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2011年4月30日 (土)

大きな袋を肩に掛け・・・

大きな袋を肩に掛け
ひさしぶりに、昔から親しんでいる某銀行の前の大黒様の像の前を通りました。
七福神の一人に大黒(天)という神様がいます。
七福神とは恵比寿、大黒、毘沙門、弁財、布袋、福禄寿、寿老人。
大黒・毘沙門・弁財がインドの神、布袋・福禄寿・寿老人が中国の神、恵比寿が日本の神という構成。
このあたりがよく分からない・・・。
それでも、特に恵比寿と大黒は福の神の代表として民間の信仰が厚いようです。
「恵比寿・大黒」と、この二尊を並べて彫った人形が家庭に置いてあったりします。
大黒様(大黒天)は仏教においては、インド起源、つまりヒンドゥー教起源の神であり、帝釈天・多門天などと同様に仏教の天部に所属する仏とされているそうです。
そしてこの大黒天(マハーカーラ)とはその名の示す通り暗黒の中に住み、死を司る恐怖の神でした・・・

えっ?ではなぜこの恐怖の神が福の神になってしまったのか・・。
孔雀王経や仁王経という古い書物?によれば、この神は不老不死の秘薬を持っており、自分の血肉を与えると、それに応じてその秘薬を分け与えてくれるという。
しかしその神に対峙した時に、恐れたりあるいはだまそうとしたりすれば、たちどころにその者の生命を奪ってしまうという、本当に恐怖の神なんだそうです。
仏教の伝搬の途中で色々と性格が変わって行き、一つの系統では大黒天はいつの間にか戦闘神になってしまいます。
また別の系統ではなぜか食厨の神になっています。
この二つの系統の大黒が中国で合流し、そして日本に渡って来たわけですが、大変に面白いのが、日本に渡って来た時に、日本での大黒信仰に重大な影響を与える「混線」が発生したそうなのです。
それは、もともと日本に古くからいる「だいこくさま」大国主命(おおくにぬしのみこと)との混線。

要するに、「大黒」がどんなに大きな仏格であったとしても、「大国主命」との混乱がなければ、今のように厚く信仰される仏とはなっていなかったでしょう。
そうか・・・、「大黒」と「大国」という単に音が等しい神の混戦か・・・。
ということは、「大きな袋を・・・」の歌、因幡の白兔は「大国様」だったんだ。
現在の大黒様の像は左肩に袋を負い、右手に打手の小槌を持ち、米俵の上に座って頭巾をかぶっています。
この頭巾がいわゆる大黒頭巾というものです。
打手の小槌は古い時代の像では宝棒になっています。
現在でもこの小槌には如意宝珠の模様が描かれており、仏教への関わりをとどめているというわけ。

結局、よく分かりませんが、大黒様は福の神なんですね。
五穀豊穣・子孫繁栄・・・・。

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