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2011年4月27日 (水)

懲りずにある評論

また、週刊ポストの広瀬和生さんの文。
今回は、三遊亭兼好さん。
私は、五代目圓楽党で、一番上手い噺家さんだと思います。
いやいや、圓楽党から外に出ても、かなり評価が高いと思います。
がつん、というインパクトはありませんが、いかにもという雰囲気と、軽妙な噺っぷりがいいですね。
落語会にたくさん通い続けていると「この噺家、最近急に面白くなったな」と驚かされることがある。リアルタイムで現在進行形の落語を追いかける醍醐味の一つだ。
最近それを感じたのは三遊亭兼好。「圓楽党の希望の星」である。
1998年に三遊亭好楽に入門し、2008年真打昇進。入門は28歳と遅く、すでに41歳の兼好だが、落語界でこのキャリアはまだまだ若手である。
兼好の持ち味は、明るく楽しく元気いっぱいに客をもてなす、その「サービス精神」にある。
彼は、入門する直前まで落語をよく知らなかったという。
つまり「落語年齢」が若く、マニア特有の屈折が無い。
誰でも気軽に楽しめる「現代の笑い」としての古典落語を生き生きと提供する兼好には、一切の迷いが無いように見える。
その衒いの無さが、実に清々しい。
落語に対する新鮮さを常に保ち、「面白いでしょ!?」と嬉しそうに観客に訴えかける兼好の落語は、メリハリの効いたわかりやすさが特徴。
人物のキャラを明確に演じ分けるパワフルな演技は、クサさを感じさせかねないほどインパクトが強い。
だが、仕草や目線などの基本をおろそかにしない「圓生一門らしい技術」を持つ兼好は、いくら大げさに演じても、決して下品にならない。
 ※週刊ポスト2011年4月29日号
まぁ、そういうことですか。そんなに理屈っぽい表現をしなくても、巧みで面白い噺家さんですよ。
私も好きな噺家さんです。

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