「昭和の名人完結編」(10)
「落語 昭和の名人完結編」の第10巻目は、三代目桂三木助。
◇ 崇徳院 桂三木助
◇ ねずみ 桂三木助
◇ 近日息子 桂三木助
何と言っても「ねずみ」ですよ、「ねずみ」。
上手いだとか、好きだとかもあります。
その人の生き様みたいなものを気にしたりすることもあります。
恐らく、この師匠は、放蕩・道楽という言葉が似合う人だったのではないかと思います。
私の「イズム」から言えば、出来ることなら一番遠ざけたいような世界を生きて来たのではないかと、経歴などを見ていて思います。
そもそも、落語の世界自体が、歴史からは外れた、非公式な?世界でもあるのですから、そんな(私のような)了見の者が好きになる世界ではなかったのかもしれません。
そこに、例えば廓噺をやる気にならない私と落語との限界・壁があるような気がするのです。
でも、没後50年が経ち、細かな柵(しがらみ)などを考えずに、純粋な話芸として聴いた時に、この師匠は、私の中にすぅ〜っと入って来ました。
「ねずみ」も「火事息子」も「三井の大黒」も。
死して残した虎の皮の素晴らしさのようだと言うと、ちょっと違うのでしょうか・・・。
また配本の内容とは全く関係ない話題になってしまいました。
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