人形町らくだ亭
今日のお目当ては「五街道雲助」師匠です。
◆ 権助魚 春風亭朝呂久
◆ 親子酒 鈴々舎馬るこ
◆ 植木のお化け 春風亭一朝
◆ お初徳兵衛浮名桟橋 五街道雲助
◆ 船徳 古今亭志ん輔
えぇ?「お初徳兵衛浮名桟橋」の後に「船徳」・・ですってぇ?
まるで一遍「仮名手本忠臣蔵」の通しを観た後で、「七段目」だけを観直すみたいな感じ?
リレー落語でもありませんから、こんなに噺が"つく"番組というのはありませんね。
しかし、これもご趣向ということでしょう。
このあたりは主催者も百も承知です。夏を代表する滑稽噺の傑作「船徳」、その元になった人情噺「お初徳兵衛」。
親子ともいえる間柄ながら、まったく色合いの異なる2席の競演!
・・・だと言っています。
「お初徳兵衛浮名桟橋」は、いつか演ってみたい噺で、何としてでも聴きたかったのです。
学士会落語会で、雲助師匠のお弟子さんの「隅田川馬石」さんのを聴きましたが、やはり雲助一門はシブい。
(総領弟子の桃月庵白酒さんはデブいですが。)
初代三遊亭圓遊が、これから「船徳」を作り上げたということです。
志ん輔師匠の「船徳」は、何度か聴いたことがあります。
一朝師匠の「植木のお化け」は良かったですよ。
聴いたことのない珍しい噺を楽しく聴かせていただきました。
勿論、いつもの「一朝懸命」付きでした。
さて、いよいよ雲助師匠です。
お初の台詞は、ぞくぞくっとしました。
この気持ちが、現代にはない女心でいい。
トリの志ん輔師匠の熱演「船徳」との組み合わせもバッチリだったと思います。
改めて、初代三遊亭圓遊の構想力に脱帽です。
今夜はいい噺を3題聴いて、ご機嫌な夜でした。
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