした状態で出され、これはかえって不味くなってしまった。
殿様はそのさんまがまずいので、「いずれで求めたさんまだ?」
「はい、
日本橋河岸で求めてまいりました」
「ううむ。それはいかん。さんまは目黒に限る」。

有名な噺です。

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