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2011年3月27日 (日)

菜刀息子

061024

やはり、上方から江戸に場面を移して演じられた「菜刀息子(ながたんむすこ)」がありましたsign01
「菜刀息子」といえばと言われる二代目桂小南師匠のお弟子さんの桂小南治さん。
紙切りの先代林家正楽師匠の息子さん。
2006年の秋、小南治さんが、実弟の紙切り林家二楽さんとの「二楽・小南治〜本当の兄弟会」で、この「菜刀息子」をやったというのを突き止めたのですsign01
「菜刀息子」は、実に難しい噺。小南師匠がしばしば演じていたネタなんですが、江戸で上方落語を演じるようになった小南師匠が、まず挑戦したのがこの噺。
しかも小南師匠は、初めて高座にかけた際、どうも納得がいかず、その後十数年も寝かせていたというほどのネタだったんだそうです。Photo_3
ストーリーの重要部分を担う季節を表す物売りの「売り声」に随分苦労したようです。
そりゃあそうでしょう。
「売り声」で時間や季節の流れを表わすところが、この噺の肝のひとつなんですから。
ある評論によれば、「小南治さんのこの日の高座では、この売り声こそが最も迫真の出来だと思うし、正直驚嘆し感動を覚えました。」とありました。
さてそうなればこの噺は大成功と言えると思うのですが、小南治さんの「菜刀息子」への思い入れの強さは物凄く、当日は小南師匠から譲られたという高座着を羽織り、出囃子に「野崎」を使ったとのこと。
そうそう、私が興味を持っているのは、物乞いが並んでいる場所の設定です。
元ネタでは、上方の天王寺になっていますが・・・・、小南治さんのは、浅草の観音様になっていたようです。
学生時代に、桂小南師匠の「菜刀息子」を生で聴き、上方弁が出来ない私がこの噺にチャレンジするとしたら、舞台を上方から江戸へ移して演じるしかない・・・。
いつか演ってみたい噺でもあり、江戸バージョンを探していたのですが。是非とも小南治さんの「菜刀息子」を聴いてみたい。

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