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2011年3月28日 (月)

三越落語会

こんな記事を見つけました。
震災から2週間。
お江戸日本橋の三越劇場で25日夜、「第560回三越落語会」が開かれた。
大入り。
柳家三之助、林家彦いち、柳亭市馬、柳家花緑、立川志の輔と達者な顔ぶれ。
開演前にスタッフがマイクを取った。
「本日、開催するのは苦渋の決断でした。この劇場は安全ですが、もしものときは係員の指示に従ってください。売り場は18時に閉め、電気は通常の60%で営業いたしております。無粋なあいさつお許しください」
1927年に世界初の百貨店内劇場としてオープン。
客席から見回すと、豪華な大理石や石膏彫刻の内装、ステンドグラスをはめ込んだ天井はいかにも堅牢。
34年竣工の九段会館(旧軍人会館)が、不幸な事故を起こしたのとは対照的だ。
トリの志の輔は、まくらで、「いま東京で開かれている落語会は2つあります。ひとつは、先ほどのように、中止に至らなかった理由をきちんと説明する落語会。もうひとつはチケットの払い戻し方法がわからなくて開いている落語会です」と、笑いを誘った。
演目は「抜け雀」。一文無しの絵師が宿賃代わりに描いた絵の雀が、チュンチュンと飛翔して宿場じゅうの人々を驚かす本寸法の噺。
志の輔は当代一の人気者らしく、しっかりと古典のストーリーを踏襲しながら、笑いどころが満載だ。
宿主が驚く場面では、タモリのハナモゲラ語をほうふつさせるユーモラスな慌てぶり。
階段を昇降する所作や絵師の筆さばきなど、“志の輔落語”は3Dサラウンドのような迫力で目と耳を引きつける。絵師の師匠にあたるる父親が、息子の力量不足を暖かい眼差しでたしなめる場面にはジーンときた。
志の輔は客席に漂う不安を代弁するように、まくらでこうも話した。
「いま何が正解か、どうしたらいいか分かりませんよね」
家元談志が「落語とは人間の業の肯定である」と自著で説いたように、先人が練りに練ってきた言の葉に答え探しをするような一夜だった。

この三越落語会、先行販売にエントリーしたものの、残念ながら落選したものでした。
・・・そうか、三越は開催されたのか・・・・。

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