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2011年5月14日 (土)

うえの

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タウン誌「うえの」5月号にも、読み応えのある記事があります。
作家の吉岡忍さんの「なにがわれらを油断させたか」という寄稿が印象に残りました。
大震災の現場を1ヶ月近く歩いて見て来た感想文のようなものです。
結びに近い部分で、こんな文章がありました。
人間は自然を改造し、支配できるのだ、という近代的思惟を離れ、人間こそが自然の掌の上で仮住まいをしているにすぎないと知ることであり、その上で、天変地異の際にはその激甚なエネルギーを受け流すような町づくりをしておくことである。
・・・・・
私は被災地を巡り歩きながら、この国は煮詰まっていたのだな、としきりに思った。
人間の力を信じ、イケイケドンドンで野放図にやってきて、経済が落ち目になり、政治が停滞し、町づくりに行き詰まり、少子高齢化や過疎化に歯止めがかからないまま、あの日を迎えた。
どこかで切り返しをし、コンパクトで、簡素で、効率のよい世の中にしなければならなかったのに、何も手をつけられないままだった。
いつの間にか謙虚さを忘れ、身の丈を見失い、傲慢で不遜になっていたのでしょう。
今日、仙台の知人と電話で話しました。
話の内容で触れた訳ではありませんが、この一文を思い出しながら、第二の故郷に思いを馳せ、複雑な気持ちになっていました。
とてもつらいけれども、現実(運命や業)を受入れて、生きて行くことでしょう。
我田引水ながら、落語国の住人の了見で生きることでしょう。

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