明烏
落語っ子連の窓口さんが「明烏」にチャレンジしています。
落語の中の落語のひとつでしょう。
人気のあるポピュラーな噺だけに、噺の大きさだけではない、様々な角度からのチェックや気配りが必要な噺だと思います。
私には、この噺を演ら(れ)ない理由があります。
まず、「廓噺」だということ。
私はなぜか、落語の中で、かなりのウエイトを占めている、この「廓噺」というジャンルを自らやってみようと思わないのです。
誤解や決めつけだとは思いますが、どうも吉原や遊女というものを、未だに素直に受け入れられない部分があるのです。
次に、この噺を演じることをイメージした時に、源兵衛と多助の立ち位置やキャラクターの区別が難しくて、なかなか固まらないこと。
噺を聴いていて、どうもこの二人が、きっちりとイメージできていないのです。
落語にも、芝居と同様に上下(かみしも)があります。
先日の稽古会で話題になったのは、その上下のこと。
落語の初心者の方は、この上下を知らない(分からない)人がほとんどです。
能狂言や歌舞伎も含めて、舞台や高座のルールを知らないということもあります。
私は、一応承知している(つもり)なので、演じる時の登場人物の位置を考えていますが、初心者の方々は、これが分からず不明瞭なので、苦労しているようです。
師匠も、「ポジショニング」という言葉で、その重要性を説いて(指導して)います。
「明烏」では、この札付きの二人の性格分けと、ポジショニングが極めて重要になる訳です。
この立体的なステージを常にイメージ出来ると、スケールの大きさ(3Dみたい)やダイナミックさを感じさせる噺になる訳ですね。
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