« 東京かわら版 | トップページ | 柳田角(格)之進 »

2011年2月26日 (土)

とあるお披露目

歌好きの叔父(母の弟)が、カラオケが高じ、自ら作詞作曲した歌のCDを制作しました。
母が補作詞をし、姉弟でのCD制作を記念して、そのお披露目の会がありました。
叔父の3人の子どもたちが企画して、大変賑やかな会になりました。
・・叔父から(私の落語を何度か聴きに来てくれていたこともあり)、このおめでたい会で「是非落語をやってくれ」と頼まれました。
すぐに二つ返事でやらせてもらうことにしました。
・・でも待てよ。
自作の歌2曲のお披露目は、せいぜい10分でしょう。
叔父のお義姉さんが、歌に合わせて藤間流の踊りを踊ってくださるとしても・・。
落語は20分以上、下手をすると(私のことですから)30分ぐらいやってしまうかも・・。
ところがありがたいことに、叔父から「大丈夫。時間はたっぷりあるから、思い切ってやってくれ。」と、"めくるめくような"言葉をもらったので、「それでは!」と、本当に図に乗って「ねずみ」をやらせてもらうことにしました。
まだ叔父に聴いてもらっていない、ハッピーエンドで、(私の第二の故郷の)仙台が出て来るなど、お祝いの席には「浜野矩随」よりはよいだろうと思いましたので・・・。
ところが、引き受けて初めて、ある大変なことに気がつきました。
・・落語を聴いてくれる人全員が親戚・身内であるという、とんでもない事実です。
しかも、その中に、私の家族(母・家内・娘・息子)もいます。
今まで、落語をやっていることは知っていても、実際に落語をやっているのを見せたことはありませんでしたから・・・。
あまり身内に見てもらいたくないという部分もありましたから・・。
という訳で、学生時代を含めて、今まで何度も高座には上がりましたが、今回が一番緊張したかもしれません。
今まで何人か知人が聴いてくれていることはありましたが、客席全員が身内というのは・・・・。
実に大変なプレッシャーでした。

  ◇ ねずみ      金願亭乱志

1年ほど前から落語ファンになってくれた従妹(叔父の長女)が、懇切丁寧に紹介をしてくれた後、いよいよ「ねずみ」の見参です。
出来の良し悪しというより、何とか約30分の「ねずみ」のオチまで無事に辿り着きました。
みんなが温かい拍手をしてくれました。
「あぁぁ、やらせてもらって良かった」と思いました。
叔父と従妹の心が、今回の私の家族の前での「ねずみ」を実現させてくれたようなもので、本当に感謝したいと思います。

« 東京かわら版 | トップページ | 柳田角(格)之進 »

家族・友人」カテゴリの記事