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2011年6月29日 (水)

含笑寺

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含笑寺なんていう粋な名前のお寺があったものですね。含み笑いなんて・・。
名古屋市東区にある曹洞宗の寺院。
師匠が「圓窓五百噺を聴く会」をお演りになった、思い出深い場所です。
享禄元年(1528)織田信秀(信長の父)が生母「含笑院」の菩提を弔うため清須の土田村(どたむら)に建立。
清須越にて当地へ移りましたが、当時の寺域は約4000坪。2
山門は薬医門で清須城の城門と伝えられているものを移築。又寺名にふさわしい文化行事として昭和42年3月「含笑長屋・落語を聴く会」が結成され、平成4年には開創450年記念として「含笑長屋」が設立されました。

若かりし圓窓師匠が、そのライフワークとして始めた「圓窓五百噺」。
その第1回の記録に、師匠の「宣言」というのが残っています。

             宣 言
   私は自分の寿命を六十前後と踏んだ。
  一席物として演れる噺は五百あるとみた。
そして、隔月に三席ずつ、二七年一〇ヶ月かけて、
        五百の噺を稽古しよう。
      達成後、まだ寿命があったら
       すべてのものに感謝して
        また、なにか、やろう
    この会は人に自慢するためでなく、
    己れに鞭を打つことを目的とする。
               昭和四八年三月一三日
       第一回 圓窓五百噺を聴く会

       (名古屋・含笑寺)の高座にて。

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