笹かまぼこ
学生時代には、「牛たん」などは全く知りませんでした。
海に近い土地柄ですから、魚介系が名物、お土産品でした。
松島の牡蠣なんて。
中でも名産は「笹かまぼこ」ですね。
三陸沖に一大漁場を持つ仙台は、古くから鯛やひらめや鮭が豊富にとれました。
明治の初め、ひらめの大漁が続き、その利用と保存のため、すり身にして手の平でたたき、笹の葉の形に焼いたのが、笹かまぼこのルーツといわれています。
以来、仙台周辺には、自家製かまぼこを売る魚屋があちこちで見られました。
朝早く仕入れた白身の魚を三枚におろし、包丁でたたいて塩や酒、卵白などで味付けし、炭火でこんがり焼いた笹かまぼこ。
夕方ともなれば、焼きたてのいい匂いが街に漂っていたそうです。
名称の由来は、その形状が笹の葉に似ているところからきたもの。
竹や笹は生々発展のイメージを持ち、瑞々しくゆかしいものとして、昔から愛されてきました。
笹かまぼこが大好きで、お中元やお歳暮に、ずっと笹かまぼこを贈っていました。
いつも決まって「Aの笹かま」でした。
というのも、落研の発表会のプログラムに、頻繁に広告を載せてくれていましたから。
ずっと恩に感じていたんです。